ポラリス・キャピタル・グループ株式会社(以下「ポラリス」)が運営するポラリス第二号投資事業有限責任組合(以下「ポラリス・ファンドⅡ」)は、セイノーホールディングス株式会社(以下「セイノー」)、株式会社日本政策投資銀行及び株式会社刈田・アンド・カンパニーが共同で出資し設立した株式会社KSK ホールディングスとの間で、ポラリス・ファンドⅡが保有する関東運輸株式会社(以下「関東運輸」)の全株式(発行済議決権株式の100%)を譲渡することで合意し、本日付で株式譲渡契約を締結したと発表した。
関東運輸は、1955年創業の老舗物流会社で、チルド温度帯での食品輸送業者として北関東を中心に、強固なネットワークと優良な顧客基盤を有し、近年は積極的な拠点展開やM&A手法の活用により、東北地域や大阪、九州に拠点網を拡充し全国規模の大手チルド物流プレーヤーの一角を占めるに至っている。全国的な幹線輸送ネットワークと地場の高密度な支線配送の双方を保有しており、チルド物流業界での長年の業歴に裏打ちされたノウハウ、優良顧客との強いリレーションシップ、品質管理と顧客満足を重視した組織風土及び従業員のモラール(士気)の高さといった強みを活かし、輸送効率性による高い収益力を維持しつつ、積極的な事業拡大を推進してきた。
ポラリスとしては、国内金融投資家との共同投資の枠組みの中で、経営の自由度・独立性を維持しつつ現行の経営体制・事業運営体制を堅持すると同時に、セイノーの既存顧客のチルド物流ニーズの取り込みや、セイノーの全国輸送網を活用した全国チルド輸送網構築の加速、共同購買等を通じたコスト削減及び人材採用力の強化など、様々なシナジー効果が期待できることで、将来の更なる企業価値向上に繋がるものと判断し、今回の株式譲渡を決定した模様。
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