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プロ経営者インタビュー ティエヌ 代表取締役社長 CEO 山口 親太 氏

プロ経営者インタビュー

山口 親太 氏

激しい競争と淘汰が続くネイル業界において、その施術時間の短さやクオリティの高さで差別化に成功。
日本全国で店舗展開を進めるティエヌは、2017年3月に山口親太氏をCEOに迎え、その成長を加速させている。
学生時代より経営者になることを目指し、独自のキャリアパスを歩んだ山口氏は、女性専用フィットネスクラブの日本における立ち上げを担った経験も持つ人物。
はたして会社経営についてどのようなこだわりや理念をもって臨んでいるのだろうか?
いつもの20の質問を通じて語ってもらった。

山口 親太 氏
株式会社ティエヌ 代表取締役社長 CEO
http://www.tn-nail.net

1976年、東京都生まれ。東海大学を卒業後、業務用冷蔵機器メーカーの日進工業に入社。3年間に渡り営業職に従事した後、ベンチャー・リンクへ転職。フランチャイズ本部構築や立地コンサルタントとして実績を上げた後、新規事業開発を担い、学習塾、外食、美容室、フィットネスクラブの4つの新事業立ち上げに携わる。2008年、自ら立ち上げを担当した女性専用フィットネスクラブのカーブスジャパンに執行役員として参画。事業開発とマーケティングを担って、同社のフランチャイズ拡大等に貢献。スイスのEU Business School(EU経営学大学院)でのMBA取得を経て、2017年にティエヌからの要請を受けて代表取締役社長CEOとして参画、現在に至る。

[1]自己紹介をお願いします

私の実家は祖父の代から実業家で、サラリーマン家庭とは縁遠かったこともあり、大人になったら会社を経営するのが当たり前、という意識で育ちました。ですから就職活動の時期を迎えても「いずれは経営者になるのだから、その修行ができるところに入りたい」という気持ちで活動をしていました。学生なりに的を絞っていたのは営業職でした。仕事の基本はモノをお客様に売ることだ、と考えたんです。

とにかく自分を鍛えることが目的ですから、楽に売れるような環境では駄目。誰もが知っている大企業に入るのではなく、中規模の会社で、なおかつ新人でもすぐに最前線に出してもらえそうなところを受けていったんです。そうして入社したのが日進工業でした。スーパーマーケットなどが売場で用いる業務用の冷蔵ショーケースや陳列棚を製造販売する会社で、営業職を3年間経験しました。

はじめから「3年間修行したら次のステップを」と考えていたものの、思いの外、成績を上げることができ、やりがいも感じたため、実は「このまま続けてもいいかな」という気持ちにもなりかけました。しかし、やっぱり簡単に安住の地を決めてしまいたくはなくて退職し、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していたベンチャー・リンクに転職をしました。

もちろんこの転職も「経営を学ぶための修行の一環として」でしたから、当初から経営コンサルティング会社に的を絞っていました。その中でもフランチャイズビジネスに新風を巻き起こしながら「40歳までに必ず独立しろ」というメッセージを投げかけていたベンチャー・リンクに強く惹かれたのです。

1990年代から2000年代にかけてのベンチャー・リンクは、サンマルクやガリバー、タリーズやレインズなどを次々に成功へ導き、自社も上場を果たしていきましたから、活気に満ちていました。私自身も前職で営業の仕事を担当し、それなりに実績を上げて自信を持ち始めていたので、その力を活かしたいと考えていたのですが、最初の2年間はFC(フランチャイズ)本部を作る事業部に配属され、主にマーケティング領域のコンサルティングを担当することになりました。当初は慣れない仕事に戸惑いもあったのですが、この時の経験が後々とても大きな財産になっていきました。

コンサルティングといっても、自ら街頭インタビューや交通量調査をしたり、足を使って街中に溢れている様々な情報源を拾い集めたりしてデータ化していき、そこから問題発見や戦略提案をしていくような、非常に泥臭くてリアリティのあるマーケティングとコンサルティングを体験できたのです。

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その後、新規事業開発の部門に移り、4つのビジネスを起ち上げたのですが、そのうちの1つがカーブスジャパンでした。女性専用のフィットネスクラブとして米国で成功していたこの事業の、日本における展開を担うことになったのです。FC業界としてはユニークなモデルでしたが、非常にやりがいのある事業でした。そこで、2008年からはベンチャー・リンクを離れ、正式にこの会社の一員となって、成長にコミットしていく道を選択しました。ただし、この時も周囲には「3年間没頭して、この事業をしっかりと自立させることができたら卒業する」と宣言してもいました。つまり、ここを自分の安住の地にするのではなく、まだ「次」を意識していたんです。31歳の時でした。

