2015年のPE業界は、CVCの日本代表に元アドバンテッジパートナーズ / シニアパートナーの赤池氏が就任するなど大きな動きがありました。また、今月には、元KKRの藤井氏がペルミラの日本代表に就任するなど、シニアの転職が話題となっております。今後日本のPEマーケットで、欧州系PEファンドの存在感が大きくなっていくかもしれません。
また、手前味噌ではありますが、3月に行われた弊社主催のPEキャリアセミナーもPEファンド各社のご協力もあり大盛況のうちに終了いたしました。2015年秋に第2弾のセミナーを企画しております。ご興味のある方は、お問い合わせください。
さて、2015年のPEマーケットを採用の側面から振り返ってみたいと思います。
第二四半期は、第一四半期と比較すると、半分弱の採用に留まってしまいました。詳細は下記をご高覧ください。
■ 調査対象及び調査結果
今回は外資系ファンド13社、日系ファンド22社のデータ(公開情報などから引用)を基に集計しました。その結果、総就業人数は361名でした。内訳は、外資系が116名、日系が245名となっております。
また2015年第二四半期の採用総数(入社ベース)は、外資系で5名、日系で3名となっています。
それでは、それぞれ内容を見ていきたいと思います。
・外資系PEファンドの採用
外資系の採用は、4名がアソシエイト~シニアアソシエイト層で、1名がVP以上の採用となっています。アソシエイト~シニアアソシエイト層は、外資系戦略コンサルティングファーム出身が1名、外資系投資銀行が2名、商社出身が1名となっております。VP以上に関しては、同業他社からの採用でした。2015年(1月~6月)通算では、これで16名の採用となりました。内訳は、外資系投資銀行から5名、外資系戦略コンサルティングファームが5名、同業他社から3名、その他3名となっております。
現状、まだ採用活動中のポジションはいくつかありますが、総数は減ってきております。
・日系PEファンドの採用
日系PEファンドの採用は、2名がアソシエイト~シニアアソシエイト層で、1名がVP以上の採用でした。アソシエイト~シニアアソシエイト層は、同業他社から1名、銀行から1名の採用となっております。VP以上の採用は、同業経験者の採用でした。2015年(1月~6月)通算では、これで16名の採用となりました。内訳は、PEファンドから6名、日系投資銀行から3名、FASから2名、外資系戦略コンサルティングファームから1名、総合系コンサルティングファームから1名、総研系コンサルティングファームから1名、銀行から1名、その他1名となっております。
現在も募集継続中の企業は多く、採用ニーズは充足しておりません。PE業界以外の求人動向の盛り上がりもあり、日系PEファンドは採用に苦戦しているようです。
2013年にファンドレイズの総額が大幅に増加し、それに伴う採用が2013年~2014年と続いておりました。しかしながら、2014年は反動もあり、ファンドレイズの総額は減少しております。そのため、PEファンドのフロント採用は、今後大きく増える事は考えにくいでしょう。数少ないチャンスをものにするためにも、PEファンドへの転職をお考えの方は、是非弊社へご相談ください。
(佐竹)
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