プライベート・エクイティ転職体験談

第6回:Big4系FAS出身者

弊社を介してPEファンドへご転職した方に、PEファンドを志した経緯、転職活動で苦労したこと、選考準備等について具体的にお話を伺いましたのでぜひ参考にしてみてください。

【転職前】Big4系FAS
【現在】日系大手PEファンド

まずは自己紹介をお願いします。

国立大学を卒業後、銀行に就職し、M&Aアドバイザリー業務を3年ほど担当した後に、経営企画部門で主に組織や人員配置などの企画業務を担当しました。FAとしてプリンシパルの意思決定を見る中で自らも意思決定に携わりたいと考え、M&Aアドバイザリー業務を経験後、希望が叶い、経営企画部門に異動しました。レバレッジを効かして、組織を動かす意思決定にやりがいを感じていたものの、ジョブローテーションの都合で異動をせざるを得ない為、施策効果を見届けることは難しい状況でした。また、周囲を見ると施策へのコミットや振り返りが弱くなる側面や意思決定は担当者レベルでは限定的かつ自身の担当領域に限定されるという側面もございました。そのような中、自分のポジションを持ち、会社の変革を主導していきたい、会社を良くしながら自分自身もリターンを得たいという気持ちが芽生え、同時に転職を考え始めました。

ただ、そのタイミングでは業務が非常に忙しく、転職活動に十分な時間が割けなかったこととM&Aアドバイザリー業務からも少し離れていたため、再度、その業務を経験できればと考え、PEファンドへの転職活動はせずにBig4のFASに転職しました。そこで引き続き、M&Aアドバイザリー業務を2年半程度、経験することができました。また、自社自体が業務提携をする際、社内FAとしてM&Aのサポートをするなど、プリンシパル的な立場でのアドバイザリーも経験しました。

PEファンドを志すようになったきっかけについてもう少し伺わせてください。先ほど一社目の銀行でPEファンド案件を担当したことで、意識されたということでしたが、PEファンドに行くことを本格的に考えるようになったきっかけや出来事はありましたか。

一番強く意識した時期は、銀行で業務をしていた頃です。M&Aのアドバイザー業務を3年間、担当しましたが、当時はジュニアのポジションだったため、交渉などに主動的に関与することはできませんでした。また、M&Aのエグゼキューションの際、完了したディールにアドバイザーが関与することはほとんどありません。そのため、対象会社がどのような経緯を経て成長していくか、あるいは、思い描いていた事業計画とマッチしながら成長できているかなど、気になり始めました。それが一つのきっかけです。

特に、最初に担当した日系PEファンドの案件がエグジットした記事を見たところ、私がアドバイザーとして関わっていた案件の、2、3倍のバリューでエグジットが行われていました。実際にどのようなプロセスを経て、会社を良くしていったかにあらためて興味を持ち自分自身もチャレンジしてみたいと考えました。

転職活動を実際にされ、苦労したポイントについてお伺いさせてください。どのような準備が最も大変でしたでしょうか。

投資ケース面接の準備として、自身で投資アイデアを考えることには少し苦労しました。事業戦略について考えた経験があまりなかったため、1人で一から組み立て、いろいろな観点で検証することが大変でした。

投資アイデアの準備については、案件の選定や各種分析等様々なフェーズがあると思いますが、どのフェーズの検討が一番時間を要しましたか。

事業分析や財務分析はあくまでも得られた情報の中での仮説であるため、自分でしっかりとストーリーを組み立てられれば、何とかなると捉えています。それよりも大変だった点は、その入り口の部分(案件の選定)です。これから伸びそうな業界に目星を付けるというプロセスに時間がかかりました。一定程度の投資実現性があるかを個人的には重視していましたので、何故その業界・会社に着目したかを客観的かつ合理的に説明できるよう時間をかけて情報を集めていきました。

面接を受けた後に関しては、どのようなことが大変でしたか。

まとまった時間を取らなければならないため、時間のマネジメントがネックでした。コロナ禍だったにもかかわらず、対面での面接が少なくありませんでした。内定をいただいた会社はほとんどがウェブ面接でしたが、他の会社では対面も多く、現職業務がある中でその辺りのマネジメントには少し苦労しました。

他業界のご転職も経験されていますが、他業界の転職活動と今回(PEファンド)の転職活動に、何か大きな違いはありましたか。

準備にかかる時間、志望動機、モデルテストなど、準備範囲の広さも深度も全く違いました。前回の転職は業務経験のある分野だったため、準備はほとんどしませんでした。極端に言えば、5時間程度の準備をしただけです。

