コンサルティングファームの給与水準
転職を考える際に、次の職場での年収は大切な要素の1つだと思います。
コンサルタントというと給料が高いというイメージがあるとは思いますが、本日はコンサルティングファームの給与水準について、役職ごとにお話したいと思います。
(尚、今回ご紹介する年収は、複数の外資系戦略系コンサルティングファームの社員からのヒアリングを元に記載させて頂いております。個別のファームと比較した場合には異なる点もございますので、あくまで参考数値としてご理解下さい)
役職別の給料水準はどの様になっているか?
コンサルティングファームの給与体系は、基本的に、役職ごとに一律で決まっている年収と、個人ごとに異なるボーナスの二つによって決まっています。
具体的な給料水準はそれぞれ以下のような水準です。
■新卒入社0~3年:アナリスト
(ビジネス・アナリスト、アソシエイト、リサーチアナリスト 等)
【年収】500万円~750万円
【ボーナス】50万円~150万円
【合計】550万円~900万円
■新卒入社3~5年:コンサルタント
(アソシエイト、コンサルタント 等)
【年収】900万円~1,200万円
【ボーナス】150万円~500万円
【合計】1050万円~1,700万円
■入社5~10年:マネジャー
(エンゲージメント・マネージャー、プロジェクトリーダー、マネジャー、シニア・アソシエイト 等)
【年収】1,300万円~2,000万円
【ボーナス】500万円~1,200万円
【合計】1,800万円~3,200万円
■入社10年~:パートナー
(アソシエイト・プリンシパル、パートナー&マネージングディレクター、ヴァイスプレジデント 等)
【年収】2,000万円以上
【ボーナス】業績次第
【合計】3,000万円~
コンサルティングファームのボーナスは何によって決まるのか?
年収は、各ポジションごとに固定ですが、ボーナスは個人のパフォーマンスによって、一定の範囲内で変動することが一般的です。ボーナスの査定基準の基本は、昇進基準と同様であり、いかにプロジェクトに貢献できているかを指標としております。コンサルタントとして良い結果を出すことが、給料の面でも適切に評価される仕組みは各社整っていることも、コンサルティング業界の魅力の一つだと思います。
コンサルティングファームは年収が高いのか?
東京商工リサーチによると、上場企業2218社の2016年3月期の平均年間給与は622万3000円とのことです。
先ほどの戦略コンサルティングファームの場合、新卒入社0~3年目のアナリストの給料が、550万円~900万円ということですので、国内の上場企業と比べると、かなり高い水準の給料だと思います。
但し、前述の年収には、残業手当も含まれての水準感になっています。
その為、中途採用で入社した方の場合、年齢や業種によっては、最初のアナリストのタイミングでは、前職よりも給料水準が下がる方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、コンサルタント、マネージャークラスへは数年での昇進を期待されていますので、すぐに前職を上回る給料水準にはなると思います。
結論
コンサルティングファームの給料水準は、一般的な事業会社と比べると、高い水準になることが一般的です。また、コンサルタントとして良いパフォーマンスを出した方には、ボーナスとして金銭的なベネフィットも適切に還元される仕組みもございます。
但し、一つだけ注意点としては、給料だけを目的にコンサルティングファームへの転職を考えていらっしゃる場合は、もう一度ご自身のキャリアを考えて頂きたいと思います。
コンサルタントは必ずしも楽な仕事ではなく、給料だけをモチベーションとして長く活躍することは極めて厳しいと思っています。ですので、給料はあくまで、転職する際の目的の1つとして、その他にも明確な目標を定めた上で転職活動を開始頂くことをお勧め致します。