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PEの応募先選定・応募順序について

面接対策の記事では、第1ステップで『キャリアの棚卸』、第2ステップで『業界リサーチ』、第3ステップで『志望動機の作成』を順番にご説明してきました。次の第4ステップではいよいよ具体的な応募先を選定していきます。

目次
応募先選定
応募社数
応募順序と面談順序

<応募先選定>

一言で申し上げると『オープンなポジションについて、ご自身の志望度とご自身のキャリアの親和性』の判断をしていきます。もちろん事前想定通りにいかない難しさを持つのがPE業界の選考ですが、余り複雑に考えてみても有益ではありませんので、まずは縦軸に『CAN(キャリア親和性)』を、横軸に『WILL(志望度)』を置いて、4象限に分けてみてはいかがでしょうか(図1)。是非ご自身の認識とキャリアコンサルタントの認識を比較してみてください。かなり頭も整理されます。

PEの応募先選定・応募順序

①は志望度が高く、キャリアの親和性もあるわけですから相思相愛になれそうですね。勿論、応募に躊躇する必要はありません。この象限に属するファンドが複数あれば、一番素晴らしいです。

②は悩ましいですね。志望度は高いけど、キャリア親和性が低い場合です。こちらはなかなか良い結果が出にくいかもしれません。でも、ご準備次第ではオファーの可能性が上がる事もありますので、そのファンドを熟知し実績を上げているキャリアコンサルタントにご相談いただくのが良いと思います。選考上の勘所を知っている可能性が高いわけですが、各社を深く理解しているため可能性が極端に低い場合は応募をあきらめることを勧められるかもしれません。

③は志望度は低いが、キャリア親和性が高いという場合です。こちらは内定という結果は得やすいです。普通は志望先の低い先に行くのは嫌ですよね。ただ、長期的なキャリアプランを考えると①の先よりも③の先を選ぶことがむしろ合理的な選択である可能性もあります。ここはキャリアコンサルタントと是非しっかりとお話しください。

④に属するところは応募の可能性は中々ないと思いますのでコメントは省きます。

実際には、ご自身の認識だけで4象限のどこか判定することは正直中々難しく線上にあるケースも多いです。第一ステップのキャリアの棚卸がしっかりできていれば、かなり明確に分けられているはずなのですが、それでも迷う場合もあるかと存じます。ここは是非キャリアコンサルタントと一緒に考えましょう。でもPE業界を包括的に見ていないキャリアコンサルタントだと、①となる先を見落としてしまうことや、間違った象限分けをしてしまうこともあります。キャリアコンサルタントと話をしていて、どこかで不安になったら、下記をキャリアコンサルタントに問いかけください。やや弊社の宣伝となるかもしれませんが、お許しください。

■ あなた(のキャリアコンサルタント)はPE業界のオープンポジションを網羅的にカバーできていますか?
(弊社は2021年4月現在70社以上のPEファンドと日常的にコンタクトしており、投資担当者で50ポジションがオープンであることを把握しています。)

■ あなた(のキャリアコンサルタント)はPE各社にどの程度実績があるでしょうか?
またどの程度密接にコンタクトしていますか?

(弊社はPE業界の創成期から延べ200人以上ご採用頂いた実績を持ち、採用窓口となって頂いている人事担当者だけでなく、面接官となるフロント投資担当者と常時密接にコンタクトしています。)

<応募社数>

『自分は何社ぐらい応募することが一番良いでしょうか』という質問を候補者からよく頂きます。第一志望の1社だけに応募し内定を頂ければ一番効率的で美しいと考える方もいらっしゃいます。弊社のスタンスとしては、PE業界に入る際には最低5年、本音では10年以上は当業界で頑張って頂きたいと思っています。ですので、入社後、後悔無いよう我々はできる限り多くのオポチュニティにトライ頂きたいと考えています。実際のところご自身の実力を面接で発揮頂くためには本番慣れも重要ですし、そもそもプロセスを進行させて初めてわかる応募先に対するポジティブ・ネガティブな発見も有るでしょう。ただ、応募数が多すぎても各社に対し、研究が浅くなり、各者面接に対する集中力も鈍ります。そもそも、書類選考に合格しても、忙しくてなかなか日程調整できないような方に対して、応募先からのイメージが良いわけは有りません。

従い、1つの目安として『3社以上、1週間に面接に行ける社数×2倍社数以下』をお勧めしています。1週間に2回面接に行ける方は3社~4社応募、1週間に3回面接に行ける方は3社~6社というイメージです。これは各社の面接サイクルが概ね2週間であることにもリンクしています。また、1社ご縁が無かったら、1社新たに応募先に加えていくのも良いかもしれません。希望の内定が得られるまで面接と面接の間にできれば1週間以上の間をあけず、絶えず一定の緊張感をもってプロセスを継続していくことが重要です。

<応募順序と面談順序>

複数のファンドに応募する場合の応募順序についても良くご質問を頂きます。こちらは必ずしも、正解は1つではありません。第一志望先との面接時にはある程度面接になれた状態、かつ業界や個社研究も深まった状態で臨みたいですよね。また一方で、第一志望先の進行が余りにも遅くなってしまうことも、選択のオプションにも関わることから出来れば避けたい事態です。とは言え応募するファンドの事情もあり、応募者サイドの思惑だけで中々コントロールはできないことも多く、ベストエフォートベースでタイミングをコントロールすることが重要で、そのために各社がどのようなプロセスで進んでいくか、1プロセスにどのくらい時間がかかるかを全体シミュレーションできるキャリアコンサルタントが望ましいと考えております。複数のキャリアコンサルを使って活動をすると、上記進捗コントロールが難しくなることが多いことも指摘しておきます。

以上、こちらのページでは、具体的な応募先選定方法や応募に際しての進め方などを説明させていただきました。本件について、個別にアドバイスをご希望の方は、是非直接弊社PEチームへご相談ください。これまでのご支援実績を踏まえ、あなたにとってベストな転職活動の進め方をご提案させていただきたいと思います。

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