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株式会社マーキュリアインベストメント

陳 億 氏(事業投資部 アソシエイト)/ 肘井 義淳 氏(事業投資部 アソシエイト)
若手の裁量権の高い同社において、陳億氏は入社2年目、肘井義淳氏はまだ入社1年未満だが(取材実施の2022年1月時点)、投資先からの信頼を得て成果を挙げているという。同社を選んだ理由、同社で得られる経験について話してもらった。
マーキュリアインベストメントに参画した経緯・理由を教えてください。

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【陳】私は中国で生まれ育ち、高校卒業後に日本に来ました。日本語学校を経て慶應義塾大学を卒業した2014年に三井住友ファイナンス&リースに入社し、4年間投融資部門でLBOファイナンスに従事しました。その後、EYのFAS部隊であるEYトランザクション・アドバイザリー・サービス(現・EYストラテジー・アンド・コンサルティング)で2年間モデリングやバリュエーションなどプロジェクトファイナンスの経験を積み、2020年12月にマーキュリアインベストメント(以下、Mercuria)に入社しました。

ファンドにキャリア転換したのは、事業に直接貢献したかったためです。FASの業務は高度な専門性をもって経営層の意思決定をサポートすることなので、事業の現場と直接関わることはなく、私たちのアドバイスを実行した後の成果についてフィードバックをいただく機会はありません。そのため「クライアントの役に立てた」実感をあまり持てず、投資先の事業に直接関われるファンドを志望するようになりました。特にMercuriaは設立以来クロスボーダー案件を強みとしていて、私のルーツである中国に力を入れています。事業投資部門には中国チームがありますし、資産投資部門では中国のREITを投資対象としたプロダクトを運用しています。もちろん他のPEファンドでも中国案件を手掛けていますが、Mercuriaほど力を入れていて、継続的に案件を手掛けられる体制の会社は知りません。実は過去に1度応募して落ちたことがあるのですが、どうしても諦めきれずに2度目の応募で入社した経緯があります。「ここしかない!」と思っていたので、入社できた時は本当に嬉しかったです。

【肘井】私は2014年に新卒で住友商事に入社しました。約5年の在籍中に、前半は鉄鋼製品等のトレーディング、後半は海外企業への事業投資を経験し、事業投資の面白さを知りました。商社の事業投資では商流全体を俯瞰して、その中で既存事業とのシナジーを実現するために、あるいは戦略実現において足りないピースを埋めるために投資を行います。そのため、個別の企業や事業ではなく商流全体で儲かること=全体最適が重視されている印象でした。私自身は商流全体の最適化というよりも1社1社でのリターンを追求するかたちで事業投資に携わりたいと考え、PEファンドへのキャリアチェンジを視野に入れるようになりました。その後、約2年間デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーでM&Aエグゼキューションのスキルや経験を身につけ、2021年8月にMercuriaに入社しました。

業務内容や関与した案件について教えてください。

【陳】Mercuriaの事業投資部門は20名程度で、1人ひとりが経験できる業務の幅は広いです。アソシエイトも投資案件の他にファンドレイズに関われますし、投資案件もソーシングからエグゼキューション、PMIまでの一連の流れを経験できる可能性があります。私が今担当している家具メーカー案件も最初のソーシングから一貫して関与していて、現在のPMIフェーズではデータ基盤の整備、物流の強化、財務基盤の強化、為替リスクヘッジ、銀行交渉などバリューアップに必要な幅広い業務を経験しています。

私は中国チームのメンバーなので、これまで中国案件の初期検討も数件入りました。コロナの影響で投資判断に必要な現地視察ができないため、いずれの案件も投資実行に進めませんでしたが、コロナが収束した後は積極的に中国案件を進めていこうとチームで話しています。

