『M&A』には様々な登場人物や、フェーズごとに役割が大きく異なります。
そのため、M&A関連業務経験者と一括りにいっても、どのフェーズでの業務経験があるかによってスキルや経験が異なります。
そのうえで、『M&A関連業務経験者』が転職活動を行うと、どのようなポジションにエントリーが可能か一例を説明します。
■事業会社のM&A担当者
大企業やベンチャー企業、経営企画部や財務部等、会社によって異なりますが、企業経営の中核を担うポジションとなります。
・採用ターゲット
①財務部系:M&Aアドバイザリー経験者(3年以上)、クロスボーダー経験必須
②経営企画部系:M&Aコンサル(M&A戦略、PMI関連)の経験者(2年以上)
■PEファンド
投資実行~投資先の経営管理~売却まで企業成長過程の一連を目の当たりにできる魅力的な業務です。
M&Aアドバイザリー業務経験者に最も人気のポジションになります。
・採用ターゲット
①投資担当者:投資銀行>FASでのM&Aアドバイザリー経験者(3~5年程度)、一部バリュエーション、財務DD経験者
②バリューアップ担当者:戦略コンサル、M&Aコンサル、PMI関連のコンサル経験者(3年程度)
■M&Aアドバイザリー(投資銀行、FAS等)
第三者の立場で、クライアントの意思決定をサポートし社会的インパクトのある案件に多く携わることができます。
事業会社やファンドと異なり、案件ごとにプロジェクトが進み、常に新しい知識のインプットが必要となるエキサイティングな業務です。
・採用ターゲット
①経験者:M&Aアドバイザリー経験者
②ポテンシャル:公認会計士や金融機関、事業会社の財務部など一定程度のファイナンス知識、経験を有する方、30代前半まで
■M&Aコンサル
ビジネス面からM&Aのサポートを行います。
二つとして同じM&A案件はないので毎度オーダーメイドでソリューションを提供します。
・採用ターゲット
①経験者:戦略コンサル、M&Aコンサル経験者
②ポテンシャル:幅広いバックグランドの20代