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プロ経営者インタビュー

岡本 浩一郎 氏

[13]経営者を志す者には、どのような努力や学びが必要でしょうか?

どんなことでも幅広く経験していくこと。これに尽きると思います。どんな仕事をしていても、今どんな立場にいるとしても、日々新しい経験をしていくはずです。大事なのは経験することだけでなく、その経験が意味すること、教えてくれることというのを意識して吸収する姿勢があるかどうか。そして、もっと言えば、仕事とは無関係な場面での経験もまた、価値ある学びにつながるはずだと私は信じています。

たとえば私は若い頃、英国にいる女性の友人を訪ねる機会があって、手土産にいいシャンパンを持っていったんです。そういうことに慣れていたわけではないこともあり、ついつい「このシャンパンがどれだけいいもので、どれだけ高価なのか」を彼女に口にしてしまった。すると、どうなったか? 厳しく叱責されました(笑)。「そういうことを口にしてしまったら、せっかくの手土産の価値が台無しになるのだ」ということを手厳しく教えてもらうことになったのです。

そこで私が学び取った教訓は、「知人を訪ねる際に手土産の自慢話をするな」だけではありません。人間関係を築く上で、「自分がどんな言動をすると、それを人はどう見るのか」を常に意識しなさい、という教訓。仕事にもすぐに活かせる教訓となりました。つまり、生きていく上で経験することには必ず学びがある。「何を経験するか」も重要ですけれど、「どんな些細な失敗経験であっても、そこから何かを学び取る」ような意識を持つことが、ゆくゆくは経営者としての資質にもつながっていくのだと私は考えています。

[14]今までに影響を受けた先輩や師匠といえるかたはいらっしゃいますか?

数多くの人から影響を受けてはいますが、「この人だけは特別です」「これが私の師匠です」というような存在はいません。様々な人が持っている様々な強さや素晴らしさを少しずつ自分の中に取り込ませてもらう、というのが私流なのだと思っています。

[15]キャリアの成功とは「計画的に努力して成し遂げるもの」でしょうか?
それとも、「偶然や人との出会いなど、運が影響するもの」だとお思いですか?

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両方だと思います。弥生の社内で若手社員の皆によく話すのが「人生には航海図が必要。ただし、実際の人生は航海図通りにはならない」ということです。計画通りに物事が進むほど世の中は簡単にできていません。それでも、ベースラインとしての計画は必要。計画もないのに目標を達成できるわけがない。

私自身も若い頃にざっくりとした航海図を頭の中で描いていました。「30歳で起業しよう。40歳で2回目の起業でさらなるステップアップをしよう。50歳になったら引退だ」というような、本当にざっくりとした航海図です。どうしてもこの計画通りにしなければいけない、というほど強く意識したわけではありませんが、頭の中にはいつもこの航海図がありました。

結果として、これまでのところ、私はこの計画をかなり現実のものにできていますが、過程においては思いもよらない偶然の出会いやご縁がいくつもありました。私の運命は、この数々のご縁が決定づけてきたとさえ言えますが、だったら航海図など要らなかったかというと、そうではないと思うのです。妙な言い方かもしれませんが、運とかご縁というのは人に降りてくるのではなくて、その人が心に描いている航海図に降りてくるのではないか。計画があるからこそ、運も縁も引き寄せられるのではないか。そう考えています。

[16]起業することと、既存の会社の経営者になることの違いは、何なのだと思いますか?

起業というのは、「やりたい」ことを実現するための数ある手段の内の1つなのだと私は考えています。「やりたい」と思ったものが、既存の会社にあって、それを任せてもらえるチャンスを手にできるのであれば、そのチャンスを活かせば良いと思いますし、「やりたい」ことを実現できそうな会社が見当たらないならば、自ら会社を興してそれを実現させれば良い。私の場合は、先に独立するチャンスが訪れたから起業をしましたし、その後、弥生という魅力的な会社に愛着を感じ、しかもその会社が経営者という役割を必要としているというチャンスに恵まれた結果、今ここにいる。それだけのことだと思っています。

[17]特別な信条やモットー、哲学などをお持ちですか?

強いて挙げれば「やらずに後悔するよりも、やって反省する」というような発想でしょうか。私は「やりたい」と思えることと出会った時には必ず実行してきました。ここまでにお話ししたように順風満帆だったわけではありません。無数に失敗を重ねてきましたし、その都度、反省をしてきましたが、そんな生き方に満足をしています。やりたいことをやらずにいたら、後悔や迷いをずっと抱えて生きていくことになりますし、そうしていたって何も手に入りません。実行していけば、失敗やつまづきはついて回りますが、失敗には必ず反省や教訓があります。成功しても失敗しても得るものがあるのですから、実行しない手はない、と思うわけです。

[18]経営者となった今、何を成し遂げたいとお考えでしょうか?

単純すぎるかもしれませんが「みんなを幸せにしたい」と思っています。経営者である以上、事業の成功や会社の成長を実現していく責任はあります。でも、まずこれらが先にありきだとは考えていません。社員の皆や、関係会社の皆さん、投資家の皆さん、そしてもちろんお客様......そうした「みんな」を幸せにするにはどうしたらいいのか考え、それが結果として事業の成功や会社の成長に結びつく。これこそが理想ですし、経営者として目指していくべき事柄だと確信しています。

[19]現在のポジションを去る時、どういう経営者として記憶されたいですか?

思いとしては「中興の祖」的に記憶されたら嬉しいな、と考えています。けれども、もっと本音を言うと、「どこか否定される部分もあるべきだ」とも考えています。会社というのは現状否定から新しい何かを生み出すプロセスの繰り返しで成長するものです。1人の経営者が長年にわたって不変の経営姿勢を貫くことは一見素晴らしいことのように映りますが、企業の長期的な成長を考えた場合、それは必ずしもベストとは言い難い。私は以前から「経営者は一定の適切な時期をもって入れ替わっていくべき」、そして「乗り越えられるべき」だと考えています。

[20]20代、30代のビジネスパーソンにメッセージをお願いします。

「経営者になる」ということは、人生のゴールでもなんでもないのだということは、理解しておいてほしいと思います。「経営者になった」後でも、むしろなった後こそ、試練が待ち受けていますし、成長もしていかなければいけません。そう考えれば、若い人たちが過剰に焦りを感じて今から急ぐ必要はないと思うわけです。今自分がいる場所で、今自分ができる仕事を当たり前にきちんとやる。これが基本です。

例えばエンジニアであれば、任されている開発をしっかりやり遂げるのはもちろんのこと、現状の開発環境に問題点はないか考え、どうすれば改善できるか考え、それを実現するべく行動する。そんな風に考えたら、「自分の仕事」は無限にあるはずです。それをどこまできちんとできるか、をまず第一に考えてほしいと思います。

もう1つお伝えしたいのは、ここまでにも話してきた通り、日々遭遇する経験というものを大切に受け止めて、些細なことからも何かを学び取っていく姿勢を持ってほしいですね。意識さえ高めれば、自分を成長させるチャンスは目の前の仕事にも、日常のプライベートな場面にも、いくらでもあります。それらを一つ一つものにしていけば、焦らなくても航海図にある目標に近づいていけるはずです。

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