そうして3年が過ぎ、次の道を本気で考えました。しかし、当時のカーブス事業は決して安定成長の軌道に乗っているとは言えない状況でした。そこで、葛藤はありましたが、自分はまだ責任を果たせていない、私に期待をしてくれた方々に結果で応えるまでやり切ろうと決意し、残る道を選びました。ちょうどその頃から、いわゆるプロ経営者というキャリアのあり方が注目されるようになっていきました。

三菱商事を辞してローソンの社長に就任した新浪剛史さん(現 サントリー社長)や、アップル、日本マクドナルドの社長に就任した原田泳幸さん(現 原田泳幸事務所)のような生き方もあるんだな、と刺激を受けたわけです。それで、もっと学ぶべき事がたくさんある、という気持ちからMBA取得を決意して、スイスのEU Business School(EU経営学大学院)に入学。結局、その時期も含めカーブスジャパンには2017年まで籍を置くことになったのです。

こうしてカーブスのビジネスをさらに拡大し、自分も40代を迎える頃には複数の企業からプロ経営者的なオファーを頂戴できるようになり、その中で強く惹かれたのがティエヌだったのです。ネイルサロンのような美容ビジネスは未経験でしたが、カーブスで女性を対象にした事業をずっとやってきた自負もありましたし、ティエヌに可能性を感じたこともあり、お話をお受けして社長として参画することを決めました。

[2]現在のご自身の役割について教えてください

ネイルサロン事業の市場は激戦区ですが、ティエヌは独自の技法によって「短時間の施術でありながらお客様を満足させるだけの高クオリティ」を実現できる力を持っています。成長を実現する鍵は、いかにこの優位性を多くの女性に認知していただけるか、にかかっていると考え、ベンチャー・リンク時代から培ってきたマーケティングに特に注力をしているところです。

FC展開を包含したビジネスの経営についても、ベンチャー・リンクやカーブスで長年経験してきましたので、その蓄積を活用しています。例えば、ティエヌのFC店舗の中には非常にうまくいっているところもあれば、なかなか実績を上げられないでいるところもあったのです。そこで、再現性のある成功要因というものを社員の皆と一緒に抽出し、体系化して、全店で共有していくプロセスを進めたりもしています。

[3]小中学生時代はどんなお子さんだったのでしょう?

一言でいうなら、野球少年でした。自分で言うのもなんですが、「エースで4番」という王道パターンでしたから(笑)、本気で「将来はプロ野球選手に」と思っていたんです。憧れの人は、当時ジャイアンツの不動の4番バッターだった原辰徳さん。原さんの出身校は東海大相模でしたので、東京在住の私は同じ東海大の付属校であり東京地区の野球有力校だった東海大高輪台(東海大学付属高輪台高等学校)への進学を希望し、入学しました。

[4]高校、大学時代はいかがですか? リーダーシップの芽生えのようなものはあったのでしょうか?

当然のごとく、東海大高輪台に入学すると野球部に入り、甲子園を目指して3年間を過ごしました。常に地区大会の優勝候補となる学校でしたから、野球部員は100名規模。私は二塁手のレギュラーだったのですが、二塁手の候補だけで10人もいる状況でした。結局、残念ながら甲子園出場は果たせなかったのですが、この野球部にいたことは、私にとって非常に有意義な経験になりました。まずは実力勝負の厳しい世界に身を置くことができたこと。レギュラーの座をつかむだけでも、「努力するのは当たり前。結果を出さなければいけない」という環境です。

しかもチームスポーツですから、個人として突出するだけではいけない。他の野手との関係性はもちろん、試合に出られない後輩たちともつながって、皆で一丸になることの意味も学んでいったんです。ですから、リーダーシップの芽生えのようなものは、この時、強烈に味わったと思っています。

そして同じく、「努力したのに結果を出せなかった時の悔しさ」というものも、甲子園に出場できなかった経験を通じて強烈に味わいました。そのすべてが実社会に出てから活きています。大学に入ってからは野球から離れ、多くの時間をスキーやスノーボードのインストラクターのアルバイトに費やしていました。

[5]ご家族やご親戚に経営者はいらっしゃいますか?

