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PE業界キャリアセミナー ~後編~

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今回は2015年3月20日に行われた、PE業界キャリアセミナーでのパネルディスカッションの内容(後編)を公開致します。是非ご一読下さい。

前編はこちら

Q4 投資銀行、コンサルティングファームと仕事内容が異なる点は大変良く理解できました。ではそんなPE業界の中で「活躍できる人/そうでない人」又は「向いている人/そうでない人」について何かありますか?

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【Cさん】
投資ターゲットによっても異なると思いますが、私の所属しているような中堅中小企業をターゲットとしているPEファンドでは、「泥臭い業務を厭わずできるか、できないか」で活躍できる、できないが分かれると思います。

私も実際にPEファンドに入社するまでは、とてもかっこいい仕事だと思っていました。株主として、対象会社へ入っていき、あれこれと指示を出し、会社を変えていく。まさに小説「ハゲタカ」のようなイメージです。

しかしPEファンドの仕事は、泥臭い業務がかなり多いのが実情です。資本の論理だけでは人は動かないので、投資先の役員の方々や従業員の皆様に納得感を持って動いて頂く事が必要です。特に、自分より年齢が上の経営陣の方、経営幹部の方に上手く動いて頂かないといけない。

「こいつと仕事はやりたくない」と思われないようにしなければならないですし、一方でやるべきことをしっかりやって頂かなければならない、というバランスの中で仕事を進める事が重要です。そのために、根回しをしたり、時には飲みに行ったりしながら、関係性を作る事が必要になります。繰り返しになりますが、こういった泥臭い事を厭わずできる方が活躍できる人と思います。

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【Bさん】
私も対人能力、相手に合わせるとい事はPEで非常に重要だと考えております。
つまり、ロジカルだけが通用するわけではない世界で、それを楽しみながら仕事をできる人が活躍できるという事です。

活躍できるという質問からは多少脱線しますが、功を焦らないという事も重要な点だと思います。PEの世界に入って、初めて自分の投資案件が実行されたのは業界5年目でした。人材の流動性も低いですし、案件数がIBDとかに比べ少ないのも事実です。ボラタイルなキャリアになるので、じっくりと腰を据えてやっていく事が重要だと考えています。

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【Aさん】
まず前提として、この仕事は非常に大変です。プレッシャーは強く、やる事は広範囲です。やり取りする社外の方々は業界で数十年も仕事をしている、業界のプロフェッショナル。そんな中で、パフォーマンスを出さなければならない。また、若手は泥臭い業務もあります。

どのPEも組織は小さいため、ポートフォリオを見ながら、オリジネーションをやって、エクセキューションも並行するといった具合に、仕事量としても非常にタフです。

そのため、きちんとPEのビジネスの良い所、悪い所を理解して、5~10年間この業界でやっていけるのか、コミットできるのかをしっかりと考えた方が良いと思います。仕事の好き嫌いやフィットがあるかどうかをしっかりと見極めないと、楽しい事ばかりではないのでこの業界では活躍できないと思います。

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【Dさん】
色々と話が出たので簡潔に述べさせていただきます。
PEの業務は5個のフェーズに分けられます。ソーシング、投資判断、エグゼキューション、バリューアップ、最後はEXITです。その中で、差別化できるプロセスは3つで、ソーシング、投資判断、バリューアップと考えております。この3つのいずれかが面白いな、やってみたいなと思える人が向いているのだと思います。

▼ 質疑応答

Q1 投資先の経営者の方々は、会社経営を何十年もやっている方々だと思います。そういった会社をバリューアップしていくのは、大変だと思いますが、本当にバリューアップはできるのでしょうか?またPEだからできたサポートというのはあるのでしょうか?

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【Dさん】
大変難しい質問ですね。業界のエキスパートの社長より専門性を持つというのは、並大抵ではないです。これは、今後のPE業界の課題だと思っております。

直接的なお答えにならないかも知れませんが、例えば弊社であれば海外展開に悩んでいる中堅企業への海外展開のノウハウを提供する事が可能です。過去に投資先企業の海外展開支援をいくつか手掛けており、海外事業本部の立ち上げ、事業パートナー選定をフルサポートできます。

今後は、事業を本当に伸ばせるPEが業界で残っていくと思います。もちろんコンサルティングファーム等の専門家と一緒にプロジェクト進める事にはなりますが、我々がビジネスディベロップメントやコスト改善や収益向上、海外展開の知見なり、アイデアや実行支援が本当にできるかがキーになっていくのだと考えております。

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【Aさん】
前者のご質問に関しましては「事業をバリューアップしないとリターンは出ない」という事が、世界のPEの研究で明らかになっています。

PEのリターンの源泉は大きく3つあります。
一つ目は、事業を伸ばす、バリューアップで、二つ目はキャッシュフローによるレバレッジ効果つまりデッドを減らしてエクイティを伸ばすという点で、三つ目はマルチプルの改善となります。

PEファンドの黎明系はレバレッジやマルチプルでリターンを創出していました。しかし、現在のリターンの源泉の大きなウエイトを事業の伸び、バリューアップによって実現しております。

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【Bさん】
事業のバリューアップといっても、どういった企業を対象として投資を行っているかによって全く異なると思います。我々は事業の本質は良いけれども、それ以外で問題がある中堅企業へ好んで投資をするファンドのため、投資対象とする中堅企業で「事業のドメインはどこか?」、「競争戦略をどうするか」といった事に集中できる会社は、相当素晴らしい部類に入ります。

