一部報道機関の報道によると国際的プライベート・エクイティ投資会社である Bain Capital Partners, LLC(そのグループ会社を含め、以下「ベインキャピタル」)が23日午前、東京証券取引所第2部に上場する株式会社雪国まいたけ(以下「雪国まいたけ」)にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したとの事。買い付け総額は最大で約95億円に上る見通し。ベインキャピタルはTOB完了後に株式を非公開化し、企業統治体制や事業を立て直しを行う模様。
TOB価格は20日の終値(207円)を18%上回る1株あたり245円で、雪国まいたけが23日午後にも開く臨時取締役会で反対を決議しないことなどを条件に24日から開始する模様。過半数の株式取得をめざし、最大で全株を買い付ける。
東京証券取引所は、創業家が大株主として影響力を行使し続ける雪国まいたけの企業統治体制を問題視しており、このままでは上場廃止になる恐れもあるとの事。現状に危機感を強める現経営陣と銀行団は、すかいらーくなどの日本企業で再建実績があるベインキャピタルと協力してファンド傘下で立て直しを図ることにした。
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