プライベート・エクイティ転職体験談

第8回:日系投資銀行出身者

弊社を介してPEファンドへご転職した方に、PEファンドを志した経緯、転職活動で苦労したこと、選考準備等について具体的にお話を伺いましたのでぜひ参考にしてみてください。

【転職前】日系投資銀行
【現在】日系大手PEファンド

まずは自己紹介をお願いします。

私立大学の文系を卒業し、新卒で総合商社に入社しました。その後、日系の投資銀行に転職をし、M&Aアドバイザリーに従事しました。

その後、PEファンドを志すようになったきっかけについて伺ってもよろしいでしょうか。

明確なきっかけはあまりないのですが、総合商社から投資銀行に転職するときも、いずれはプリンシパルの立場で投資をしたいという思いはありました。しかしながら、そのスキルや、投資に関連する知識等が乏しかったので、セルサイドにいって投資関連の包括的なスキルをつけたいという思いがあり、投資銀行に転職しました。その先のキャリアでいずれはPEファンドへと思っていました。
また、どの業界で自身の旗を立てるかを考えたときに、当初の思い、これまでの経験、自分のハードスキル、ソフトスキルを総合的に勘案して、セルサイドよりバイサイドに行った方が自分はやりやすいのかなと思いました。

転職活動を始める前と始めてからで何か想像と違った事はありましたか。

始める前は、テクニカルな面接とかが多いのかなと思っていました。自身が受けたところがそういうところだっただけかもしれませんが、実際に面接を受けてみると、いわゆる志望動機や、これまでの業務の棚卸しなどを中心とした面接が多かった点が、想像と違いました。
面接の中で投資アイデアのディスカッション等はありましたが、全てがテクニカルな質問ばかりの面接というものではありませんでした。

転職活動のスケジュール感や、スケジュール調整等について何か大変だったことはありましたか。

そうですね。スケジュールの調整はすごく大変だなと思いましたね。商社から投資銀行に転職した時は、商社の仕事は比較的融通が利き、ある程度時間の調整がつく中で選考を受けました。1日に何人も面接をする投資銀行の選考は、1日2日休みを取れば、7、8割終わる事が多かったです。
ただ、PEファンドだと1回に1人、多くても2、3人での面接、かつ、PEファンドの面接のプロセス自体が長かったです。前の職場では、仕事にも穴を開けづらく、かつ商社と比較すると労働時間も拘束時間も長いので、その調整がすごく大変でした。

転職活動においてどういったマインドをもって乗り切ればよい等何かアドバイスございますか。

前の職場も働きやすくて好きだったので、最悪PEファンドの転職がうまくいかずとも前の職場でやっていっても全然楽しいなとは思っていました。
逆に言うと、前の職場以上に行きたいと思えるような場所があったら行きたいというぐらいのマインドで受けていて、あまり急いで沢山のファンドを受けるということもなく、1社1社厳選して応募を進めました。1社1社にしっかり向き合えたという事が良いマインドを持って受けられた要因かなとは思います。

PEファンドの転職活動を振り返って、大事だった準備等、何か気づきはございますか。

質問として志望動機や、自分の業務経験に対して背景含め深く聞かれることが多かったので、そこに対する棚卸しや、物事を整理する準備が結構重要だったと思いました。
逆にケースのような質問は、聞かれたことはあるのですが、自身が受けたファンドはそこをすごく深掘りされたことはあまりなかったです。準備はしていましたけれど、それはあんまり実際の面接の場では披露する機会はありませんでした。

実際、投資アイデアの準備は何個、どういった基準で選定・検討されていましたか。

投資アイデアは2つ準備していました。案件選定は悩ましかったのですが、基準としては、PEファンドが投資する領域、これまで投資してきた領域はある程度限られていると思うので、そこから選んで、過去の類似事例に当てはめて同じような施策を考え、採算が合うかどうかを確認しておきました。

モデルテストの準備は何かされていましたか。

実務でもLBOモデルを作成したことはありましたが、準備はしましたね。キャリアインキュベーションさんからいただいた対策コンテンツのモデルをスクラッチで作れるようにしていました。

沢山のPEファンドの中からどういった基準で応募先を決めていかれたのでしょうか。

私はいわゆる外資系ラージキャップの働き方やカルチャーはあまり向いてないと思ったので受けず、かつ、スモールキャップも受けなかったです。その中で前職から大幅に年収が変わるところも受けないとなると、だいぶ絞れてくるので、その中で、投資実績が多いファンドを順番に検討したというイメージです。

トラックレコードがあるファンドを志向する方と新興ファンドを志向する方といらっしゃるのですが、その辺りのご志向はいかがでしたか。

トラックレコードがある方がいいなとは思っていました。なぜかというと、やっぱり新興のファンドは属人的な面も強く、カルチャーにフィットしなかった場合に活躍することは難しいと思ったからです。比較的中長期でそのファンドでキャリアを築いていきたいと思っているので、そういう組織体制が比較的しっかりしている方がいいなとは思っていました。

なぜ現職への入社をお決めになったのでしょうか。

トラックレコードがあるという点と、ソフト面では、やはりフィット感が1番強かったためです。いくつかのファンドの面接を受けながら、各社の面接官から伺う自社・他社の情報や自身の感覚を踏まえて、現職に決めました。

弊社にご相談いただき、参考にしていただいたアドバイスがあれば教えていただけますか。

相談する前に自身の中で、ファンドの応募にあたってはM&Aの経験年数として大体3年みたいなボーダーラインが引かれていると思っていました。私が相談したタイミングは経験年数が若干短く、さらに年齢的な問題もあったので、そことの兼ね合いみたいなところも相談しました。
他社のエージェントさんはM&Aの経験を3年積むという点をすごく大事におっしゃっていて、ほぼマストというようなお話しでした。
ただ、キャリアインキュベーションさんは、この年数と経験だと、こういうところの可能性は低いけれど、こういうところの可能性は高いと思うというように細分化された話をしていただいて、それが私の考えていたことともほぼ近しく、違和感なく各社の選考に臨むことができました。

他にもし弊社と一緒に転職活動を進めてよかったことがあれば、教えていただけますか。

最初の選考先に関するアドバイスが、自分の中で腹落ちをしたというところが1番入口であったところが1つと、あとはケース面接対策とモデルテスト対策ですね。
ケースとモデルの教材を提供いただいたので、それを見るまではあまりイメージがついていなかったのですが、それを見て、自身で足りないところを補強するといった準備ができました。
また、スケジュール調整においても、空いているところにどんどん入れるというよりは、志望度に応じてスケジュール調整のアドバイスをいただきつつ進められました。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

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