KKRは、KKR傘下の投資ファンドが保有する特別目的会社であるHKホールディングス株式会社(以下「公開買付者」)が、大手電動工具及びライフサイエンス機器メーカーである日立工機株式会社(以下「日立工機」)の全ての普通株式及び新株予約権に対し公開買付け(以下「本TOB」)を実施する意向であることを発表した。
本TOBに関連して、公開買付者は、日立工機の筆頭株主である株式会社日立製作所及び株式会社日立アーバンインベストメントと、両社がそれぞれ約40.25%と約10.90%保有する日立工機の普通株式の全てを取得するための公開買付応募契約(以下「本応募契約」)を締結した。本TOBは、本応募契約に定める諸条件が充足されることをもって2017年1月30日に本TOBを開始することを予定している。
日立工機は、高性能、高品質な電動工具及びライフサイエンス機器を製造する大手メーカーであり、より広範な電動工具製品及びアプリケーションのコードレス化に向け、世界市場で活躍している。同社は2016年3月にドイツの電動工具メーカー、metabo Aktiengesellschaftの株式を取得したほか、2015年には大手北米ハードウェア・チェーンであるLowe's Companies, Inc.と戦略的提携契約を結ぶ等、海外市場における拡大を積極的に推し進めている。
本TOBが成立した場合、KKRは日立工機の役職員と一丸となり、同社の優れた技術開発力と、KKRの有するグローバルリソース・ノウハウを掛け合わせることで、中長期的な事業成長基盤の強化を目指していくとの事。例えば日立工機の企業価値向上を目指した業務改善への取り組みや国内外でのM&Aを含む非連続成長の実現も視野に入れて、成長戦略を推進していく模様。
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