コンサルタントにとって必要なスキルとは?
今日はコンサルタントにとって必要となるスキルについてお話します。
以前別の記事で紹介した論理的思考力は、コンサルタントを代表するスキルの一つですが、それ以外にもコンサルタントに求められるスキルには多様なものがあります。
1. プロフェッショナルマインド
コンサルタントに求められるプロフェッショナルとして、よくあげられる一つの定義として、「どんな環境に置かれたとしても、自ら考え、判断し、その判断に対して独立した個人として責任を持ち、説明ができる人間」というものがあります。
たとえ、入社して1年であっても、クライアントにとっては、あなたはコンサルティング会社を代表する1社員なのです。日常の礼節は当たり前のこととして、クライアントへのより高いアウトプットを出し続けられるよう、常に自分を磨き続けることが求められています。
2. チームプレイの精神
コンサルタントというと、多くの方が個人としての高い能力を求められる職業であり、チームプレイの精神というと「どうして?」と思われる方が多いと思います。
しかし、実際はコンサルティングファームで働いていくためには、チームプレイが極めて重要な要素となっているのです。
既にご存知の方も多いと思いますが、今の時代、コンサルティングを雇われる会社は、単なる課題に対する解決策ではなく、実際にそれを会社が実行でき、成果を出すことまでを求めることが一般的です。これはオペレーション系のコンサルティング会社だけでなく、戦略系のコンサルティング会社にも同様に求められております。
そのためは、戦略の立案の段階から、クライアントのTOPから現場の方までの想いをくみ取り反映し、実行にあたっても各ラインの方々に対して、必要性や期待される効果について、しっかり納得頂いた上で、一緒に推進していくことが必須となります。これは、とても一人の個人ができるようなことではありません。コンサルティングファーム内のチームでの連携は必須であり、常に情報を共有しながら、時にはお互いにカバーしあいながら働いているのです。
また、コンサルタントも、将来的には、リーダーとしてプロジェクトを引っ張っていく立場になります。当然ながら、その際には、数名~十数名のコンサルタントをチームとしてまとめあげる能力が求められます。自分一人ではできない成果を、チーム全体で出せるかどうか。そのためには、チームプレイヤーとしての高い資質も当然求められることになります。
3. 体力と精神力
最後に忘れてはならないのは、体力と精神力です。
プロジェクトや会社、時期によっても大きく異なりますが、大変な時は、睡眠時間が3時間の日が数日続くといったこともあり得ます。お客様から、「●●さんはいつ寝ているんですか?」と聞かれても、笑って答えられる体力は必須です。(勿論、長時間働かなくても済むように、効率的に仕事をこなすテクニックを身につけることのほうが大事ですが)
また、意外と意識されていないのが精神力です。
コンサルタントの仕事は400m走というよりは、マラソンに近い仕事だと思っています。短期的に働き続ける体力以上に、長期的に高いパフォーマンスを出し続けるための精神力が非常に大切になってきます。
求められる水準が高い仕事である以上、他の職業に比べると失敗する機会も圧倒的に多いと思います。またこれはコンサルティングファームとしては是正する動きをとってはいるものの、厳しい環境であるが故、周りの人間も時には苛立ってしまい、必要以上に強く当たられることがあることもあるかもしれません。そうした時でも、必要以上に重く受け止めることなく、頑張っていくことができる資質が求められます。(勿論、全く反省しない人、他人のせいにしてしまう人はもっての他ですが)
以上、いくつかのスキルについてお話しましたが、現時点でこれらのスキルが十分にないとしても、あまり気にしないでください。そうではなく、これからコンサルティング会社に入って、これらのスキルを身につけていくことに対して、ポジティブに考えられるかどうかということが大切です。是非入社後に、これらを磨き、一流のコンサルタントとしてご活躍頂きたく思います。