現在PEファンドに就業されている方について
現在のPEファンドで活躍されている方々のほとんどが投資銀行、戦略コンサルティングファーム、FAS系ファームまたはブティックM&Aアドバイザリーファームのいずれかまたは複数での就業経験をお持ちです。 現在は、投資銀行出身者が多く、次いで戦略コンサルティングファーム出身者が多い業界になります。
求められる経験・スキル
会社、ポジションにより求められる経験・スキルには幅があります。若手の方には経験職種によって期待されるスキルセットが異なります。
▼ 投資銀行、FAS系ファーム、ブティックM&Aアドバイザリーファーム出身者
M&Aエグゼキューション経験を求められます。
具体的には、モデリング/バリュエーション、DDコントロール、ドキュメンテーション等のスキルを求められます。PEファンドによってはモデル作成のテストを行うケースもあります。
▼ 戦略コンサルティングファーム出身者
ビジネスDDのプロジェクト経験が求められ、特にPEファンド向けプロジェクト経験が歓迎されます。
業界、競合分析や投資後の成長シナリオ策定、事業計画策定のスキルを求められます。PEファンドによってはケース面接を行う場合もあります。
転職事例
キャリアインキュベーションを通して転職された方を一部ご紹介します。
《 コンサル出身者の転職事例 》
● CASE-1 Aさん(27歳)
【転職前】米系戦略コンサルティングファーム
【現在】外資系PEファンドでの投資業務
【転職動機】新卒で戦略コンサルティングファームにて5年間、コンサルティング業務を行ってきました。 優秀な上司や同期に恵まれ、働く環境としては不満はありませんでした。 しかしプロジェクトを経験する中で、自分で提案した事業計画や組織改革の実行を最後までやってみたいという気持ちが芽生えてきました。 PEファンドのDDプロジェクトもいくつか経験していたので、企業変革の当事者としてPEファンドへ転職したいという思いが強くなり、キャリアインキュベーションへ相談しました。
【転職者の声】PEファンド各社の採用動向はもちろんのこと、各社の特徴や得られる経験等、細かい点まで指導頂けました。 なかなか表出ている情報が少ない業界なので、業界研究、企業研究の面でフォローいただけた事、またブレイクファーストミーティング(カジュアルセッション)までアレンジ頂き、納得の行く転職活動ができました。
《 投資銀行出身者の転職事例 》
● CASE-2 Bさん(27歳)
【転職前】大手証券会社M&Aチーム
【現在】日系大手PEファンド
【転職動機】会計士として監査法人にて会計監査を2年経験した後、日系大手の証券会社M&AチームにてFA業務を3年間経験しました。 幸いディールフローは潤沢で、経験を数多く積むことができていました。 一方で、アドバイザリーという立場で案件を行うのではなく、「当事者としてM&Aをやっていきたい」、「M&A後のプロセスに関わりたい」という気持ちが大きくなっていきました。 そこで転職を決意し、バイアウトファンドに強そうなエージェントを探し、相談をしました。
【転職者の声】キャリアインキュベーションは、PE業界で実際に働いていらっしゃる方々のインタビュー記事を作成されており、非常に参考になりました。 今回の転職活動では3社のエージェントに登録しましたが、その中でも、情報量は多かったと思います。 PEファンド各社が投資銀行出身者へ求める(期待する)経験、スキルを細かくアドバイス頂き、それに沿って自身のキャリアを棚卸し面接に挑むことができました。
《 FAS系ファームの転職事例 》
● CASE-3 Cさん(29歳)
【転職前】BIG4 FASでの事業再生
【現在】大手ファンド
【転職動機】会計監査を経験後、グループ内のFAS子会社へ転籍し事業再生を3年経験しました。 会計士としての強みを活かし、財務DD、事業再生計画策定等を幅広く経験しました。 3年間アドバイザリー業務を経験し、漠然とキャリアの棚卸しと自身の市場価値を図るために人材エージェントにいくつか登録してみました。 人材エージェントと話す中で、PEファンドという面白い環境があるという事を説明頂き、業界に興味をもちました。
【転職者の声】転職意欲は高くなかったため、面談後は疎遠になった人材エージェントも多かったのですが、キャリアINQの担当の方には親身に相談に乗って頂き、定期的に情報交換を行っていました。 PEファンドへの転職を考えるのであれば、こういったプロジェクトを経験したほうが良い、このスキルが足りないと具体的な指摘を頂けた事も、とても参考になりました。
《 商社出身者の転職事例 》
● CASE-4 Dさん(30歳)
【転職前】総合商社での事業投資
【現在】キャプティブ系PEファンド
【転職動機】新卒で総合商社へ入社し、経理、営業を経験し、直近は大型プロジェクトの事業投資を行っていました。 大型プロジェクトは大きな金額を動かすことができ、海外とも接点が多く非常にやりがいはあったものの、プロジェクトが大きいがため、実際の現場が見えにくくもどかしさを感じていました。 また実際に投資先に派遣されるのは、私のような若手ではなく、課長級のシニアなメンバーという会社の方針もあり、よりハンズオンで経営に携わることができるPEファンドへの転職を検討しました。
【転職者の声】キャリアインキュベーションでは、私の経歴を細かくヒアリングした上で、商社出身でも受け入れて頂けるファンドを複数ピックアップして頂きました。正直、IBや経営コンサルの経験が無い自分は、PEファンドへの転職は難しいだろうなと考えていましたが、企業の求めるスキルセットと私の経験を因数分解し、マッチングして頂けました。 結果、ハンズオンを標榜しているPEファンドからオファーを頂く事ができました。 キャリアインキュベーションへ相談したことで、今までの経験、スキルに自信を持って面接を受ける事ができました。
《 監査法人出身者の転職事例 》
● CASE-5 Eさん(31歳)
【転職前】4大監査法人 財務アドバイザリー部門
【現在】日系PEファンド
【転職動機】会計監査経験後、監査法人内の財務アドバイザリー部門へ異動し都合4年業務経験を積みました。 財務アドバイザリー部門では、財務DDをメインにプロジェクト経験しました。 今後のキャリアに幅を持たせるため、もっとビジネス寄りの経験をしたいと考え、転職エージェントに相談をしました。
【転職者の声】転職活動開始時には、財務×コンサルを売りにしているファームへ転職することを考えていました。 先輩達がPEファンドで活躍しているのを見て、いつかはPEファンドで働きたい、そのために経験を積まないといけないと考えていたのが理由です。 その話をキャリアインキュベーションの担当の方にしたところ、「PEファンドでポテンシャル採用をしている所で経験を積んではどうか」という提案をして頂きました。 自分の経験で、PEファンドに行けるとは考えになかったので、目から鱗でした。 ファームで経験を積むことと、PEファンドで経験を積むことのメリット、デメリットを詳細にご説明頂き、PEファンドでチャレンジすることを決めました。 結果現職のPEファンドよりオファーを頂き、満足度の高い仕事に取り組んでいます。 キャリアインキュベーションに相談することで、自分の考えていなかった選択肢を提示頂けた事やPEファンドへアピールすべき経験を一緒になって作ることができました。