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丸の内キャピタルへの転職(求人・中途採用)

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株式会社丸の内キャピタル

鋭い現場感覚を持つファンドマネジャーが描く丸の内キャピタルの3号ファンド戦略とは

三菱商事グループのPE投資会社として、多彩な実績を誇る丸の内キャピタル。2023年4月に3号ファンドを組成開始し、新たなフェーズへ乗り出した。1号、2号同様に最終的には1000億円前後のファンドとなる予定とのこと。

その3号ファンドは、1号、2号ファンドと何が同じで何が変わるのか。そのために今後どのような投資戦略を取るのか。また、丸の内キャピタルは何を強みに企業への投資を加速させていくのか。取締役CIO/マネージングディレクター 福﨑昇平氏、マネージングディレクターの武藤貴史氏に、丸の内キャピタル創業期からこれまでも振り返っていただきながら、新たな3号ファンド組成の狙い、投資戦略を聞いた。

投資先と真正面から向かいあってきた二人の投資責任者

お二人のご経歴をお聞かせください。

photo20230613_1.jpg【福﨑】私は旧日本興業銀行でキャリアをスタートし、当時のPEファンドの勃興を見るにつけ、ファンド業務に携わりたいと強い気持ちを持ちました。

当時は銀行で主計室に所属していたのですが、PEファンド投資担当への直接のキャリアパスがなかったため、M&Aや事業分析・提案スキルを高めるべくFASに転職し、その後に念願のPEファンドに入社することができました。そのファンドにて、いくつかのカーブアウト案件やMBO案件に携わった後、外資系投資銀行のプリンシパル投資部門に転じました。

その後、丸の内キャピタルを主管する三菱商事の方よりお誘い頂き、設立間もない丸の内キャピタルに入社、これまで約14年間投資業務を担当し、現在CIOとして投資業務全体を統括しています。VPタイトルで入社しましたが、常に実務最前線でディールにかかわってきたという自負があります。たとえば1号ファンドのときには、ホームセンターを運営するジョイフル本田の案件を担当し、同社に1年ほど完全常駐しました。土日もフル出勤でしたが、店舗業務の理解を深めるべく、毎週末、私自身も店頭に立ちました。店舗で働く方々から、オペレーション改善のヒントをいただき、現場での時間を共有したことにより、関係構築が出来、業績向上施策を進めやすくなりました。今は、立場も変わりましたので、そのような時間の使い方は出来ませんが、どっぷりと投資先に時間を使った経験は自分の土台になっているように思います。

【武藤】私も福崎と同様、キャリアのスタートは銀行でした。その後ボストン・コンサルティング・グループへ転じ、それからPEファンドに飛び込みました。PEファンドを志したのは、M&Aの最前線でダイナミックに仕事をしたいという若者特有の憧れもあったかもしれません。

転職したPEファンドでは、とてつもなく優秀な人たちが、「自分たちが日本の企業を、世界を変えていくんだ」という強烈なモチベーションを持ち、しのぎを削っていました。PEの実務についてまだ右も左もわからなかった自分は、企業を買収しバリューアップして、送り出すというその重い責任を全うすべく、無我夢中で取り組んだことを覚えています。

とくにコメダ珈琲の案件では主担当として、投資担当として通常求められる業務以外にも、その出店戦略から店舗運営、メニューづくりやマーケティング、追加買収まであらゆる業務に携わり、最終的にはCFOとしてIPOも果たしました。企業を買収し育てて、旅立たせるというPEファンドの仕事には、定形もなければ、作法もありません。その醍醐味に取りつかれてしまいました。

丸の内キャピタルには2017年2号ファンドの投資フェーズが本格化するタイミングにディレクターとして入社し、現在はMD兼投資委員会委員として、案件では主にGIG領域を統括しています。

3号ファンドでは、成長性の高い領域や新たな手法にもチャレンジする

そもそも丸の内キャピタルはどのような経緯で設立されたのですか。

【福﨑】弊社は2008年PEファンド運用会社として三菱商事と三菱UFJ銀行が50%ずつ出資し設立されました。2022年12月からは、三菱商事が100%出資する体制となっています。三菱商事は2008年以前にもアメリカのPEファンドLPに出資し、人材を出向させるなど、数十年にわたってPEファンドビジネスを手掛けていました。丸の内キャピタルは、その蓄積してきたノウハウを活かして、日本でもPEファンドビジネスを展開しようという試みから始まりました。同年設立された1号ファンドでは、厳選した4件に投資し、全案件でリターンを得ることができました。
2号ファンドはその実績とノウハウをもって外部投資家からも出資を募って組成されました。ミッドキャップクラス、かつ相対での案件を中心に11件投資実行しております。