【肘井】私は入社後すぐに岐阜県にあるメーカーのPMIにアサインされ、現在も週4~5日は同社の事務所や工場に通っています。平日はほぼ毎日現地に滞在しており、今はこの案件に専念している状況です。創業家の皆様を中心としたリーダーシップの下で60年以上をかけて成長してきた企業の事業承継案件で、新たな体制のもと成長基盤を構築するために経営陣のすぐ近くの席に座らせていただき日々様々な議論を行い、試行錯誤しながら支援を行っています。また、案件に付随してファンド運営に関わる業務をサポートすることもあります。担当している投資先の現状について資料を作成したり、組合員の皆様向けの集会で現状をご説明することもあります。

どのような時にやりがいを感じますか。また、ご自身の成長について教えてください。

【肘井】投資先の会社が良い方向に変化するのを見た時や、従業員の方々からポジティブなフィードバックをいただけた時にやりがいを感じます。Mercuriaは若手の裁量が大きいので投資先の会社・従業員の方々のために何ができるか日々自分なりに考えて、アクションに起こせますし、それらに対するフィードバックも毎日のように直接いただけます。そうした試行錯誤を繰り返す中で、日々成長できている実感があります。

【陳】私も同じく、投資先からポジティブな言葉をいただいた時です。Excelのコツを教えるという些細なことでも目の前の方が喜んでくだされば嬉しくなりますし、そうした積み重ねで信頼関係が深まっていると感じます。私自身成長したと感じるのが、組織や人の動かし方です。バリューアップのためには、私たちの提案内容を実行に移していただけるよう組織を動かしていくことが重要です。それまで組織を動かすという経験はなく、いざやってみると理屈だけではない人と人の機微があり、想像以上に難しかったです。どのように説明すれば納得していただけるのか、日々試行錯誤していますが、経験を重ねる中で確実に成長していると思います。

お二人の様に総合商社やFASからPEファンドを志される方は多いですが、過去の経験が今に活きている部分、逆に入社して不足していたと感じた部分を教えてください。

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【肘井】商社の営業では取引先と日々の地道な折衝を通じて、相手の懐に入っていくことが求められました。その中で培われたコミュニケーションスキルは投資先の方々との関係性構築の面で活きていると思います。一方、商社における事業投資では外部アドバイザリーを活用することも多く、ファイナンスやM&Aエグゼキューション等の専門知識はつきづらいと思います。私はFASに転職して実務の中で身につけましたが、商社にいても外部アドバイザーに任せ過ぎずに自身でも考え、手を動かすなど工夫されるとよいのではないかと思います。

【陳】FASでの実務経験や専門知識は直接活かすことができます。ただ、FASは専門性を活かしてクライアントに価値を提供することが求められていますが、FASの担当者が現場に行って、提案したことの実現までを求められているわけではありません。PEファンドでは、担当者が実際に現場に行って投資先の組織を動かすという点がFASとの最も大きな違いで、そういう意味でもソフトスキルは非常に重要です。その点は入社する際に認識しておく必要があると思います。

Mercuriaで働く魅力について教えてください。

【肘井】小所帯で階層も少ないので、意思決定のスピードが速いです。また、フランクで部下を尊重してくれるマネジメント層が多いので、若手でも忌憚なく意見を言える雰囲気があります。

【陳】他のPEはバイアウトやインフラといった特定の分野の投資に特化した会社が殆どですが、Mercuriaにはインフラ投資を含む不動産投資やベンチャー投資など他の投資手法を専門とするチームが社内にあります。チーム間の壁もなく、彼らのナレッジやリソースを活用しながら投資先に価値を提供できます。例えば、私が担当している家具メーカー案件でも、物流を強化するために不動産・物流企業に特化したファンドを運用するチームからアドバイスを受けています。
また、外国人や海外経験の豊富な同僚が多いので、それに起因して積極的に意見が言いやすい空気があります。

最後に候補者へのメッセージをお願いします。

【陳】Mercuriaは投資先の幅が広く、フィールドは無限大です。投資先の組織を動かしながら進める業務は大変ですが、成果を得た時の達成感は格別です。高いリターンを求めてPEファンドを志望される方が多いですが、あくまでリターンは投資先のバリューアップに付随してくるものです。まずは投資先を良くすることに対して高いモチベーションを持った方に、チャレンジしていただきたいです。