我々の投資ターゲットとなるのは「行くべき方向が定まっていない」や、「戦略を立てても、会社が動かない」といった問題を抱えている会社大変多いのです。

そのため、弊社が行うバリューアップというのは、そういった会社を行くべき方向にいけるように仕組みを整え、サポートしていくという事になります。そうする事で劇的に良くなる会社が、日本にまだまだ多く存在しています。

Q2 PEファンドの投資意思決定で重要な点はどんな点になるのでしょうか。また投資検討で、特に難しいのは投資しないという判断だと聞いた事がありますが、その点で何かご意見があればお教えください。

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【Dさん】
ちょうど私は、今週に案件を降りる話をしたばかりで、タイムリーなご質問です。
今回、弊社の投資委員会で2つの案件への投資を見送りましょうという話をしました。理由は、シンプルで価格が合わなかったという点です。

PEは翻ってみると、投資先との関係、機関投資家との関係と2面性があります。機関投資家からの要望に応えられないと判断した案件は、ディクラインする事も良くあります。

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【Cさん】
我々のスタイルでは、投資委員会にいきなり諮って、Go、No goというやり方はしません。基本的に社内でも根回しをして、パートナーから宿題をもらい、日々それをつぶしていくというやり方です。

投資の意思決定で重要なのはやはり価格です。価格が合わなければ、投資は行いません。またその他投資の意思決定の際に見る点は、セースルグロースやマージン改善の部分です。

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【Bさん】
皆さんと同様に価格が意思決定で一番重要な点です。株式投資かつ有限責任なので、極論すると価格がゼロに近づけばできない案件は無いという事です。なので、我々のポリシーとしては、色々なファンドが入ってくるようなる案件には入りません。

2つ目の質問に関しては、永い間検討した案件をディクラインする時は、大変残念だという気持ちも判断もありますが、重要なのは機会損失だと考えています。自分たちが案件から降りて、他のPEが投資を行ってリターンを得たとすると、それは大変良くない状況です。

投資対象企業の将来性を保守的に見て「あの案件は見送って良かった」ではなく、限られた投資機会をどうやって物にするかが重要です。仮に前述のように他のPEがリターンを得たとすると、投資を失敗した時と同様のミスとして評価されてしまいます。

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【Aさん】
繰り返しになりますが、投資意思決定で何よりも大事なのは価格です。リーズナブルな価格で入るのが大変重要です。

ただ、リーズナブルな価格は各PEによって違うという事はご理解頂く必要があり、我々がリーズナブルだと思える環境を作ることが最も重要です。例えば、価格の上がってしまいそうな案件はやらない、又は相対にしていくという事が必要です。オークションでも案件の状況がしっかりとわかり、我々が入る事で付加価値を出せる案件に絞ってやっていく事が重要です。

Q3 コンサルティングファームや投資銀行の方とPEで方はスキルセットの違いがあると思うが、採用の際にはどのように評価をしているのでしょうか?

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【Dさん】
PEの業務は、バンキングとコンサル、両方のスキル/経験を持っていないとできない仕事です。つまり、バンキングだけの経験では足りないし、コンサルだけの経験でも足りない。

スキルセットとしての即戦力が欲しいなら、他のPEからヘッドハントするしかないと思います。ただ、母数、流動性共にバンキングやコンサルほど高くない業界なのでそれも大変難しいです。

そのため、即戦力性ではないのですが比較的近い領域の、バンキングとコンサルの方がターゲットとなります。私たちは、どちらのご出身だとしてもPEの業務で、どういったスキルセットが足りないかをしっかりと棚卸しして分かっている人を採用したいと思っています。

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【Cさん】
あくまで私見ですが、コンサルティングファーム出身者は数字に強くない人が多い傾向があると思います。PEファンドに入社するジュニアは、まず間違いなくモデリングをやる事になるので、数字面が弱いと難しいという判断になりがちです。

質問とは若干離れますが、個人的には、もっと事業会社出身者がこの業界には増えた方が良いと思っています。特に弊社のような、中堅企業をターゲットとするPEファンドでは、事業に深く入るので、実業の感覚とか組織がどう動いているか等が持っている事が重要になってきます。

泥臭い話ですが、例えば朝早く出社して部長とMTGするとか、最後まで会社に残って社長と重要な話をするとか、そういった事を肌感覚で分かる方に増えて欲しいと思います。

佐竹

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プロフィール

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マネージングディレクター 佐竹勇紀

キャリアインキュベーションにて、プライベート・エクイティ業界(プロフェッショナル及び投資先経営幹部)の採用/転職サポートを中心に活動中。 プライベート・エクイティ ファンドの投資プロフェッショナルはMDクラスからアナリストまでを網羅的にカバーし豊富な実績がある。
投資先経営幹部はCEO、CFOといったプロ経営者の支援実績が豊富。 キャリアインキュベーション参画以前は、大手人材紹介会社の金融部門にて就業。

マネージングディレクター 星野 光博

キャリアインキュベーションにて、PE、インフラ、VCなどの投資プロフェッショナル及び投資先経営幹部のサーチを担当。
キャリアインキュベーション参画以前も人材紹介会社に属し、上記業界への人材紹介経験は合計10年を超える。 それ以前は投資銀行や事業会社、ノンバンクにおいてM&Aや投資関連業務に従事。

ディレクター 山口 彩

キャリアインキュベーションにて、投資フロント、ミドルバックおよび保険業界を専門に担当。
前職ではブティック型のエージェントにて保険会社・銀行・証券会社を中心とした人材紹介を経験。 担当職種は営業・マーケティング・IT企画・内部管理・経営企画など、第二新卒~部長クラスまで、幅広に担当。

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