冒頭でも申し上げたように、祖父が鉄鋼関係の会社を起ち上げて経営していましたし、父もその後を継いでいました。とにかく親戚も含め、サラリーマンの家が身近になかったので「大人になったら経営者になる」のが当たり前であるかのような空気の中で育ちました。

[6]ご自身の性格について教えてください

公私ともに、新しい試みをするのが好きな性格だと思います。別段、飽きっぽい性格ではないのですが、同じやり方を漫然と繰り返すのは苦手で、「どうせなら他にもやり方はあるんじゃないか」などと考え始めて、今までとは違う手法を試すのが好きです。子どもの頃からそういう傾向はあったと思いますが、ベンチャー・リンクの頃から新規事業というものに携わるようになり、こういう性格に拍車がかかった部分はあります。

[7]いつ「経営者になろう」と思われましたか?

大元は子どもの頃です。先ほど言いましたように、野球選手を目指していたのですが、中学、高校と進む内に、現実的な将来像も思い描くようになっていましたし、「野球選手になれなければ経営者に」という感覚はあったんです。ただ、リアルに考えるようになったタイミングはいつだったかといえば、学生時代の就活の時ですね。この時には、「経営者になる自分」からの逆算で、道筋を考えて行動していきましたから。

[8]経営者に必要なメンタリティ、スキル、経験とは何でしょう?

メンタリティで大切にしているのは、「何事も自分事として捉えること」です。どんな仕事に、どんな立場で関わっていたとしても、すべては自分の影響が結果に現れてくる。うまくいっていない時ほど、責任を他の何かに押しつけるのではなく、自分の責任だと思って取り組んでいく。私はずっとそういう姿勢でやってきましたし、現実に経営者となった今も、これがとても重要だと実感しています。

スキルでこだわり続けているものは2つ。チームとしてあるべき姿を思い描く力。そして、それをビジョンとして皆と共有していくための対話力です。この2つのどちらかが欠けていても、リーダーは務まらないと思います。

経験として重要だと思っているのは、強烈な失敗体験です。ここまでお話をしていませんでしたが、ベンチャー・リンク時代に私が携わった4つの新規事業の内、2つは散々な結果になり、早期撤退を余儀なくされたのです。どんな会社にいても失敗経験は手痛いものだとは思いますが、ベンチャー・リンクの場合、FC展開が前提ですから、事業確立に失敗すれば非常に多くの方々の夢や人生に傷を負わせることになります。失敗をすることがどれだけ罪深いものなのか、を徹底的に思い知ることになりました。

そこで学んだのは「だからこそ、逃げてはいけない」ということです。失敗したくて失敗をするわけもなく、成功を目指してチャレンジをするわけですが、必ずそこには失敗するだけの理由があります。多くの人に迷惑をかけてしまったからには、逃げるのではなく、自分の何がいけなかったのかを学び取る。失敗を恐れてチャレンジをやめるのではなく、失敗を通じて自分を強くしていき、成長させていく。そういう責任が自分にはあるんだということを、経験から学び、心に刻み込んでいくことが経営者には求められると信じています。

[9]他に経営者に必要な資質や能力などありますか?

学ぶ力です。勉強することや、仕事上の経験値を増やすことも「学び」として大切だと考えていますが、自分自身にできることは限られています。現代は猛スピードで変化する時代でもありますから、経営者としてリーダーを務める者は、「他者から学び取る力」がなければ、時代のスピードについていけません。つまり、自分が直接触れたものから吸収するだけでなく、自分の代わりに経験を積んでいる人たちからも、その経験値を吸収していくことが重要だと思うのです。

具体的に今、私は社員の皆やFCの皆さん、さらにはお取引先の方々からも、貪欲に学ばせてもらおうとしています。ネイルや美容業界について素人だったから、という面だけでなく、日々の現場で何が起こり、そこでスタッフが何を感じ、FCの経営陣がどう受け止めたか、といった諸々を、私もまたリアルな温度感でインプットしていきたいのです。ですから、とことん関係各者とコミュニケーションをとっています。

そして、無知の知、つまり「自分は物事を知らないのだ」という自覚を継続し、知ったかぶりをするような不健全なプライドを決して持たないように、自分に言い聞かせています。経営者になる、ということは、プライドを振り回すことではなく、恥を恐れずに皆に教えてもらい、何よりも結果にこだわることなのだと、私は考えています。

[10]これらのスキルなどをどこで手に入れたのでしょうか?

