コンサルティングファームの最終面接
コンサルティングファームの中途採用面接は会社によっても異なりますが、3~5回程度ございます。その中でも、応募者が最も緊張するものの一つが最終面接だと思います。
今日は最終面接について、概要と対策についてお話したいと思います。
コンサルティングファームの最終面接は誰が担当しているのか?
コンサルティングファームの最終面接は、一般的にはパートナーと呼ばれる方が担当されます。
パートナーは、ファームの中の最も高い役職であり、コンサルタントとしての在籍年数は十数年以上、人数としても約1割しか、いらっしゃらない方々です。
コンサルティングファームにとって人材は、競争優位を生み出す最も大切な要素となりますので、パートナー自らが、採用の成否を判断しているのです。
最終面接ではどの様な点が見られているのか?
最終面接で見られる点も、基本はそれまでの面接で求められている要素と異なりません。但し、上記のようなポイントについては、最終面接に来ている時点で、他のコンサルタントからお墨付きを得ている状況でもあるのです。
なので、最終面接だからといって、これまでと異なる内容や奇をてらった対応をする必要は全くありません。これまでと同じ対応を落ち着いて行って頂くことが、良い結果に繋がると思います。
一方で、最終面接だからこそ見られるポイントとしては、コーポレートカルチャーとのフィットや、将来的な成長に対するポテンシャルがあると思います。
最終面接を担当されるパートナーは、これまでも何百人という候補者の面接を実施してきた経験、更にその後実際にコンサルタントとしてどの様な人が活躍してきたかという経験に基づいて、合否を判断されているのです。
最終面接に向けた対策として何をすべきか?
上記のコーポレートカルチャーへのフィットや、将来的なポテンシャルに対する対策は、簡単に出来るものではございません。
そうした中でも、該当コンサルティングファームの方々のインタビュー記事や、出版物等について、いくつも読むことで、その方々の共通点や特徴について、自分の中でしっかりと理解しておくことがお勧めの方法の一つです。
インタビューや出版物に応えていらっしゃるコンサルタントは、そのファームを代表する方であることが一般的ですので、彼ら彼女らの発言の裏側にある考え方は、カンパニーのカルチャーの影響を受けていることが一般的だからです。
私たちコンサルタントも基本動作として、新しくコンサルティングをさせて頂く企業の場合は、その企業、そして担当する部門に関して、直近数年間の出来ごとについては、数百件の記事を拝見させて頂いた上で、お話をするようにしています。
そうすることで、お客様の課題をより早く、深く理解できるようになるだけでなく、自分自身もその会社の一員であるという意識もより早く醸成できるのです。
最終面接まで無事に到達された皆さんにとって、この面接に丸1日程度の時間をかけることは、決して無駄な投資にはならないと思いますので、是非トライしてみてください。
結論
コンサルティングファームにおいて、最終面接は、パートナー自らが確認する大きな関門です。
但し、基本的にはこれまでの面接を通過してきた方にとっては、十分な素養は認められておりますので、これまで通りのことを、落ち着いて行ってい頂くことが最も大切なことだと思います。
その上で、時間が許す限り、そのファームのカルチャー等をより深く理解する為に、あらためて、その会社のコンサルタントのインタビューや書籍などを読んで頂くことをお勧め致します。