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プロ経営者インタビュー

上田 顕 氏

[2]現在のご自身の役割について教えてください

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当初はCOOとしての参画でしたが、事業をそれまでのBtoCだけでなくBtoBにも拡大していくという大きな挑戦をすべて任せてもらえることになりました。提携してくださる法人のお客様を開拓しながら、商品開発の面にも注力し、組織改革も実行しながら、これまでとは異なる事業や働き方などをこの会社に定着させ、本当の意味でもう一度生まれ変わるような努力を社員の皆と続けています。

2018年になってCEOが退任され、私が社長を務めることになりましたが、今も一貫して組織のあり方、個々の働き方、サプライチェーン等々の業務の最適化などを続行しています。スタジアムや映画館などとの連携が順調に推移し、業績面では本当に厳しい状況から脱して、ようやく安定成長の軌道に乗りかけているところですから、足を止めずにさらなる経営基盤の強化を進めているんです。

[3]小中学生時代はどんなお子さんだったのでしょう?

横浜市で生まれ育った私は、幼稚園の時代からずっと「クラスで一番やんちゃな子」というキャラクターだったと思います。兄が野球をしていたこともあり、3歳の頃から夢中になって野球をしていましたし、小学校に上がってからは、地元の軟式野球チームにも入っていました。とはいえ、学校ではよくいる普通の運動好きな子どもだったはずです。成績はわりと良かったほうだと思いますが、これまた兄が塾に行っていたため、真似がしたくて自分も塾に通わせてもらっていたおかげかもしれません。中学受験で中高一貫の浅野高校という進学校の付属中学に入った後も、野球部に入って没頭していました。

[4]高校、大学時代はいかがですか? リーダーシップの芽生えのようなものはあったのでしょうか?

一貫校なので、高校に進んでからも部活で野球漬けの毎日でした。実は浅野高校は神奈川県下屈指の野球の伝統校なのですが、進学校ですからチームは強くありません。でも、だからこそ「強くなるんだ」という気持ちで頑張っていました。おそらくこの頃から、私は小さな集団を大きくしたり、弱いチームを強くすることに喜びを感じる性分だったのでしょうね。ただし、3年生になってからも野球ばかりしていたおかげで、大学受験には失敗して一浪を経験しました。

東北大学に入ってからのことは、冒頭でお話した通りです。高校時代に肩を壊したせいで、選手として野球を続けることは叶わなくなっていましたが、とにかく野球に触れていたくて、大学の地元仙台に設立されたばかりの楽天ゴールデンイーグルスでアルバイトをしました。他にもいくつかアルバイトをしていたこともあり、学生でありながら、常に大人たちに囲まれ、いろいろなことを学ばせてもらいました。

リーダーシップという部分で言うと、小学校時代の軟式野球チームから始まり、高校の野球部に至るまで、ずっとキャプテンを経験してきました。また中学時代になぜかドラッカーの本と出会い、書かれている経営術を野球部のマネージメントに活かそうとしたりもしましたね。ビジネス書の通称「もしドラ」(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』ダイヤモンド社刊。2010年に大ベストセラーとなった)のストーリーにあるような挑戦を、だいぶ早い時期に先駆けていたことになります(笑)。

[5]ご家族やご親戚に経営者はいらっしゃいますか?

いません。父は技術職を長年務めた後、コンサルタントをしていましたから、多少の影響は受けたと思うのですが、先ほどお話したように、中学時代から経営書を読んでいましたので、そちらの影響のほうがずっと強かったと思います。

[6]ご自身の性格について教えてください

子どもの頃から常に「前向きだね」と周囲から言われてきたので、おそらく他の人よりもポジティブに物事を捉える性格なのだと思います。社会人になってからは、自分から意識して前向きな姿勢を持ち続けようとしていますし、今は日本ポップコーンの経営者としても、社員の皆さんに前向きであることの重要性を伝えるようにしています。

[7]いつ「経営者になろう」と思われましたか?

中学の時にドラッカーの本を読んでいた頃には、すでに将来自分は経営の仕事に就くんだと決めていました。もちろん長い間、「野球に関わるところで経営の仕事がしたい」という気持ちが最も強かったのですが、銀行では頭取目線で仕事に臨もうと意識していましたし、常に「いつかは経営者に」という気持ちをベースに行動していました。

[8]経営者に必要なメンタリティ、スキル、経験とは何でしょう?

メンタルで重要なのは度胸と、常に前向きであることだと思います。経営をしていれば、いろいろ想定外のことが起きます。そのたびに経営者が一喜一憂しているようではダメだと思っているんです。日本ポップコーンに来てからは、BtoCからBtoBへ、という事業拡大にチャレンジしていますが、これまで法人ビジネスをやったことのない社員が、初めて体験したりしているわけです。最初からうまくいくはずもないので、落胆しないで前を向いてもらえるよう、こつこつと一緒に努力をしています。いちいち動じない度胸と、社員とともに前向きな気持ちで成長を目指していくメンタリティが経営者には必要だと思うのです。

スキルで一番重要だと考えているのは財務や会計といった数字にまつわるものです。どんなビジネスも結果や評価は数字になって表れます。それを読み取り、先に活かしていくスキルが経営者には不可欠だと思います。

経験面では、どんな会社にいたのかとか、どういう業界にいたのか、ということよりも、変革というものに立ち会った経験が役立っていくと感じています。楽天時代には最下位も優勝も経験しました。当事者として中にいた私は、会社組織というのが結果次第で大きく揺れ動くものなんだということを痛切に実感したんです。短期間の内に、組織の浮き沈みを体感できたおかげで、物事に動じない度胸や、数字と向き合う姿勢など、様々な事柄を吸収することができたんです。

[9]他に経営者に必要な資質や能力などありますか?

コミット、つまりやり切る姿勢と力が重要だと考えます。楽天時代に学んだのは、経営者という立場が、ゴールを皆に提示し、そこに到達するまでは最後の1人になってもやり切る存在だということです。私は常に社長や監督のサポートをしていましたが、つくづく経営者が孤独なのだということも知りました。だからこそチームワークの重要性を痛感したのですが、日本ポップコーンの皆は慣れない仕事にも一丸で向かってくれるので、本当にありがたく思っています。

「経営者は孤独なものだし、1人になってもやり切る覚悟が不可欠」とは思っていますが、組織を継続的に成長させるうえでは、「なんでも社長が自分でやってしまう」ようではいけない。コミットと権限委譲をバランス良く並行しながら、時間をかけて自分の分身を増やしていく。そういう経営者になれるよう、私自身が今鍛錬をしているところです。

[10]これらのスキルなどをどこで手に入れたのでしょうか?

財務等の専門性は銀行時代に徹底的に学びました。アクセンチュアでは、問題解決のためのフレームワークの大切さや有効性を学びました。楽天では度胸やコミットを体験学習できたと思っています。

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