やはり、先ほどからお話をしているように、ベンチャー・リンクで新規事業を任された時期に、メンタリティもスキルも学ぶ力も手に入れたと思います。当時私はまだ20代の若造でした。周りは私よりもずっと仕事ができる人ばかりで、食らいついていくので精一杯な感じでした。できることといえば、寝ずに仕事をこなしていくことくらい。

そうして味わったのが大きな失敗でした。何よりの原因は、私が「できない自分と本気で向き合うことができなかった」点にあったのだと学び、それによって「他人様から学ばせてもらう」ことの大切さを知り、「わからないこと」「できないこと」を隠さずオープンにして、多くの人から助けてもらい、力を授けてもらうことを覚えたのです。

[11]業界のプロとしての知見はいかがでしょう? やはり必要だとお考えですか?

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ないよりはあった方が良いとは思います。ただし私は、「最初はむしろ知見を持っていないくらいが良い」とも思っています。経営に携わる立場だからこそ、最初は業界に浸透している常識や固定概念に左右されずに、自由な発想で会社や市場を見つめるべきだと思うのです。中途半端に知っているつもりになってしまうようでは、外からやってきた意味がない。自由で大胆な発想をぶつけることが、外から入ってきた経営者の務めだとさえ言えると思います。

もちろん、知見がないだけに突飛なアイデアを社員にぶつけてしまい、「それはネイルの世界じゃあり得ないです」と突き返されるケースもありました。その理由に納得すれば、そこで終わりですが、そうではない場合、しつこく「でも、やってみないか?」と言い続け、結果としてうまくいったケースもあったのです。こういうやりとりを通じて、業界知見を自分なりに学習し、皆から教わりながら深めていくこともできますから、なおのこと、変に事前に万全の準備を整えようとしないほうが良いのではないかと考えています。

[12]過去に体験した最大の試練やストレッチされたご経験について教えてください

10番目の質問にお答えした通りです。

[13]経営者を志す者には、どのような努力や学びが必要でしょうか?

何かのスペシャリストを目指そうという場合には、その領域で自分が得意とするものを見つけ、伸ばしていく努力が実を結ぶと思います。でも、経営者になろうというのなら、最適な学び方は違うでしょうね。私がお勧めするのは、私自身がやってきた学習法。「今の自分には到底できそうにない」と思える仕事にアプローチすることです。経営というのは、とにかく幅の広さが問われる仕事です。得意なことだけ追いかけていてもいけませんし、「おそらく、これとこれを学べば良い」と想定したものだけにこだわっていても良くないと思うのです。

「自分には無理な仕事」あるいは「人がやりたがらない仕事」もっと言えば「今自分が一番やりたくない仕事」をあえて選んで獲りに行く。そうすることで初めて見えてくるんです。「自分は何ができない人間なのか」が。そして、そういう仕事を歯を食いしばりながら続けることで、事前には想定さえできていなかった力やスキルやメンタリティが手に入る。そうやって、自分の幅というものをこじ開け、広げていくような学習法をお勧めしたいと思います。

30代を超えてくるあたりから、自分には何が得意なのかはわかってきます。周りも「あいつにこれを任せたら安心だ」というように評価をしてくれるようになります。そうすると、いつのまにか特定の仕事ばかりが回ってくる。それらを自分は得意だったりするので、成績も上がります。それで満足できるのならば、何も言いませんが、将来的に経営の仕事に携わろうというのなら、こうした流れに身を任せていても、経営者になるための成長は手に入りません。強く意識して「自分には不得意かもしれないもの」にトライしていくようにしないといけません。

[14]今までに影響を受けた先輩や師匠といえるかたはいらっしゃいますか?

私は出会った上司に恵まれた人間だと思っています。これまで5人の方の元で働き、その都度、強く影響を受けてもきましたが、特にベンチャー・リンクで新規事業に携わっていた時期、担当常務であった湯野川孝彦さん(現 すららネット代表取締役社長)には、たくさんのことを学ばせてもらいました。

もちろん、仕事のできる方ですから、そういう面での学びもありましたが、なによりも強く印象に残っているのは、冷静に状況判断を下せるところと、人間味のある人格の部分です。常に現場に耳を傾けて、相手がどんな立場の人であれ、必ず共感をしながら接していく。そのうえで客観的にビジネスを捉えて、何をすべきか意思決定できるかたでしたから、多くの人を引き込んで物事を前に進めていました。

[15]キャリアの成功とは「計画的に努力して成し遂げるもの」でしょうか? それとも、「偶然や人との出会いなど、運が影響するもの」だとお思いですか?