3号ファンドは、2号ファンドとどのような点が違いますか。また、変わらない点についてもお教えください。

【福﨑】大きく違うのは、投資ターゲット業界の幅を広げた点です。3号ファンドでは、高い成長性が期待できるTMT、ソフトウェア・IT部門関連サービス、ヘルスケア関連サービスへの投資も加速化していくつもりです。
一方、投資実績があり、ノウハウも蓄積されているコンシューマー/リテール業界や、強固なキャッシュフロー創出が見込める製造業についても、これまで通りターゲット業界として注力していきたいと考えています。

【武藤】健全で前向き、風通しの良いカルチャーは変えてはいけない。弊社の良いところを維持しながら、今まで以上にミドルサイズの案件を拡大するとともに、これまで挑戦してこなかった多様な投資手法も取り入れます。

2023年4月に新しく3号ファンドを組成し、新規案件のソーシングにますます力の入っているところと思います。運用体制についてお教えください。

【福﨑】3号ファンドの投資については、私福﨑と武藤の2人を中心に推進します。現在も日々個別のディールで実務に携わる私たちの感覚や、市場の動きを敏感に察知できる力を活かして、運用を進めていきます。また投資委員会は三菱商事からの出向メンバーも含めた社内の4名で構成されており、スピーディに独立性を持った投資意思決定を行うことができます。

ディールヘッドがバリューアップの最前線に立ちながら、
ファンド運用にも責任を持つ。

改めて、丸の内キャピタルの強みや特徴についてお教えください。

【福﨑】現場の最前線で投資先のバリューアップを現在も指揮する私や武藤が、ファンドの投資委員も兼ねている点です。結果として、組織が若いということも大きな特徴です。私も武藤も40代後半、現場感覚も保有したまま、投資責任者となっています。同規模のファンドと比べて、「投資責任者と投資担当者との距離が近い」と思います。若手メンバーを枠にはめることはありませんし、意思疎通なくマイクロマネジメントすることもありません。若手メンバーからすると、プロアクティブに関係者をうまく巻き込みながら自律的に仕事を進めることができ、そこから生まれるパワーも当社の強みです。
相対での交渉で投資させていただく案件が多いのも特徴の1つです。時間を掛けて投資候補先に真摯に向かいあうことで信頼を勝ち得て、多くの案件が現在ではオークション形式ではなく「相対でお任せいただいている」案件になっています。

【武藤】株主である三菱商事グループならではのビジネス開発力や知見で、投資リターンを最大化できる点も大きな強みです。また、投資候補先からも三菱商事グループとして安心感をもって接していただけることも、メリットとなっています。私が外から参画して驚いたのは、日本を代表するような会社である三菱商事が、パートナーとして私達と一緒に投資先をバリューアップしてくれることでした。例えば、中堅中小企業の海外進出は中々単独では難しく、例えば海外支社の立ち上げ方や、取引先の開拓、ビジネスの進め方まで、海外でのビジネス経験のない中堅中小企業が一から手掛けるには限界があります。三菱商事は言うまでもなく海外進出のプロフェッショナル集団です。ときには三菱商事の社員が、弊社への出向を通じてポートフォリオ企業に常駐してくれることもあります。海外に限らず多様なビジネスを手掛ける三菱商事のビジネス開拓力を、バリューアップの際に存分に生かせるのは当社ならではの強みだと思います。

収益力を向上させる、投資先の経営パートナー

今後の投資戦略や、投資方針についてお聞かせください。

【福﨑】最も重視するのは、変わらず投資先の企業価値向上に貢献すること、すなわち収益力を増加させることです。

「コア業務のカーブアウト」にも今後力を入れていきたいです。一般的にカーブアウトというと、ノンコア事業が対象ですが、弊社2号ファンドでは、「コア事業の業績を更に良くするため」に丸の内キャピタルの知見が期待・信頼され、投資実行が決まったケースもありました。エムアイフードスタイルやAKOMEYA TOKYOがそのケースにあたります。

当社には戦略コンサルティングファームで多くの経験を重ね、投資先の成長戦略を描けるバリュークリエーションチームのメンバーも在籍しています。彼らの多彩な経験や知見も最大限活かして、これまで以上のバリューアップを実現していきたいですね。

