転職のご相談・お問い合わせ

日本で唯一のPE業界
専門エージェントに転職相談(無料)してみませんか?

1分で完了無料登録・転職相談

プライベート・エクイティ トップインタビュー

JICキャピタル株式会社

佐藤 あすか 氏 ディレクター / 一原 祐介 氏 バイスプレジデント
2020年9月に立ち上がったJICキャピタルは、すでに動き始めている。そこで、その最前線に立つ2人、佐藤氏と一原氏に具体的な仕事内容について話を聞いた。加えて同社のメンバーが共有する価値観やカルチャーなどについても本音で答えてもらった。
お二人ともINCJご出身ですし、現状多くのメンバーもそうだと聞いています。今回のJICキャピタルのスタートにあたり、皆さんの間でどのような議論があったのでしょう?

JICキャピタル:佐藤あすか氏

【佐藤】たしかに立ち上がって間もない今のJICキャピタルのメンバーは、INCJの投資事業グループ出身の人間です。もちろん今後、広く多様な領域から人材を求めていくわけですが、9月にJICキャピタルが立ち上がる際には、今いるメンバー全員で改めて基本的な議論をしてきました。つまり現在において「そもそも官民ファンドとはどうあるべきなのか」というテーマについて、社外の方々にも多くのご示唆を頂きながらフラットに意見交換を重ねていったんです。

【一原】ここに至るまで様々なことがありました。しかし、JIC PEの運営ということで新たなスタートを切るわけです。皆で自分たちのあり方を見つめ直す良い機会を得た、という受け止め方をしながら、次なるJICキャピタルとしての挑戦に意欲を集中させています。今や私たちは単に投資フロントメンバーであるだけでなく、ファンドの立ち上げメンバーでもあるということ。すべてを自分たちでイチから創っていけることをポジティブに感じ取っているんです。

【佐藤】日本の発展、成長につながる投資をするという根底の部分に違いはありませんが、JICキャピタルとしては、新産業創造や国際競争力の強化、次世代社会基盤の構築、といったテーマを設定しました。加えて、新しいファンドが立ち上がり、新しい会社が設立されたのですから投資の意思決定プロセスなども変化しますし、根本的な価値観や姿勢については、JICキャピタルとしてどうするのかを皆が手探りしながら見つけ出していきたく思っています。だからこそ、設立前に相当に議論を重ねましたし、設立後の今も意識的に皆で話し合いの場を設けています。もともとフラットなチームでしたし、今後もそうありたいと私は思っています。

【一原】私の場合、INCJに参画したのが2018年でしたから、投資を一からオリジネートする仕事を多く体感することができないまま、今のJICキャピタルにシフトした形です。そういう意味では、やりたかったことがついに出来る、という喜びも感じています。

どうしても「官民ファンド」と聞くと、お堅いイメージを持ってしまいがちですが、どうやら相当にフラットでオープンなようですね?

【佐藤】もともと役職やバックボーンなど関係無く、なんでも話し合い、チームで事を進めるカルチャーが根付いた集団でした。しかも、皆で新しい会社を立ち上げるという機会を得たので、さらに絆は深まったと感じています。

【一原】コロナ禍もありましたから、なかなか対面で皆が話し合えるような場を持てない時期もあったのですが、そんな局面にあっても、可能な限り話し合いを持ってきましたね。

DXやESGなどに特に注力する姿勢が示されていますが、実際のところどうなんでしょうか?

