カーライル・グループ(以下「カーライル」)は、投資先の株式会社 ツバキ・ナカシマ(以下「ツバキ・ナカシマ」)が2015年12 月16日をもち、東京証券取引所第一部に株式公開し、再上場した事を発表した。
ツバキ・ナカシマの東京証券取引所への上場に際して、カーライルは保有する株式のうちの約51%を売り出すとともに、うち約2%をオーバーアロットメントに充てた。
ツバキ・ナカシマは、世界トップクラスの球面加工技術を持つ、グローバル鋼球・精機メーカーであり、日本に加え、米国、ポーランド、中国、インド、台湾、イギリス、タイ、シンガポール及び韓国で製造販売を行っている。
ツバキ・ナカシマは非公開化以前、東京証券取引所第一部に上場していましたが、短期的な業績変動にとらわれず、激変する経営環境に対し、機敏に反応し、安定的かつ持続的な企業価値向上を成しうる企業体質を構築するために、2007年5月にMEBO(マネジメント・エンプロイー・バイアウト)を実施し、非上場化した。その後、2011年3月からはカーライルが新たな筆頭株主となり、ツバキ・ナカシマはカーライルとの緊密な連携・協働のもと、企業価値の向上を目的として、グローバル経営体制の強化を推進するとともに、中国、欧州、アジア地域を中心に、海外展開を更に加速化している。
また、新素材セラミック球の開発に成功し、かつ量産体制を構築したことで、当該事業においても高い成長率を実現している。その結果、当初の MEBOの目的は概ね達成できたものと判断し、次なる成長を志向するために今回の再上場を決定するに至った模様。
尚、再上場後も、カーライルはツバキ・ナカシマの長期的な会社成長を実現すべく、ツバキ・ナカシマを支援し続けていく予定であり、カーライル・ジャパン・エルエルシーのマネージングディレクターである大塚博行が、引き続きツバキ・ナカシマの社外取締役として従事する模様。
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