こんにちは。キャリアインキュベーションの山口です。
前回、PEファンド業界全体の経歴・学歴についてデータを集計し、お伝えいたしましたが、
ここからは、中途採用のほとんどを占めるアソシエイトにフォーカスして、詳細を見ていきたいと思います。
(業界全体の経歴・学歴データはこちら)
コロナ禍でもPE業界は投資未経験者対象のアソシエイト枠も採用を止めず、継続して選考を行っております。
外資系PEファンド アソシエイトクラスに関するデータ
まずは、外資系PEファンドのアソシエイト45名について詳細を見ていきたいと思います。
経歴
※入社直近の経験をカウント
こちらもやはり【PEファンド就業者データ/業界全体編】と同様の傾向で、外資系投資銀行、外資系戦略コンサル出身者が多い結果となり、外資系投資銀行13名(全体の約28%)、外資系戦略コンサル13名(全体の約28%)で、合算すると26名(全体の約57%)と過半数を占めました。
弊社に採用の要件を頂く際には、外資系に拘っていらっしゃるケースはあまりないのですが、少数組織で幅広い業務範囲を任されている点や、業務における英語の活用度等の観点で、外資系出身者が選ばれる傾向があるのではないかと思います。
学歴
学歴に関しても【PEファンド就業者データ/業界全体編】と同様の結果となりました。
東京大学が最多の16名(全体の約35%)、その次に慶應義塾大学(全体の約22%)となっております。MBAホルダーは8名(全体の約17%)となっており、その全員が海外でMBAを取得していました。改めて数字で見ると、3人に1人が東大という、かなり特殊な業界だと再認識しました。
日系PEファンド アソシエイトクラスに関するデータ
最後に、日系PEファンドのアソシエイト97名について詳細を見ていきたいと思います。
経歴
※入社直近の経験をカウント
こちらは全体傾向とはかなり異なり、FASの18名(全体の約18%)と日系証券会社投資銀行部門が18名(全体の約18%)で最多でした。アソシエイトの採用時には、M&Aのエグゼキューション経験を求められることが多いので、この結果には納得です。
系統別にまとめると、FAS、投資銀行等の所謂FA系の方が44名(全体の約45%)、コンサル系が29名(全体の約29%)で合計73名(全体の約75%)となっており、やはり投資・M&A又はコンサルティングに関連した経験がないと、なかなか入る事も難しい業界だという事が見て取れます。
学歴
慶應義塾大学23名(全体の約23%)が多い結果となりました。学歴は偏りがあまり見られないことから、学歴だけで判断されず、その後の経歴が重要であると言えるかもしれません。
MBAホルダーに関しては9名(全体の約9%)で、国内MBAが1名、海外MBAが8名という結果でした。そもそもMBA採用は枠が少ない事もあり、MBAを取得して、その後PEのアソシエイトで入社というキャリアパスはあまり現実的ではないのかもしれません。
今回は大学とバックグラウンドについて記事を作成させていただきました。
業界として一定の傾向があるため、PEファンドを志す方は上記を参考にしてみてください。
尚、弊社は毎年コンスタントにPEファンドへの転職をサポートしており、バックグラウンドだけでなく、求められるスキル、経験及び選考内容などについても、お伝えさせていただいています。
PEファンドへご関心がある方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にご相談ください。
(山口)
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