コンサルの繁忙期はいつなのか

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はじめに

写真:コンサルの繁忙期はいつなのか

コンサルタントは常に忙しくしていると思われがちな職業の一つですが、コンサルタント側から見てもこのイメージは正しいと言わざるを得ません。

そもそも、コンサルタントに依頼が来るプロジェクトは「市場へのタイムリーな参入戦略の立案」や「改革が一日遅れるたびにキャッシュアウトが積み重なる再生の仕事」といったように、緊急性を伴うものばかりです。
しかし、ある程度経験を積むと「とても忙しい時期」と「まあまあ忙しい時期」があることに気付くコンサルタントが多くなります。

コンサルタントが忙しいと感じる原因を大別していくと、
● 既存プロジェクトの納品と新規プロジェクトに向けた提案が重なる
● 通常のプロジェクトに加えて社内イベントへの対応が発生
● BDD(ビジネス・デューデリジェンス)祭り
の3つが主なものとして挙げられます。
今回はこの3つについて皆様にお伝えできればと思います。

既存プロジェクトの納品と新規プロジェクトに向けた提案:3月

労働集約産業が基本的なモデルとなるコンサルティングにおいては、コンサルタントの稼働率を重要なKPIとしてモニタリングしています。

例えばよく耳にする「あのコンサルタントはビーチの状態である※」といった表現は、プロジェクトにアサインされている状態(=稼働している状態)か否かということがファーム内において重要なものであるがゆえに存在する表現です。
※ビーチの状態:どのプロジェクトにもアサインされていない状態。アベイラブルとも。

そのため、ファームのシニア層はプロジェクトとプロジェクトの間に非稼働の状態が生まれないように、クライアントへの新規プロジェクトに向けた提案活動と、プロジェクトのデリバリーを並行して行います。
結果、プロジェクトの最終報告に向けた納品時期と提案依頼が重なり通常以上に忙しくなることも珍しくありません。

基本は期跨ぎのタイミングにそういった状況に陥りがちなのですが、特に毎年3月はクライアント内での予算消化のために通常よりも多くデリバリーしているプロジェクトの納品と共に、次年度の4月以降に向けた提案が重なることから、忙しい中でも更に忙しい時期となります。

通常のプロジェクトに加えた社内イベントへの対応:1月、4月、7月、10月

社内イベントの中でも多くの時間を必要とするのが評価です。評価には、プロジェクト開始前の目標設定、プロジェクト期間中のフィードバック、プロジェクト終了後の評価が含まれます。さらに、ファームによってはクォータリー単位で期間中にアサインされた複数プロジェクトを踏まえ、同ランク内で強み・弱み・次の成長課題を議論する評価も実施します。

例えば、プロジェクトのアサイン期間を決める際、通常のプロジェクト期間に1-2日多くアサインし、その間に評価・フィードバックのサイクルを回すファームもあります。このように、評価は重要かつ手間のかかる取り組みとなります。

これは、コンサルティングが労働集約産業であるため、評価はそのコンサルタントの成長に向けたきめ細かな対応が必要になるからです。例えば、最近はあまり言われなくなりましたが、up or outの制度も、きめ細やかな1人ひとりへの対応があって成り立っている制度でした。そのため、outされた方も納得しながら前向きに卒業していくことが多かったです。

基本的に、プロジェクト活動と評価のタイミングが重なるのは、プロジェクト終了期間が多くなる期跨ぎの時期です。このため、既存プロジェクトと新規プロジェクトの提案の時期が重なる1月、4月、7月、10月は特に忙しくなります。

BDD(ビジネス・デューデリジェンス)祭り:11~12月、5~6月

通常のプロジェクト以外に、主にファンドがクライアントとなるBDD(ビジネス・デューデリジェンス)がよく行われる時期があります。
これは会計年度の切り替わりタイミングでの社内承認・社外発表に向けて実施されることが多いです。ほとんどの日本企業は4月が上期スタートとなるため、その上期に向けた前年度の11~12月、そして5~6月(10月からの下期に向けた実施)が忙しくなる時期です。

このBDDはディールの時期が読み切れず、始まる場合は急遽スタートすることが多い傾向にあるため、事業会社向けに提案しているプロジェクト開始時期とよくタイミングが重なります。

もちろん、ファンド側とは2〜3か月前から事前に「このようなディールを開始しようと思いますが、業界への見立てを聞かせてください」といったコミュニケーションを始めてはいます。その場で認められれば、定期的な状況アップデートを受け、コンサルティングファーム側も体制に向けたアサインメント調整を開始します。

しかし、ディールは相手の状況にも左右されるため、急に始まったり急に止まったりすることがほとんどで、予定通りには進みません。そのため、ディールの期間中に事業会社向けに提案しているプロジェクトも開始し、作業期間が重なってしまうことが多くなります。結果として、ファームはキャパシティ以上のプロジェクト数をデリバリーする必要があり、いつも以上に忙しくなります。

最後に

1日は24時間あるから、1つのプロジェクトに1日8時間ずつとして、3つぐらいのプロジェクトにかかわったとしても大丈夫、という昔の考え方がファーム内で時折聞かれます。
しかし、ファームによっては稼働率が一定以上のコンサルタントに対して、警告を行う場合もあります。
プロジェクトで忙しくなりすぎると将来の学習の時間が確保できず、疲弊してしまう可能性があるためです。

コンサルティングファーム=忙しいというイメージがありますが、この記事ではさらに忙しい面を強調しました。ただし、忙しくすることがファームの目的ではなく、将来の成長と発展に向けてバランスの取れた働き方をサポートしています。興味のある方は安心してチャレンジしてみてください。

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Profile

プロフィール

写真:戦略コンサルタント

戦略コンサルタント

大学卒業後、HR系スタートアップにジョインした後、国内外のコンサルティング・ファームを経て外資系トップ戦略コンサルティング・ファームへ転職。現在、コンサルタントとしてのみならずファーム経営の舵取りも実施。


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