コンサルファームマネージャーのよくある悩みと解決方法

転職のご相談・お問い合わせ

コンサルティング業界に強い専門の
エージェントに転職相談(無料)してみませんか?

1分で完了無料登録・転職相談

はじめに

写真:コンサルファームマネージャーのよくある悩みと解決方法

最近ではコンサルティングファームによってはマネージャーになる前後で役割が変わらない場合もあります。しかし一般的には、プロジェクトのデリバリーに対してQCD管理を含めたマネジメント責任(ただし、最終責任はプロジェクトを担当するパートナー)を持つ立場となります。加えて、プロジェクトのみならず、ファームの成長に対する貢献(採用、研修、等)やファームのブランド向上に向けた対外的な活動(講演、論考、等)が求められます。

そのため、コンサルティングワークが面白くて、そこに全ての時間を注ぎたい人にとっては組織へ所属し続けるか否かの大きな悩みを抱えるケースが多く見られます。ただし、ことは単純ではなく、組織に所属しているとコンサルティングに全ての時間は注げなくなる一方で、独立した個人には案件機会として巡り合いにくい案件をリードする機会も得られるメリットがあります。

たとえば、一定のプロジェクトサイズを必要とする大きな再編の案件や、自身と他所属メンバーの専門性を組み合わせることで対応できるコンバージェンス領域での案件は、なかなか発注する側となる企業も個人には頼みにくいものです。

これ以外にも独立or所属のメリットデメリットは存在しますが、このような大きな葛藤を乗り越えてファームに所属する選択をした方にも悩みが存在します。本日は、コンサルティングファームに所属する選択をした方によく見られる悩みと解決方法についてお伝えできればと思います。

プロジェクトに関する悩みと解決方法

・個人ではなくチームで価値を提供する提案を求められるようになる

マネージャーになると提案活動にも積極的に関わるようになります。一人のコンサルタントが24時間を使い切って担当範囲内の価値を出すゲームから、チームとして機能して個人で出せる限界を超えた価値を提供するゲームへ変化をしていきます。自身の時間を切り売りする一人プロジェクトの提案をファームから期待はされていません。このゲームチェンジへの対応に苦労されている方が多く見られます。

イシュー特定から始まり、イシューに対する初期仮説の立案、解く上でのアプローチと軽重をつけたスコーピングの設計、そしてその提案内容を実施する期間と稼働率と体制(=フィーの設定)という一連の業務をリードする立場となります。プロジェクト開始時にアサインされるコンサルタントの立場とは明らかに異なります。

また、提案先も提案内容も一人で考えるものではありません。パートナーや他のマネージャーと連携して、提案内容の討議を実施したり作業分担をしたりと、クライアントへのインパクトを考えると自ずとそれぞれの専門家と共同で提案をすることになります。相互でのリスペクトと連携のあり方を真摯に考えないと、直ぐに孤立することになります。

このような対クライアントに対しての提案活動に加えて、社内でプロジェクトを動かす上での手続きも増えてきます。コンフリクトチェックや外部の方を起用する場合は、起用の申請や交渉・契約、アサインする人材の確保といったように社内でも多くの作業が発生することになります。プロジェクトの収支を管理するマネージャーとしてやるべきことではありますが苦労されている方は多くなります。

正直、このプロジェクトに関する悩みに対するウルトラCの解決策は存在しません。マネージャーになる前からマネージャー業務の全体像を理解して、徐々に引き受けて、慣れていくしかありません。マネージャーになることが分かっているのであれば、その半年以上前から意図的に自身の行動を変えていくことが唯一の解決方法ではないでしょうか。

プロジェクト以外での悩みと解決方法

・自身の専門性の幅を広げにくい

目の前のプロジェクト以外の悩みとしては、自身の専門性の幅を広げにくいという悩みを抱えるようになります。プロジェクトマネージャーになった後には、一般的には「あいつはこの分野での経験が多いので、この分野のプロジェクトマネジメントを任せよう」という会話が社内のシニア間で実施されるようになります。

そして、その任されたプロジェクトが上手くいくと、次に似たようなテーマのプロジェクトが出そうな時は彼/彼女に声をかけようという会話がなされ、類似テーマが集まり始めます。結果として、マネージャーになった後に自身の専門性や経験の幅を広げにくいという悩みが出始めます。

ただし、組織に所属して働いている以上は、アスピレーションを持って発信/行動をしていけば、異なる分野を経験する機会を獲得し、幅を広げていくことは可能です。これはマネージャーになった後に経験と成果創出を重ねることで自身の意見も社内で通り易くなります。

最後に

コンサルティングファームに限らず管理職になると、仕事に於けるHOWの遂行に対する役割期待から、WHATの設定からのチームでのHOWの遂行への役割期待に変化をしていきます。そういった意味でプロジェクトに関する悩みは皆さんもイメージがつきやすいのではないでしょうか。

一方でプロジェクト以外の悩みについてはコンサルティングファーム特有の部分かもしれません。本来、マーケットで自身の価値を高めることへの悩みはキャリアの自己防衛的な観点でもコンサルティングファームで働く方以外も持たれた方が良いと思っています。その最前線の悩みに触れたい方はコンサルティングファームを目指されても良いかもしれません。

[コンサルティング業界]に転職をお考えの方の個別相談会はこちら

Profile

プロフィール

写真:戦略コンサルタント

戦略コンサルタント

大学卒業後、HR系スタートアップにジョインした後、国内外のコンサルティング・ファームを経て外資系トップ戦略コンサルティング・ファームへ転職。現在、コンサルタントとしてのみならずファーム経営の舵取りも実施。


転職のご相談・お問い合わせ コンサルティング業界に強い
専門のエージェントに
転職相談(無料)
してみませんか?

各社の採用ニーズを熟知し、業界のキーマンともリレーションを持つ専任コンサルタントが転職活動を支援します。
求人紹介はもちろん、最適なキャリアを提案します。

  • 転職成功者の90%以上が
    満足と回答

    初回面談から内定まで平均6か月。
    貴方のペースに合わせて
    納得できる転職活動を支援します。

  • 安易に転職は勧めず戦略的に
    最適なキャリアを提案します

    コンサルタントは狭き門です。
    焦って応募して後悔しないよう
    準備が整うまで伴走します。

  • 最難関の戦略ファームへの
    紹介実績は200件以上

    コンサル業界1000件以上の転職成功
    実績は業界トップクラス。転職支援の
    自信は数に裏打ちされています。

1分で完了 無料登録・転職相談

現在約6000人以上が登録中!
転職活動にすぐに役立つ
メールマガジン(無料)もございます。

メールマガジン登録(無料)