こんにちは、ヘルスケア・ライフサイエンス業界担当 喜田です。
近年では従来のような、治療薬や医療機器の開発以外にもデジタルセラピューティクスや再生医療の実用化等が注目を集めています。
人が健康に生活できるQOL(Quality Of Life)の向上のために、様々な治療選択肢ができていることは素晴らしいことかと思います。
しかし、本質的には病気にならず人生を過ごしていくことが一番のQOLと言えるかと思います。
医療費抑制の観点からも、国も着目しており、新しいヘルスケアのカテゴリーとして注目を集めているのが「予防医療」です。
予防医療は大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。
1次予防 食習慣や運動習慣を改善し健康的な身体を維持したり予防接種を受けることで病気を未然に防ぐこと
2次予防 定期健診や健康診断、人間ドック等で早期に病気や病気の元を発見することにより重症化前に早期治療に取り組むこと
3次予防 病気になっても適切な治療により、病気の増悪防止に努めたり、リハビリテーションによって病気の再発防止を図ること
1次予防については、生活習慣病を予防するアプリ等が様々な企業から発表されておりデジタル化が進んでいるカテゴリーです。
例えば歩数を計測し、記録を残していくようなアプリや同じ生活習慣病を持つ方々のコミュニティを作り励ましあいながら生活習慣の改善を図るアプリ等もあります。
アップルウォッチ等も普及していますね。
2次予防については、検診や人間ドックでの検査項目の拡充や検査の精度を上げ重症化する前のリスクを抑える検査手法の開発や検査薬の開発が進められています。
また、検査でも一部身体に負担の大きい検査(内視鏡や直腸検査等)もありますが負担を軽くするための取り組みも行われています。1次予防の領域に比べると比較的Wetな研究が行われている印象が強いです。
3次予防については、臨床現場に近い領域ですので企業が新規に取り組むというよりも臨床現場での療法士さんの活躍をされているフィールドかと思われます。
私の担当している領域では、特に2次予防領域の技術開発等のニーズが多くなっている印象です。
製薬メーカーの研究職ご出身でも、予防医療をもっと広めたいという方にはニーズがありますので気になる方はぜひお気軽に喜田までご連絡頂けますと幸いです。
何卒宜しくお願いいたします。
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