画像:プライベートエクイティ(PE)業界について

プライベートエクイティ(PE)業界について

プライベートエクイティ(PE)業界について

PEファンドとは

PEファンドとは、ベンチャーキャピタル、バイアウトファンドを初めとする投資ファンドを指します。投資家から資金を募り、主に未上場企業(または事業)への投資を行い、企業の成長又は再生を支援し、企業価値を向上させた上で投資資金を回収します。

PEファンド・バイアウトファンドとは

1)投資家からの資金を募る
2)投資案件の発掘、調査、分析
3)投資実行
4)企業価値向上支援
5)投資資金の回収
6)投資家への投資利益の分配

PEファンドは投資家からのコミットメント金額に応じ、管理報酬を得ることによりPEファンドの運営を行います。また投資利益の実現によってキャリードインタレスト(*1)を受け取ります。

PEファンドは投資対象の企業で大別すると、以下の4つに分けられます。

【1】ベンチャーキャピタル
【2】バイアウトファンド
【3】再生ファンド
【4】ディストレストファンド

その他に、メザニン、グロースキャピタル、PIPEs等の投資を行うPEファンドもあります。近年はPEファンドの中ではバイアウトファンドが台頭しており、多数のプレイヤーが存在しています。

また、金融機関系、事業会社系、独立系、政府系等の出資元の属性によって分けられることもあります。

(*1)投資ファンドが得る成功報酬

【1】ベンチャーキャピタル

主に創業、成長期の企業へマイノリティ出資を行います。1件あたりの投資金額は様々ですが、数千万円~数億円規模の投資が多くなります。主なEXIT方法はIPOになりますが、近年はトレードセールも活発に行われております。

【2】バイアウトファンド

主に成熟期の企業にマジョリティ出資を行います。また、経営権を取得し役員派遣などを通じ、中長期的な企業価値向上をサポートします。投資金額は数千万円~1000億円超まで様々です。近年は100億円未満の中小型の投資が多くなっている一方、ソニーのバイオ事業、パナソニックヘルスケア等大型の案件も目立ってきています。EXIT方法はIPOやM&Aなどになります。

【3】再生ファンド

経営不振あるいは破綻寸前の企業へ、出資や債権の買い取りでの投資を行います。対象企業のBSの改善やターンアラウンドを実施し、健全な経営状態へ導きます。EXIT方法はM&Aなどになります。

【4】ディストレスファンド

主に破綻企業あるいは破綻懸念のある企業へ返済優先順位が高い債権を中心に投資を行います。投資先のリストラクチャリングを実施し、投資回収を行います。

PEファンドの歴史

PEファンドは、1970年代に米国で生まれ、日本では、1990年代後半からアドバンテッジパートナーズの設立等を始め、本格的に発展してきた業界です。

アドバンテッジパートナーズに続き、1999年にユニゾン・キャピタルが1号ファンドを設立。東京海上キャピタル(1998年)、ジャフコ(1998年)などのベンチャーキャピタルもバイアウト市場へ参入しました。

1990年代~2000代前半には、あおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)への投資を手掛けたサーベラス・ジャパンの日本進出、新生銀行(旧日本長期信用銀行)を買収した、Ripplewood Holdings LLC(RHJ インターナショナル)が日本企業を投資対象としたファンドを設立、カーライルの日本第一号ファンド設立など、外資系PEファンドが続々と日本へ進出しました。

その後、2002年にはフェニックス・キャピタル、2003年にはジェイ・ウィル・パートナーズが設立される等、再生ファンドが台頭。2003年には、政府系ファンドである産業再生機構が設立され大型案件を多数手掛けました。

2000年代半ばからは新規ファンドの設立も増え、J-STAR、ヴァリアント・パートナーズ等の独立系PEファンドも数多く立ち上がりました。またベインキャピタル、ペルミラ・アドバイザーズなどの外資系PEファンドも日本へ進出しました。

リーマンショック以降は、いくつもの外資系ファンド、商社系ファンド、独立系ファンドなどが撤退や事業継続不可能となりましたが、2010年を底に投資案件数などは回復傾向です。最近では、新しいファンドの立ち上げなどの話も出てきており、より回復傾向は顕著になっていくことと思われます。

具体的なプレイヤーについて

▼ バイアウトファンド
▼ ベンチャーキャピタル
次ページではバイアウトファンドでの具体的な仕事内容について説明します。
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