「プロフェッショナル経営者とバイアウト」という書籍が中央経済社から出版されました。
著者は株式会社日本バイアウト研究所の杉浦代表です。
この出版を記念して「JAPAN Buy-out Deal Conference 2012」が8月31日に開催され
私も参加して参りました。
杉浦代表のプレゼンによると、1998年から2011年までのバイアウトディールは合計626件、
その中で外部招聘によって就任した社長は315人でした。
その内訳ですが新規案件による社長就任は166名、途中交代による就任は149名と報告されていました。
他にも大変興味深い調査結果が続々と発表されていました。
値段は張りますが投資ファンド及びプロ経営者を目指す方々には必読の書と思います。
私個人はその書籍の中で「バイアウトファンド投資先企業はマネジメント人材への登竜門」というテーマで取材を受けております。
また、カンファレンス当日はパネルの司会も務めさせていただきました。
テーマは「バイアウトファンドの投資先企業における外部経営人材の投入」です。
パネリストはとても素晴らしく優秀で人間的魅力にも溢れたな皆さんで
キャスキャピタル:栗原氏
インテグラル:後藤氏
フロンティアマネジメント:西田氏
の3名の方々でした。
ファンド、コンサルティング会社の違いはありますが
各社常駐型のマネジメントチームをファームに抱えているのが共通の特長です。
具体的な案件として、投資スタイルの異なるMBO、事業承継、起業再生の
それぞれ違ったケースをお話しいただけ何が成功のポイントか理解が深まりました。
議論1
支援先の企業価値向上のために外部から経営者として入るときにやるべきこと、やってはいけないこと。
議論2
プロ経営者としてタフな仕事をするにあたってそのエンジンは何か。モチベーションとインセンティブ。
議論3
どのような方がプロ経営者として向いているのか。
活字にはできない生々しい声が聞けてとても参考になりました。
司会ではありますが彼らと同じ場所にいて議論に参加できたことは素晴らしい経験でした。
バイアウト投資先企業にマネジメントとして入ることは本当にタフです。
しかし、そのタフな経験なしに一回りも二回りもビジネスマンとして成長することはできなかった。
得難い経験となったとのことです。
私もそのリスクとリターン、正しい姿を伝え業界の発展に貢献していきたいと思います。