一方で、今回は準備に少なくとも4カ月かけました。事前準備にかけた時間が全く違います。

今回の転職活動を振り返っていただいて、どのような選考準備が最も重要だと考えますか。

面接で最も重視した内容は志望動機です。いかに相手を納得させられる合理的な説明ができるか、かつ、自分の言葉で説明ができるかを意識しました。それが準備の中で最も大切な部分だと考えます。その軸となることは、業務に対する理解です。実際の経験はしていなくとも、業務を理解しておく必要があります。また、そのPEファンドがこれまでに行ってきたことも把握しておかなければ、志望動機にしっかりと反映されません。業界と各PEファンドに関する勉強が最も重要だと考えます。

また、初めのうちはPEファンドの違いがなかなか見えませんが、勉強するうちに案件の違いなどが分かってきました。そして、面接を経る中で、人やカルチャーの違いが見えてきました。まずは業界と各PEファンドの事前勉強をしておくことが重要だと考えます。

LBOモデルのご準備はどのようにされましたか。

キャリアインキュベーションさんからいただいた教材に加え、前職のバリュエーションを担当している方から、LBOモデル勉強会の資料をもらって勉強しました。他にも、外部サイトの財務モデリング教材を一部活用しました。

実際に応募する際、応募先はどのように選定されましたか。

まず、初期的なスクリーニングとして2点の条件を設けておりました。一つ目は投資実績を積めるかです。ある程度の業歴と投資案件の件数があることを一つの軸として考えました。二つ目は金銭的なポイントで、現在の年収を維持、あるいはアップできるかです。その2点に絞り、キャリアインキュベーションさんにスクリーニングをしていただいたと記憶しています。

最終的に、内定先に心をお決めになったポイントはどのようなポイントでしたか。

最終的には、面接で話やフィーリングが合ったかが最も重要な要素だったと考えます。少人数組織のため、働く人同士が合わなければ、お互い不幸になり得ます。その点は当然、重視しました。面接を通じ複数名の方々と会い、全ての皆さんとフィーリングが合うと感じました。この方々と一緒に働きたいと率直に感じたところが他のPEファンドと違った点です。

弊社に対してどのような相談をして、どのようなアドバイスを参考にされましたか。

面接前に、1人で志望動機やケーススタディーについて考えていたときに、どうしても煮詰まってしまうことがありました。それに対して、複数回の壁打ちに付き合っていただき的確なフィードバックやアドバイスをもらえたことは、とても助かりました。特に、ケースインタビューの準備に関しては手探りの作業でした。どのように始めればよいかに関する手掛かりや投資の際に着目すべき観点や要素についてのアドバイスをいただき、それを参考にしながらケースインタビューの組み立てを行いました。

弊社と共に転職活動を進められたメリットについて、他にももしあれば教えていただけますか。

先ほど面接の事前準備の話をしましたが、面接中も情報量が圧倒的に多いと感じました。面接が終わってフィードバックをして、次の面接を設定してもらう際には、あらかじめ次の面接官の方の情報をしっかりインプットして、過去にどのような問答があったかまで、きめ細かくフォローしてもらいました。そこがキャリアインキュベーションさんの、PEファンド業界の知見が表れている部分ではないかと感じました。他のエージェントでは、そこまできめ細かいフォローはしてもらえなかったはずです。

実は今回、キャリアインキュベーションさんにコンタクトする前に、他のエージェントの方からもアプローチがありました。求人票をいくつかこちらに提示され、興味があれば詳しく説明しますというアプローチのエージェントもいくつかありました。各社話を伺う中で、ここまで綿密に整理され、かつ、網羅的な情報を提供してくれたエージェントはキャリアインキュベーションさんだけでした。

具体的には、キャリアインキュベーションさんは最初にパワーポイント資料でPEファンド業界の全体像を説明してくれたことで、業界への入り口の部分がクリアになりました。いろいろなプレーヤーがいることもしっかり図示してくれていました。それによって全体像が把握でき、どのように転職活動を進めていけばよいかがイメージしやすかったように思います。
最後までしっかりと寄り添い、ゴールを目指してくれるキャリアインキュベーションさんのスタンスは、他のエージェントの方と全く違いました。

結局、応募時点で利用させていただいたエージェントさんはキャリアインキュベーションさんだけでした。

嬉しいお言葉をありがとうございます。本日は貴重なお話をありがとうございました。


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