コンサルティングファームの採用活動を行っていると女性の応募者の数は年々増加している傾向にあるように感じます。本日は、コンサルティング業界における女性の働き方について、お話したいと思います。
コンサルティング業界での女性の割合は?
会社によって女性コンサルタントの割合は異なりますが、戦略系のコンサルティング会社の場合、女性コンサルタントの割合は1~2割程度のことが一般的だと思います。
会計系やシステム系のコンサルティング会社の場合は、女性比率が若干高い傾向があるように感じます。
1~2割程度と聞くと、低いと感じられる方もいらっしゃるかも知れませんが、総務省「就業構造基本調査」によると、大企業の正社員に占める女性比率は2007年で22%程度ですので、決して低い水準ではないと思います。
また、ポジションによる違いもあまりなく、パートナーから新入社員まで、同様の水準で女性コンサルタントが活躍されていらっしゃいます。
最近は、テレビや雑誌でも女性コンサルタント出身の方を見かける機会がかなり増えましたので、皆さんがご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
例えば、株式会社ディー・エヌ・エーの創業者の南場智子さんや、経済評論家の勝間和代さんもコンサルタント会社でご活躍されておられました。
待遇による違いはあるのか?
こちらは全くありません。
昇進の基準や、求められる仕事の内容まで基本的に全てが男性コンサルタントと同じになります。
男女の違いは関係なく、どれほどクライアントに対して高い付加価値を出すことができたのか、会社に対して貢献できているのかという視点からのみ評価されるのが、コンサルティングファームの特徴です。
別の視点で言うと、最近は女性の管理職の割合を増やす動きが活発ですが、「あえて」女性だから昇進をして貰いたいというような考え方も、コンサルティングファームにはあまりありません。
また、クライアントの視点から考えてみても、自社が抱える問題を解決するために、高いフィーを支払っているのですから、担当者が男性か女性かということは、全く関係ありません。
(数年前までは、女性コンサルタントの数が少なかったこともあり、クライアントから珍しがられることはありましたが、最近はそのようなこともかなり減っています)
勿論、産休、育児休暇、短縮時間勤務などは、当然ながら、多くのコンサルティングファームでも用意はされおり、実際にほとんどの女性コンサルタントが利用されています。
活躍できる機会は沢山ある
前述のように、男性と女性の違いをほとんど考慮していない為、仕事を積極的に頑張ろうと考えていらっしゃる女性にとっては、コンサルティング業界は非常に魅力的な職場の一つだと思います。
また、数年前と比べると、女性コンサルタントの数が増えてきたこともあり、お互いに相談できる機会もかなり増えてきているように思います。家庭と仕事とのバランスや、クライアントとの働き方、女性という視点を活用したプロジェクトへの付加価値の出し方などに関して、コンサルタントがお互いにシェアする中で、ベストプラクティスを作っていく動きもかなり進んでおり、間違いなく働きやすい環境が整備されてきています。
コンサルティング業界は、仕事に求められる期待値が高いために、時には数日間続けて、朝早くから夜遅くまで働くこともあるかもしれませんが、そのような環境においても、クライアントやご自身の成長のために頑張っていきたいと思われる方は是非チャレンジして頂きたいと思います。
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