【武藤】三菱商事グループである強みも尚一層発揮していきたいですね。丸の内キャピタルの現実的なリソースの関係で提供できるソリューションに制約が生まれてしまうときも、三菱商事のアセットを活かせばレバレッジがききやすいです。

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そのように申し上げると、逆に「三菱商事の意向を汲まねばならないのでは」と思う方がいるかもしれません。しかしむしろ逆で、私たちは完全な独立した意思決定を実現できているファンドでありながら、投資先の経営力増強のために三菱商事グループならではのメリットも享受できるファンドであるということを強調したいです。

そしてこれからもソーシングからイグジットまで一気通貫で手掛ける方針は続けていくつもりです。ディールヘッドがプロジェクト全体を力強く牽引しながら、アソシエイトやVP、ディレクターが投資先の現場にも深く入り込む。そんな当社らしいやり方で、投資先にとっての会社経営パートナーとして、伴走していきたいと思っています。

入社を希望する方へのメッセージをお願いします。

【福﨑】先ほども申し上げましたが、丸の内キャピタルは投資家から1000億円前後を任されるファンドながら組織全体の実年齢も若く、動きも柔軟です。アソシエイト、アナリストクラスの投資担当者も単なる作業者ではなく、私たちトップマネジメントと日々議論しながら、投資先や投資候補先に対する提案を模索し、現実的に実行しています。

これからご入社される方には、私たちが蓄積してきたノウハウを、OJTで余すところなくお伝えしたい。そして丸の内キャピタルのバリューアップ手法を体得していただき、長く一緒に働いていただきたいと思っています。長く働くということは、企業の収益力を増加させる多様な方法が、社内にも、個人にも積み重なっていくということです。1つでも多く、弊社らしい投資先企業の収益力の拡大手法をみなさんと考えていきたいのです。

PEファンドは投資先企業の皆様に寄り添い、動いていただく必要があるため、ほかのストラテジーのファンド、例えばヘッジファンドやハードアセット投資のファンドに比べて、労力と手間がかかります。ただ、その分の喜びも大きい仕事です。これからご入社いただく方々は、3号ファンドを共に立ち上げ、成功させていく仲間です。自分で物ごとを考えるセルフスターターであり、プロアクティブに仕事に取り組みたい方にとっては魅力的な環境です。
新型コロナウイルスや突然の円安など予想外のできごとはこれからも繰り返し起こるでしょう。そうしたハードシングスにも心折れずに、ファイティングポーズを取っていく強さのある方と働きたいなと思っています。

【武藤】これからも、私たちは国内トップレベルの人材を集めて、日本のトップファームをつくりたいと思っています。良きチームプレイヤーとして自分から仕事に関わることができ、なおかつ大変な時こそ踏ん張って最後まで物ごとをやり遂げられる方、目指す方向性に賛同できる方と、ぜひ一緒に働きたいですね。

プロフィール

写真:福﨑 昇平 氏

福﨑 昇平 氏
取締役CIO/マネージングディレクター

旧(株)日本興業銀行(現(株)みずほ銀行)入行後、融資、経理業務に従事。2003年より (株)グローバルマネジメントディレクションズ(現(株)KPMG FAS)にて事業再生に係わるアドバイザリー業務に携わる。2004年より日本産業パートナーズ(株)にて、大企業の事業戦略見直しに伴うカーブアウト案件や非公開化案件を担当、2007年よりゴールドマン・サックス証券㈱戦略投資部ヴァイス・プレジデントとして複数の投資案件に従事。2009年1月より丸の内キャピタルに参画し、1号ファンドではジョイフル本田、成城石井(取締役)への投資を担当。ジョイフル本田においては、上場に向けた経営管理体制整備やエクイティストーリー策定、成城石井においては、物流拠点の再構築によるコスト削減や既存店売上高の改善を企図したマーケティング強化策を推進し、投資リターンの実現に貢献。2号ファンドではエムアイフードスタイル、サイプレス、グラニフ、三浦屋、ミスズライフ、AKOMEYA TOKYOを担当し、各案件の投資責任者としてソーシングからEXITまでの一連のプロセスを主導。2019年7月に投資委員に就任し、全投資案件の重要な意思決定に関与。2022年12月より取締役CIOに就任。一橋大学商学部卒業。