今までの自分を振り返れば、多くの偶然や運のおかげでここまで来れたように感じます。けれども、何も考えていなかったら、そういう偶然や運には出会えていなかったとも思います。私の場合は、とにかくキャリアのスタート時から「経営者になりたい」という気持ちを強く持っていましたし、周りにも発信していたと思います。おそらくその結果として、例えば「自分が担当してうまく行き始めたプロジェクト」があっても、そこから剥がされて、違うプロジェクトを任されていったりしたのだと思っているんです。

当時の私には、「え、なんで?」という不満めいた気持ちがなくもなかったのですが、思い直し「人が私に何かを期待しているから、この役目をくれたのだろう」と考えるようにしました。とにかく降ってきた仕事に対して、常にそこでベストを尽くそうと決めて臨みました。そのおかげで、自分では予期していなかった幅の広がりを得ていくことができたのだと思います。ですから、経営者になるための計画を持つ、ということよりも、「経営者になるのだから、どんな事でも自分事にしていく」という姿勢が、偶然や運を運んでくれたのだと今では考えています。計画してそれを実行するという姿勢ではなく、強い想いを持ち行動し続けること。それが偶然を呼ぶのだと思います。

[16]なぜ起業ではなかったのでしょうか?

一貫して「経営者になりたい」と思っていただけで、そのかたちが起業かプロ経営者かという軸では考えていませんでしたので、今こうしてここにいることが自然であり、願っていたことなのだと捉えています。

[17]特別な信条やモットー、哲学などをお持ちですか?

いわゆる座右の銘とは違うのですが、ベンチャー・リンクにいた頃に教えられた言葉がずっと私のモットーにもなっています。それは「準備の人生と本番の人生とがある」というもの。何かを成し遂げて社会の役に立ちたい、と思うなら、いきなりは無理。きちんと準備の段階を踏まなければ、社会に価値を生み出せるような本番には進めない。

ただし、そうして本番の人生を手に入れたとしても、そこでまた「次はこうありたい」と願うかもしれない。そうなれば「今」は「次」へ向かうための準備の人生となる。そういう繰り返しをたどることになれば、結果として「すべての人生は準備の人生であり、同時にすべてが本番の人生だった」となる。そういう発想の言葉です。

ティエヌの社長になった私は、「経営者になりたい」という希望においての本番の人生を歩んでいると言えるわけですが、現実に経営者になってみて感じているのは「この会社をもっと成功させたい」という希望です。そういう意味では、今は準備の人生でもあり、この準備の人生の在り方によって、「この会社をもっと成功させる」という本番の人生の価値が決まるわけです。これからも、この言葉を胸に抱きながら、1日1日を真剣に生きていきたいと思っています。

[18]経営者となった今、何を成し遂げたいとお考えでしょうか?

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ティエヌの成功に尽きます。ただし目指している成功は、数字的なものだけではありません。むしろ数字以上に、「今までネイルをしたことがない女性にも体験してもらい、それによって人生がハッピーになる人を増やしていく」、そして「この事業に携わるフランチャイズオーナーやスタッフの皆さんにハッピーになっていただく」ことを、社員とともに「成功」だと信じ、達成していきたいと願っています。業界内の競争に打ち勝つことよりも、ハッピーな人を増やすこと。それが私たちの存在意義であり、価値なのだと思うので、そういう意味での成功を成し遂げたいと望んでいます。

[19]現在のポジションを去る時、どういう経営者として記憶されたいですか?

ここにいる皆と成長し、発展し、多くの人をハッピーにすることに打ち込みたいということしか考えていませんので、去る時のことや、「どう思われたいか」について考えたことはありません。

[20]20代、30代のビジネスパーソンにメッセージをお願いします

経営者になることを目指している方には、メッセージが2つあります。1つは、目の前にあるものから逃げずに取り組み、圧倒的な結果を出すことに集中してほしい、ということ。自分にとってやりたいことだろうと、そうではなかろうと、とにかく向き合って、責任を負い、最高の結果を出すようにしてほしい。先ほども言ったように、それが自分の想像を超えた成長をもたらしてくれると思うのです。

もう1つのメッセージは、最初のメッセージと矛盾するように感じるかもしれませんが、「降ってくる仕事に没頭し続けるのではなく、自らが望むチャンスと出会ったら、勇気をもってつかみ取りにいってほしい」ということ。与えられた使命に結果で答えを出すことは成長のために重要ですが、経営者には勇気や決断力や行動力も不可欠です。時間は限られていますし、チャンスは何度巡ってくるかわかりません。人生100年の時代と言われていても、300歳まで生きられるわけではないのですから、「今だ」と思えたのなら、勇気を出してほしい。そう願っています。

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