「医療品、海外依存度高く 感染爆発の備えに不安」
5月12日付の日経新聞でこのような見出しの記事が一面トップに出ていました。
今回のコロナウィルスのパンデミックで、医療体制や薬の開発等様々な課題が浮き彫りとなりました。この記事もその一端です。
日本で急速に普及したジェネリック医薬品は原材料費を節約するために中国、インド、韓国等から原薬を輸入し製造を行っています。肺炎の治療に重要な人工呼吸器も9割は輸入に頼っている現状で、自国で不足している製品が日本に輸出してもらえるかは未知数という意見もあります。
医療従事者が感染を防ぐために身につけるマスクや防護服、手袋などの個人用防護具(PPE)については中国依存が強く、脱却するのは容易ではありません。
医師や看護師が使う医療用サージカルマスクでは70~80%を輸入に頼り、大半が中国産です。
特に高機能なマスクである「N95」は国内メーカーの増産余地が限られ、需要に追いついていません。
Withコロナの時代に、これらの製品は必要不可欠です。
海外からの輸入に頼るだけではなく、国内生産も併せていかに安定供給を確保するか、一般的な製造業のみならず、ヘルスケア業界全体も事業変革が求められています。
※当社WEBサイトで公開しているヘルスケア業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。