ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社が運用するジャパン・インダストリアル・ソリューションズ第壱号投資事業有限責任組合(以下、総称して「JIS」)が、シャープ株式会社(以下「シャープ」)との間で、シャープが第三者割当により発行する新株式を取得することに合意したと発表した。
シャープは、液晶TV、白物家電、携帯電話、太陽電池及びデジタル複合機等のエレクトロニクス機器のほか、液晶パネル、カメラモジュール等の電子デバイスを製造・販売する大手電機メーカー。シャープは、平成25年5月に現中期経営計画(期間:平成25~27年度)を策定し、事業構造改革を推進したものの、市場変動や競争激化等急激な経営環境の変化により平成26年度において現中期経営計画の達成が困難な状況となっている。このような中、今般シャープは、「抜本的構造改革断行による安定的収益基盤の構築」を図るため、[1]事業ポートフォリオの再構築、[2]固定費削減の断行、及び[3]組織・ガバナンスの再編・強化を根幹とした平成27~29年度中期経営計画を策定し、構造改革により毀損した資本の補強とともに、成長投資のための資金調達が必要となっている。
JISは、産業再生を視野に入れた事業の再編・再生をサポートし、日本企業の国際競争力向上と持続的成長に貢献していくことを企業理念としている。今回の投資は、平成27~29年度中期経営計画に掲げた抜本的な構造改革の推進を新株式の取得による資本の提供及び様々な経営支援を通じてサポートすることにより、シャープの競争力の回復並びに持続的な企業価値向上に資するものと考えているとの事。
JISは、シャープが本日開催の取締役会で決議した第三者割当により発行するB種種類株式25,000株(25,000百万円)を引受けることに関する引受契約を本日同社との間で締結した。なお、払込期日は平成27年6月30日が予定されているが、シャープの株主総会等において本B種種類株式発行に関連する各議案の承認が得られること及びJISが合理的に満足する金融機関等調整に関する同意書を取得すること等を条件としている。
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