株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)、丸紅株式会社(以下「丸紅」)が協同するコンソーシアムがポルトガル最大手水事業会社であるAdministração e Gestão de Sistemas de Salubridade社(以下、「AGS」)の100%株式を、スペイン大手建設会社であるSacyr Valleheremoso社傘下のポルトガル子会社であるSomague Ambiente社より買収した事を発表。INCJ及び丸紅の出資比率は50%:50%。
AGS社は、ポルトガル国内に於いて16社、ブラジルに於いて3社を傘下に持つポルトガル大手の水事業会社。約150万人に上下水処理サービスを提供している。
INCJは、AGS社を拠点にブラジル等への将来的な展開を企図する丸紅の水戦略を後押しすることで、日本企業の海外水事業への進出を支援し、オープンイノベーションの一貫として、INCJが保有する他の水事業ポートフォリオとの人材・ノウハウ・技術の交流を目指すとしている。また、AGS社の獲得によって蓄積される民営化ノウハウや水事業における知見の国内水事業への将来的な還流も視野に入れている模様。
INCJは今まで、チリにて丸紅と共同買収したAguas Nuevas社、および豪州にて、三菱商事株式会社、日揮株式会社、Manila Water Company, Incと共同で買収したTRILITY社(旧UUA社)を中心に、海外水ビジネスに携わっている。
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