プライベート・エクイティ転職体験談

第7回:独立系アドバイザリーファーム出身者

弊社を介してPEファンドへご転職した方に、PEファンドを志した経緯、転職活動で苦労したこと、選考準備等について具体的にお話を伺いましたのでぜひ参考にしてみてください。

【転職前】独立系アドバイザリーファーム
【現在】日系大手PEファンド

まずは自己紹介をお願いします。

国立大学の法学部出身です。新卒でM&Aアドバイザリーを行っている会社に入社をして、そこで10年ほど働いていました。
新卒時は特定の業界や会社に努めたいという考えはなく、どちらかというとコンサルテーションなど、経営に近い領域で仕事をしたいと思っていた中で、M&Aアドバイザリーという仕事に出会い入社を決めました。

その後、PEファンドを志すようになったきっかけについて伺ってもよろしいでしょうか。

M&Aアドバイザリーを10年ほどしていましたが、ずっとアドバイザーという立場で仕事をしている中で、やはりプリンシパル(投資側)に行きたいという気持ちが強くなり、今回の転職を決めました。
具体的には、アドバイザー業務に従事する中で役職が上がっていき、プロジェクトマネージャーをするようになりましたが、どうしても最後の意思決定はお客さま側という形になってしまうので、そこに少しもどかしい部分がありました。せっかくM&Aに携わるのであれば、自分自身が意思決定できる立場で働きたいと思いました。

転職活動にあたり、様々な準備をされたかと思いますが、準備の中で一番大変だったのはどのようなことでしょうか。

モデリングに関しては、直近ではあまり自分でエクセルを触るような立場ではなかったので、エクセル作業を思い出すという準備はしました。それ以外は、やはり投資アイデアを求められたことや、事業に対する理解など、普段の業務の中ではあまり積極的には行っていなかった部分の準備が一番大変でした。

投資アイデアの検討にあたっては、事業分析のためのさまざまなフレームワークなどの準備をされたと思いますが、具体的には、どのような教材やどういった書籍、情報源を基にしてインプットをされましたか。

よくあるSWOT分析やPEST分析など、コンサルタントのかたがたが行うような分析のフレームワークは、ウェブ検索や書籍を読んで勉強をした程度です。ただ、それも1週間ずっとそれをしていたというよりは、どちらかというと大きな考え方を理解するというところまでを準備しました。

前職ではオリジネーションのご経験もあったかと思います。投資アイデアの検討に際し、オリジネーションのご経験はどの程度活かせたでしょうか。

多少は活かせたかと思います。オリジネーションの中で、この会社の魅力はこういう部分ですなど、そういった内容はもちろんプレゼンテーションも行ってきているので、考えてはいました。ただ、実際PEに入ってから気付いたのは、やはりPEの人たちが考えるほど深くは考えていなくて、どちらかというとお客さまのニーズに合った先を探してくるという発想になるので、そこはPE側の考え方と少し異なっていたのかと思います。

一方でPEの方だと、どういう観点で考えていらっしゃると思われますか。

市場の中でのポジショニングから始まり、そこの将来性がどうかという観点で考えていると思います。それは今の会社の現状としてどうかということと、自分たちが入った後、このようなところが改善できて、ここで伸ばし得るという、そのような部分を重視して見ているのではないかと思いました。

他には、LBOモデルの準備は何か特別なことをされましたか。

前職にて実際の案件で作成したものを復習しました。

面接においては、「なぜPEファンドか」という、業界の志望動機を深く聞かれたかと思います。その辺りで、何か工夫した点はありましたか。

私の場合は、やはり長いことアドバイザーをしていて、そこからプリンシパルへという流れだったため、特に違和感なく聞いていただけたかと思います。ただ、PEに関連した業務をこれまであまり行っていなかったので、振り返ると中長期的なキャリアパスももう少し考えながら、前職でPE関連業務の経験を積んでおけばよかったと反省しています。

弊社は80社以上のPEファンドとお取引先がありまして、幅広にご案内させていただいたかと思いますが、どのような基準で応募先を選定されましたか。

私は選定する際の基準として、三つの軸を持っていました。一つ目は規模感が大きな会社。二つ目が、やはり私も初めての経験になるため、ファームの中にある程度知見が蓄積されているほうがいいという理由で、比較的業歴の長い会社。三つ目は投資後の関与をしたいという理由でハンズオンをある程度できる会社、その三つを考えていました。

ハンズオンという言葉の定義が人によっていろいろと違うことがあるのですが、希望されていたハンズオンのスタイルというのは、どのようなスタイルでしょうか。

スタイルとしては恐らく中間程度かと思っています。常駐してずっとその1件しか関与できませんというスタイルは望んでいませんでした。ただ、一方で基本は投資先に任せて月1回の取締役会だけ参加しますというのも、それはそれで物足りないのではないかと考えていたため、やはり重要な施策については投資先と具体的に議論をし、適宜入っていくようなことができる会社を希望していました。

ハンズオンという観点は、外から見ると少々分かりづらいところもあるかもしれませんが、それはどのように情報確認をされていましたか。

キャリアインキュベーションさんからある程度各社のスタイルを教えていただいたところもありますし、あとは面接の中で、「この三つが軸です」ということは毎回お伝えしていたので、その中で聞いていました。

実際に今回、この三つの軸の希望にかなうところに入社できたかと思うのですが、この辺りは入社をされてみて、入社前の予想とギャップは無かったでしょうか。

はい、予想どおりでした。加えて、案件の数が特に多いと感じているので、それもよかったです。

その他、今回の転職先に入社をお決めになったポイントが何かあれば教えていただけますか。

面接でお話したかたがたは、事前にホームページなどである程度情報収集していたので会話もスムーズに進み、ぜひご一緒したいと思いました。一番印象的だったのは、1次面接でお会いした方が非常に楽しそうに仕事をされていたのと、内部の昇格も比較的早い段階で上がっていくことができるという実例を見ることができたので、その点も当社を魅力的に感じた点でした。

弊社にどのような事を相談され、どのようなアドバイスを参考にされましたか。

私の転職活動は、ファンド業界のことは全く知らないけれども、何となくファンドがいいというところから始まった転職活動でした。そのため、どのようなファンドがあるのか、各社どう違うのかというところから教えていただけたのが一番大きかったです。

INQ:弊社と共に転職活動を進められたメリットについて、他にももしあれば教えていただけますか。

選考が進む中で、各社、各フェーズで次どのようなことを聞かれそうかなどについて教えていただけたのはかなり大きかったです。そのおかげでしっかり準備ができたと思います。

今回、弊社以外の他社のエージェントさんはご利用になりましたか。

以前から定期的にコンタクトさせていただいている他社エージェントさんがあり、そちらともお話をさせていただきました。ただ、キャリアインキュベーションさんのように複数名でPE業界をカバーされているわけではなかったので、どうしても、お付き合いのある先が限定的な印象を持ち、PE業界を網羅的にカバーされているキャリアインキュベーションさんに絞って4社程応募をさせていただきました。

弊社をご存知になったのは、どのような経路でしたでしょうか。

前職の同期で、外資系のPEファンドに在籍している友人から、「ファンド業界に転職するのであれば、このエージェントが詳しいよ」とキャリアインキュベーションさんを教えてもらい、コンタクトさせていただきました。

嬉しいご縁に感謝申し上げます。本日は貴重なお話をありがとうございました。


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