【肘井】ファンドによって投資先の会社への関与の度合は異なりますが、Mercuriaは現地にしっかりと人を張り付けて支援する会社です。その分泥臭い仕事も多く、ファンドに対する一般的な華やかなイメージとはギャップがあるかもしれません。しかし、若手の裁量が大きく日々自分なりに考えたことを実行に移すことができますし、投資先の経営陣と伴走して、会社の成長をサポートできるのは非常にやりがいがあります。そうしたことにモチベーションを感じていただける方に、是非門戸を叩いていただきたいです。

プロフィール

写真:陳 億 氏

陳 億 氏
事業投資部 アソシエイト
慶應義塾大学 経済学部卒業

2014年に三井住友ファイナンス&リース株式会社へ入社。投融資部でLBO のメザニンファイナンスに携わった後、EY トランザクション・アドバイザリー・サービスに参画。事業会社やプロジェクトファイナンス案件でモデリング、バリュエーションを担当。自身のルーツである中国市場に強い点に魅力を感じ、2020年にマーキュリアインベストメントへ入社。

写真:肘井 義淳 氏

肘井 義淳 氏
事業投資部 アソシエイト
早稲田大学 人間科学部卒業

2014年に住友商事株式会社へ入社。油井管事業部で日本製の鉄鋼製品の輸出営業等、エネルギー資機材・サービス事業部で石油・ガス業界の事業投資に従事する。2019年よりデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社でM&Aアドバイザリー業務を経験した後、2021年にマーキュリアインベストメントへ入社。

写真:豊島 俊弘 氏

豊島 俊弘 氏
代表取締役
東京大学法学部卒業。M.I.T.不動産修士課程 都市計画修士課程修了

1985年、新卒で日本政策投資銀行に入行、グロース・クロスボーダー投資グループ長などを務めた。2001年より、世界銀行にて上級民間セクター専門官として活躍した後、2005年に日本政策投資銀行で成長投資を担うと同時に創設メンバーとしてADキャピタル(現マーキュリアインベストメント)に参画し、2008年には同社代表取締役に就任。2013年にはSpring REITを香港で上場。2016年の商号変更および東証への上場など、一貫してマーキュリアインベストメントの成長をリードしてきた。

写真:小山 潔人 氏

小山 潔人 氏
取締役 事業投資部長
東北大学法学部卒業。コロンビア大学 Professional Fellow Program修了

1990年、新卒で日本政策投資銀行に入行。企業投資部門を創設して同部門の拡大を主導。バイアウト案件を中心に多数の案件を手がけ、豊富なトラックレコードを創出すると同時に、2001年には日本初のDIPファイナンスを実行するなど事業再生分野の事業立ち上げに貢献。一方、クロスボーダー投資を通じて東南アジアに強固な人脈も形成してきた。マーキュリアインベストメントには2005年の創設時から立ち上げメンバーとして参画し、2008年には取締役に就任した。

写真:遠藤 広冶 氏

遠藤 広冶 氏
事業投資部 バイス・プレジデント
中国・清華大学経済学院卒業

留学先の中国での現地採用で三井住友銀行に入行。広州や北京で主にM&A業務に携わった後、PwCに参画。コンサルタントとして多数のクロスボーダーM&A案件を担当する中で、日本政策投資銀行およびマーキュリアインベストメントとの協働の機会を得て、魅力を感じ2017年にマーキュリアインベストメントへ入社した。

写真:佐野 淳一 氏

佐野 淳一 氏
事業投資部 バイス・プレジデント
東京大学経済学部卒業

新卒でモルガン・スタンレーMUFGに入社。不動産・REIT等の株式調査業務に携わった後、PwCに参画。FAとして国内外のM&Aに携わる中、自身で投資を手掛けより近い立ち位置で企業に接するPE業界に関心を有し、中でもクロスボーダーの観点で強みを発揮しているマーキュリアインベストメントへ魅力を感じて2018年に入社した。

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