東京海上キャピタル株式会社(以下「東京海上キャピタル」)が管理・運営するTMCAP2011投資事業有限責任組合は、WISE PARTNERS株式会社が運営するWP1号投資事業有限責任組合及び株式会社日本政策投資銀行より、株式会社泉精器製作所(以下「泉精器」)の全発行済株式を取得することについて合意し、株式譲渡契約を締結したと発表した。
泉精器は、長野県松本市に所在する電設工具及び家電製品の製造・販売会社。電設工具事業では、世界で初めて充電式油圧工具を開発し、小型サイズながらも安全に超高圧を出す最高水準の技術を保有している。国内における圧倒的なトップメーカーであるとともに、北米などの世界市場でも高いシェアを誇っている。
また家電事業では、カッター刃の製造技術に創業以来の強みを持ち、昨年にはプレス加工の自動化ラインによるカッターの量産に世界で初めて成功。主力製品である電気シェーバーでは、往復式・ロータリー式・回転式と3種類あるシェーバーの刃全てを生産できる唯一のメーカーとして、国内では自社ブランドの「VIDAN」シリーズを展開するほか、長年に渡り米国市場2位の「Remington」ブランド等にOEM供給するなど、電設工具と同じく世界市場をターゲットにした商品展開を進めている。
泉精器は現在、新商品の継続的な開発・投入による製品領域の拡大、ヨーロッパ・中国市場におけるシェアの向上、アジアをはじめとする新興国における新規市場開拓など、積極的な事業戦略を打ち出しており、東京海上キャピタルはこれまでの数多くの製造業等への投資経験によって蓄積された経営ノウハウをはじめ、人的・資金的なサポート、M&Aなどの実行支援、東京海上グループとしての事業ネットワーク等を積極的に提供することで泉精器のさらなる成長を促進し、経営陣とともに企業価値の拡大を目指すとの事。
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