コンサルティングファームが求める人材とは?
コンサルティング会社への転職をお考えになられている皆様から、「志望動機には何を書けばいいですか?」「ケース面接で聞かれる問題は何ですか?」「質疑応答の時間にはどのようなことを聞けばいいのですか?」というような質問をよく頂きます。
但し、実はコンサルティング会社の担当は上記と同様、もしくはそれ以上に重要なポイントとして、あなたの将来的な成長性についても、チェックをしております。
本日は、コンサルティングファームに入社後、どのような方が成長し、エースとしてご活躍されているのかについてお話したいと思います。
1. なぜ、将来的な成長性を見るのか?
コンサルティング会社の採用に関わっていると、「面接やインターンではすごく良い評価を得ていたのに、いざ入社して働きだすとなかなか活躍できない人」を見かけることがあります。
原因はいろいろあるのですが、やはり、コンサルティング会社に入社することを目的とし、入社のための対策だけを必死で行った人が該当することが多いと思います。
そのため、多くのコンサルティング会社はそのことを問題として捉えており、単なるケース面接での受け答えを超えて、今の実力だけでなく、将来のポテンシャルについても、できるだけ採用の場で見極める努力を行っております。
2.コンサルティングファームに入社後に活躍する人の特徴は?
それでは、コンサルティングファームに入社して活躍する人には一体どのような共通点があるのでしょうか?
いくつか主な例を取り上げると、以下のようなことがあげられると思います。
- 常にクライアントの期待を超える成果を出し続けたいという想いが強い
- 将来の自分自身の夢のためであれば、大抵の苦労や困難は乗り越えていける
- 強い信念はもちつつも、自分に誤りがある場合は、素直に間違えを認められる柔軟性がある
- 相手の視点を常に忘れず、発言の背景にある意図や相手の置かれた立場を推察できる
- 大きな失敗をした場合でも、しっかりと反省をするものの、すぐに気持ちを切り替えられる
- 今できないことを悔やむよりも、何が課題なのかを冷静に見つめることができる
- 仕事を超えて、常日頃から、世の中の出来事に対して、自分だったらこうしたいという考えを持っている
- これまで誰も解決したことがないような難題を振られても、臆することなく、むしろワクワクしながら挑戦できる
- 休日等のプライベートの時間であっても、自ら必要と思えば積極的に仕事に投下する
上記はあくまで例であって、全ての優秀なコンサルタントが必ず持っているものでもないですし、いくつかについては、全く当てはまらないという項目がある方も一般的です。
この記事を読まれていらっしゃる方の多くは、コンサルタントへの転職を考えられていると思いますので、是非自分がコンサルタントとして、どのようなベクトルで活躍していくのかを考える上で、当てはまるものを探して頂ければと思います。
もし、全てに当てはまらないようであれば、今のうちに、もう一度コンサルタントになることで何を達成したかったのかをもう一度考えてみてください。ただ何となく面白そうな仕事ができそうだから、収入が今よりも良くなりそうだからという理由だけでは、入社した後にコンサルタントとして活躍していく際に、非常に苦労されることになると思います。
ただし、全てに当てはまらないからと言ってコンサルタントになること自体をあきらめる必要は全くありません。私も入社した当時は、上記に書いていたようなことを明確に、自信を持って言えるような人間ではなかったと思います。仕事を重ねて学んでいくうちに、だんだんと自覚するようになったこと、後天的に身に着いたこともたくさんあります。
皆さんは、長いキャリアの中でいえば、まだまだスタート地点にいることだと思います。是非この機会に、自分自身を見つめて、次の10年のキャリアで何を達成したいのか、そのために、自分はどのように変わっていくのかを考えてみてください。