写真:武藤 貴史 氏

武藤 貴史 氏
マネージングディレクター

(株)東京三菱銀行(現(株)三菱UFJ銀行)入行後、営業店を経てデリバティブ商品のトレーディング・投資家営業に従事。その後、ボストン・コンサルティング・グループにて商社・金融機関中心に経営戦略策定、企業買収等のコンサルティングに関わる。2007年よりアドバンテッジパートナーズにて企業投資に従事し、(株)コメダへの投資においては、主担当者として買収及びバリューアップを推進。2011年に(株)コメダに経営陣として転籍、経営企画担当役員として同社チェーンの全国展開やM&Aをリード。その後、CFO及び管理部門トップとしてIPO準備の責任者を務め、2016年に同社の東証一部上場を実現。 2017年6月より丸の内キャピタルに参画、大貴、TOSEI、KMCTグループ(旧コベルコマテリアル銅管、神鋼メタルプロダクツ、Sambo Shindo Thailand等)を担当し、各案件の投資責任者としてソーシングからEXITまでの一連のプロセスを主導。2022年7月より投資委員に就任。東京大学経済学部卒業。

写真:三沢 勝彦 氏

三沢 勝彦 氏
シニアプリンシパル/バリュークリエーション担当

戦略コンサルティングファームStrategy&にて、PEファンド向けのビジネスデューデリジェンスやPMIの他、製造業を中心とした幅広い業界向けの全社・事業戦略策定プロジェクトをリード。Strategy&参画以前は半導体メーカーにて商品企画から開発、販売までを統括。2019年12月より丸の内キャピタルに参画東京大学工学部卒業。国立台湾大学大学院修士取得。

写真:吉岡 達循 氏

吉岡 達循 氏
プリンシパル/バリュークリエーション担当

シティグループ証券(株)入社後、欧州機関投資家向け日本株式営業に従事。2009年より戦略コンサルティングファーム ボストン・コンサルティング・グループにて金融機関、テクノロジー・メディア・通信等の幅広い業界での全社トランスフォーメーション、DX戦略策定・推進、新規事業の立ち上げ等のコンサルティングにパートナーとして従事。2022年5月より丸の内キャピタルに参画 慶應義塾大学環境情報学部卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士取得。

写真:舩江 輝 氏

舩江 輝 氏
ディレクター

シティグループ証券(株)入社後、株式アナリストとして、運輸・鉄・非鉄・精密機器・半導体製造装置等のセクターを担当し、機関投資家への投資アドバイスに従事。2015年よりKKR Japanに参画し、大手コングロマリット企業からの上場子会社カーブアウト案件、上場企業へのエンゲージメント投資、テック系グロース投資等に従事。2020年2月より丸の内キャピタルに参画 東京大学工学部卒業。同大学院情報理工学系研究科修士取得。


写真:奥見 昌彦 氏

奥見 昌彦 氏
ディレクター

マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社後、主に半導体・電機・自動車等の国内製造業及びPEファンドに対して、成長戦略立案・ビジネスDD等のテーマで経営コンサルティングに従事。 2009年から(株)産業革新機構の創業メンバーの一員として参画。ルネサスエレクトロニクス(株)、ユニキャリアホールディングス㈱等、主要なバイアウト案件にて投資業務に従事。 2016年7月より丸の内キャピタルに参画 慶應義塾大学法学部法律学科卒業。

写真:塚田 隆義 氏

塚田 隆義 氏
シニアアソシエイト

一橋大学在学中に公認会計士の資格を取得し、PwCアドバイザリーに入社。1年ほど財務DDやバリュエーションなどに携わった後、FA業務を2年ほど行う。2020年9月に丸の内キャピタルへ入社。担当案件は三浦屋、ミスズライフ、TOSEIなど。


写真:武藤 風行 氏

武藤 風行 氏
アソシエイト

早稲田大学を卒業後、野村證券に入社。投資銀行部門でTMTセクターのカバレッジを担当した後、M&A部門へ異動。小売・不動産セクターを中心に、FA業務に携わる。2021年6月に丸の内キャピタルへ入社。KMCT、門司メタルプロダクツ、三宝伸銅を担当。現在も継続的に担当企業の伴走を続ける。

写真:仁部 千聖 氏

仁部 千聖 氏
アナリスト

慶應義塾大学を卒業後、野村證券に入社。投資銀行部門で1年ほどTMTセクターを担当し、M&A部門へ。地方・中小企業、素材・ケミカルセクターなどのM&AやFA業務に携わる。2022年3月に丸の内キャピタルへミドルオフィスとして入社。2023年4月より現職。担当案件はビーツ、TOSEI。

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