コンサルへの転職を考えていらっしゃる方の中には、コンサルでの経験を活かして、ビジネスの世界で更に大きく羽ばたいていきたいと考えていらっしゃる方も多いと思います。
確かに、コンサルタントという仕事は、仕事の特性や周りにいる社員の影響により、間違いなく成長スピードが早く、ネクストキャリアでもご活躍されている方が多くいます。
今回は、ポストコンサル(コンサルタントの経験を経て、他の職業に転職された方)が、どのような職業に進むのかをご紹介していきます。
ポストコンサルに人気の5つの業界
それでは早速、ポストコンサルが転職する先の人気業界を紹介していきたいと思います。
① 国内ベンチャー
最初は、ここ数年急激に増えてきている国内スタートアップへの転職です。コンサルタントの若手から、マネージャークラスまで役職問わず転職される方が増えてきている印象です。スタートアップバブルとも呼ばれておりますが、非常に資金獲得がしやすい環境下において、それらの資金を活用して優秀な人材を獲得する流れがコンサルティング業界にも影響を与えています。
刺激的な仕事内容は勿論のこと、イグジットもやりやすい環境にあることから、金銭面での期待も含めて魅力を感じる方が多いのだと思われます。
② プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)
プライベート・エクイティ・ファンドは、コンサルタントとしてのスキルを活用しながら、ハンズオンで、実際の事業責任者としても活躍できることに魅力を感じて転職される方が昔から多くいらっしゃいます。また、収入面でもコンサルタント時代を上回ることが多く、コンサルタントのネクストキャリアとしては、人気職の1つです。
但し、まだまだ絶対数は少なく、募集のタイミングも不定期であることから、優秀なコンサルタントといっても転職は容易でないことには注意が必要です。
③ 大手外資系企業
事業に携わりたいニーズが強い方が狙うネクストステップとして人気が高いのが、大手外資企業となります。国内に比べると給料体系は総じて高く、コンサル時代に身に着けたスタイルを活用しやすく、ワーク・ライフ・バランスも良好です。マネージャークラスのコンサルタントの場合は、転職後比較的早いタイミングでエリアマネージャーなどを任されることもあります。
海外でのご活躍を考えてコンサルティングファームへの転職を検討されていらっしゃる方にとっては、魅力的な選択肢の1つではないでしょうか。
④ 大手総合商社
ジュニア~若いマネージャークラスの方で、ワーク・ライフ・バランスを取り戻しつつ、給与水準としても高いレベルを維持されたい方がネクストキャリアとして選択される1つに大手総合商社がございます。出資先の開拓や、出資後のバリューアップに携わることで、コンサルティングファーム時代のスキルを活用できるということもあり、ご活躍されている方が多くいらっしゃいます。
⑤ 事業会社の経営幹部
最後は、業界ではないのですが、シニアなポジションの方は、事業会社の経営幹部に抜擢されることが多くございます。プロフェッショナル経営者として実際に事業を運営していかれる方は今後ますます増えてくるのではないでしょうか。
最近は、社内で時間をかけるのではなく、コンサルタントのステップを通じて、このようなチャンスを狙って転職をおこなわれている方もお見かけします。
その他のポストコンサルのネクストキャリア
勿論、ポストコンサルの中には、様々なキャリアを歩まれる方がいらっしゃいます。
一例ではありますが、いくつかご紹介していきます。
● スタートアップの立ち上げ
● フリーのコンサルタント
● NPO法人の立ち上げや参画
● 大学教授
● 官僚
● 政治家 など
また、コンサルティングファーム内での移動も一定数存在します。特に、IT系コンサルティングファームや、総合系コンサルティングファームの方におかれましては、外資系の戦略コンサルティングファームに転職を目指される方が比較的多いです。
ポストコンサルに共通するキャリア
ポストコンサルは、様々な業界にネクストステップを進められますが、転職に当たってはいくつかの共通する考え方があるように思われます。
● コンサルスキルを活用して、責任を持って事業を運営したい
● コンサルスキルを活用して、世の中をより良くしていきたい
● コンサルティングファームで獲得した経験をより多くの方に伝えたい
是非、みなさんも短期的な転職に加えて、長期的なキャリアにおいて、コンサルタントとしての経験の位置づけを考え見てはいかがでしょうか。
コンサルティング会社への面接の対策としても、回答に幅や深まりが大きくなることで、きっとお役に立つはずです。