【佐藤】ESGやDXをはじめ、Society5.0へとつながる変革には特に注力していきたいと皆で確認をしています。とはいえ、各業界には固有の課題が山積しておりますし、こういった業界横断的な領域の取り組みをしていく上では、いくつもの課題があります。これらをいかに乗り越えてインパクトのある投資ができるか。難易度は高いと思いますが、そういったチャレンジを果敢に手掛けていきたいと思いますね。

【一原】私としても前職での投資銀行業務を通じて、特にモビリティ産業には深く関わってもきましたから、そうした産業のために何とかお役に立ちたい、という強い気持ちは抱いています。ただし、一方で官民ファンドだからこその責任もあります。すべてのチャレンジに投資を実行するわけにもいきませんし、リターンをいかに確保しながら、どこまで各業界の課題解決や、業界横断によるトランスフォーメーションに我々が貢献できるかを、厳粛に捉えながら進めていく姿勢も不可欠だと考えます。

【佐藤】一原が指摘したように、官民ファンドだからこそできる「社会的意義」に重点を置いた投資が私たちには求められていますが、それをしっかりとリアルなビジネス上のオポチュニティに変換していくことができなければ、責任を果たせません。ただ、いずれにせよ国ぐるみ、社会ぐるみの壮大なチャレンジが求められていることは事実ですから、なんとしてでも成果につなげたい。それが私たちの総意です。

【一原】今後参画していただく新しいメンバーに求める資質とも重なってくる話なのですが、やっぱり「あきらめない気持ち」というのを我々はどのファンドよりも強固に持つべきだと思っています。モデリングやデューデリジェンス、ディール組成等々に携わった経験者が参入してくれることを望んではいるものの、そうしたPEとしての専門性とは別次元に、チャレンジについてまわる逆境から逃げない心というものも、是非持ち合わせていて欲しいと思います。

今いただいた条件以外に、新しい参画者に求めるポイントがあれば教えてください。

【佐藤】官民ファンドの既存イメージと異なるかもしれませんが、実は今いるメンバーの大部分に共通しているのが「好奇心」や「冒険心」が旺盛だということです。とりようによっては誤解を受けるかもしれませんが、やはりJICキャピタルのように未来を見つめた明確な目標を抱えている官民ファンドには、トライするマインドが絶対に必要なんです。

JICキャピタル:一原祐介氏

【一原】だからあえて、即戦力の専門性よりもマインド部分を強く発信していきたいと思います。コンサルタントや投資銀行の担当者との大きな違いは、最終的に自分の判断が求められるということ。その点において自分事としてブレない判断軸を用意できているかどうかは問われてきます。言い換えれば、コンサルや投資銀行にいたら味わえない局面にいられるということ。それを通じて成長したいと思える人に是非参画していただきたいです。

【佐藤】個人が問われる部分はたしかに大きいですね。だからこそ、投資先企業のかたがたも含め、あらゆる人と向き合っていくことを厭わないタイプのかたが活躍できるし、成長も手にできると思います。そして、そういう経験を積んできたからこそ、今いるメンバーはフラットにつながり、チームワークを遂行できているのだとも思うんです。

【一原】これから人員が増えていくばかりでなく、民間ファンドとは一線を画した成長を皆がしていけたなら、JICキャピタルは投資人材の養成という、もう1つのミッションも果たしていくことが出来ます。私自身もこれまで以上の成長をものにしていきたいと考えています。

【佐藤】JICキャピタルが行っていく投資自体は、長期的なビジョンに基づくものも多くなりますが、まず今私たちが目指すべきは、1号ファンドを必ず成功に導き、次につなげていくこと。そのスタートの段階から一緒に奮闘してくれるかたが次々と増えてくれることを期待してやみません。

プロフィール

写真:佐藤 あすか 氏

佐藤 あすか 氏
ディレクター
京都大学大学院理学修士 マサチューセッツ工科大学(MIT)科学技術政策修士

新卒でアーサー・D・リトルに入社。コンサルタントとしてIT・製造業・ハイテク、ヘルスケア業界を中心とする経営戦略・技術戦略の立案、および実行支援等に従事した後、渡米。2010年、産業革新機構(現INCJ)に参画。国内外のバイアウト、業界再編、ベンチャー、グロースキャピタル等6案件の新規投資実行、うち5案件はバリューアップ、Exitまでに一貫して携わり、2020年、JICキャピタルの立ち上げに伴い参画をしている。

写真:一原 祐介 氏

一原 祐介 氏
バイスプレジデント
慶應義塾大学経済学部卒業

2014年に新卒で三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。2018年まで投資銀行部門にてフィナンシャルアドバイザリー業務に従事。自動車業界および自動車部品業界を中心に、ものづくり・エンジニアリング、ITビジネス・サービス、社会インフラ/サービスなどでM&Aアドバイザリーに携わった。2018年、INCJの存在に魅力を覚えて転職。国内外のバイアウト、業界再編、カーブアウト、グロースキャピタル等5案件に関与し、2020年、JICキャピタルに参画した。

写真:池内 省五 氏

池内 省五 氏
代表取締役社長 CEO
京都大学大学院工学研究科修了 内閣府「構造改革評価報告書」タスクフォース委員、経済産業省「経営競争力強化に向けた人材マネジメント研究会」委員等を歴任

大学院を修了後、リクルートに入社。経営企画、グローバル事業、人事など幅広い領域で実績を重ね、2012年にはリクルートホールディングスの取締役に就任。その後、同社常務執行役員、専務執行役員を歴任する中で、クロスボーダー投資やグローバル組織のマネジメント、デジタルトランスフォーメーションの実行等々に携わり、2020年の6月末に退任。同年9月に設立されたJICキャピタルの初代社長として招かれた。

写真:板橋 理 氏

板橋 理 氏
マネージングディレクター
一橋大学法学部卒業

東京海上火災保険、ボストンコンサルティンググループを経た後、外資系プライベートエクイティファンドを経て、2012年産業革新機構(現INCJ)に参画。国内外のバイアウト、業界再編、カーブアウト、グロースキャピタル等8案件に関与してきた。2020年、JICキャピタルの立ち上げに加わりマネージングディレクターに就任している。

写真:貫名 保宇 氏

貫名 保宇 氏
マネージングディレクター
上智大学大学院法学研究科修了 Columbia Law School LL.M./J.D. 日本国/NY州弁護士資格保有

日米の法律事務所で各種ファイナンス・キャピタルマーケット/M&A/企業間紛争処理業務に従事。モルガンスタンレー証券投資銀行部でのM&A/キャピタルマーケットに関わるアドバイザリー業務を経た後、アドバンテッジパートナーズにてPIPEs/エンゲージメントファンドのファンドマネージャーを経験。その後、2012年産業革新機構(現INCJ)に参画。国内外のバイアウト、業界再編、カーブアウト、グロースキャピタル等5案件に携わり、2020年JICキャピタルに参画。マネージングディレクターに就任している。

プライベート・エクイティ トップインタビューの最新記事

一覧を見る

この企業の求人一覧

初めての方へ 私たちキャリアインキュベーションについて

転職のご相談・お問い合わせ 日本で唯一の
プライベート・エクイティ業界専門エージェントに
転職相談(無料)
してみませんか?

業界動向、採用ニーズを熟知し、各社のキーマンとも強いリレーションを持つ専任コンサルタントが転職活動を支援します。
求人紹介はもちろん、最適なキャリアを提案します。

  • 転職成功者の90%以上が
    対応に「満足」と回答

    キャリアと並走して
    長期的・継続的にサポートする活動に
    多くの方から賛同いただいています。

  • 転職ありきではなく戦略的に
    状況を見極めて案件を紹介

    今後のキャリアの可能性を
    探りたい方にも希望や適性を
    踏まえて本音でアドバイスします。

  • 日系・外資系PEファンドへの
    紹介実績は200件以上

    外資系の日本法人設立や
    独立系ファンドの創業など
    他にない独占案件があります。

1分で完了 無料登録・転職相談

現在約6000人以上が登録中!
転職活動にすぐに役立つ
メールマガジン(無料)もございます。

メールマガジン登録(無料)