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プライベート・エクイティ トップインタビュー

株式会社PROSPER

佐藤 公春 氏 パートナー取締役

外資系金融機関やPEファンドでの勤務を経て、日本の地方企業のポテンシャルと地域活性化の可能性に魅力を感じ、創業間もないPROSPERに参画した佐藤氏。投資担当の取締役の視点から、PROSPERの投資哲学や組織文化、求める人材像を語ってもらった。

金融のプロフェッショナルから地域活性化の担い手へ

まずは佐藤様のキャリアについて教えていただけますか。

写真2:PROSPER/佐藤 公春 氏

【佐藤】1999年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行し、銀行員として支店勤務を経験しました。その後大学在学時から興味のあったM&Aや財務コンサルに携わる方向へとキャリアを変えたいと思い、2001年にアーンスト・アンド・ヤング(現EYストラテジー・アンド・コンサルティング)に転職。そこでは海外投資家向けのトランザクションサポートを担当しました。

この経験からバイサイドの仕事により興味を持ち、2004年にはシティグループの自己勘定投資部門に転職、本格的に不良債権投資やリゾートホテルへの投資などを手がけるようになりました。

2007年にはゴールドマン・サックス証券に転職し、リーマン・ショックの渦中にありながらも不良債権、未上場株式、上場株式、不動産等への投資を経験。2011年まで在籍した後、三菱商事のクロスボーダーファンドの立ち上げに2年間ほど携わり、さらにジャパン・インダストリアル・ソリューションズというファンドで約9年間働きました。

PROSPERに参画されたきっかけは何だったのでしょうか?

【佐藤】代表取締役・立花からの電話がきっかけでした。当時、私はジャパン・インダストリアル・ソリューションズで北海道の未上場会社への投資案件を担当しており、その経験から地方企業の課題をよく理解していました。そんな折、ゴールドマン・サックス時代に共に働いた立花から「地方にある良い会社を一緒に投資して盛り上げていく活動をしないか?」という誘いを受けたのです。

地方の企業は、お金の問題だけでなく、人材や事業推進力の不足など様々な課題を抱えています。したがってそこには、金融だけでなく事業家としてサポートできる仕組みが必要だと感じていたのです。

Plan・Do・Seeとタッグを組み、「企業投資のプロフェッショナル×日本のおもてなしのプロフェッショナル」の座組で地域活性化に貢献するというPROSPERのコンセプトはまさにそれを実現できる可能性があると思い、参画を決めました。

「熱量」と「覚悟」で地域全体を元気にする

PROSPERの投資哲学について教えてください。

【佐藤】私たちは、地域活性化を軸にした幅広い投資対象を持つことを重視しています。BtoCビジネスを中心に、単に財務指標だけを見るのではなく、その事業が持つ本質的な価値を見出すのです。

そのため、投資先との関係性も非常に濃密です。例えば、投資実行からしばらくの間はPROSPER及びPlan・Do・Seeのメンバーが現地に赴き、現場の方々と膝を突き合わせながら日々のオペレーション改善を行います。

100日プランといった期間の縛りは設けず、信頼関係ができれば短くなることもあれば、腰を据えた改革が必要であれば1年、2年と長期的に関わることもあります。重要なのは、投資先との信頼関係を築き、成長につなげていくことです。

他のファンドとの違いは何でしょうか?

【佐藤】私たちは「熱量」と「覚悟」を持って投資に臨んでいます。単に投資をして利益を得るだけでなく、「その企業や地域全体を良くしていく」という強いコミットメントがベースにあるのです。投資先を選ぶ際も、「私たちが価値を提供できるか」を重要な判断基準としています。

例えば、「投資としての収益は良いけれど、自社が貢献できる余地が少ない案件」よりも、「自社の強みを生かした関与で大きく成長可能性がある案件」を選びます。それが自分たちの存在意義であると考えているのです。

ただし、投資リターンを下げてまで地方に資金を出そうとしているわけではありません。ファンド投資家の方々に対して一般的な国内PEファンドと同等にリターンをお返しできるよう、独立系ファンドにおける標準的なIRRをターゲットとして収益を上げることを意識しています。

その中でも高いレバレッジをかけるようなファイナンシャル手法を駆使してリターンを追求するのではなく、実際に事業としてのトップラインを伸ばし、健全な成長や収益力をつけることを目指しています。

Plan・Do・Seeとの協業で生まれるシナジーが強み

PROSPERの組織文化について教えてください。

【佐藤】私たちはまだ創業期フェーズのファンドですので、業務範囲をカチッと切り分けて役割分担するというよりは、1人ひとりが幅広く「何でもやる」という精神で仕事をしています。こだわりとして、対外的には取締役以外の役職名をつけていません。役職によって業務範囲が限定されるのを避け、全員が様々な業務に柔軟に取り組めるようにしているのです。

基本的にはソーシングからエグゼキューション、投資実行後の投資先のバリューアップ支援まで、一気通貫で携わりますし、それを複数案件掛け持ちするケースが多いです。一気通貫で経験値を積みながら、業務を通して新しい投資のアイデアを見つける、あるいは取引先や投資先に対するプレゼン力、巻き込み力などを磨いていくことができます。

Plan・Do・Seeとはどのような関わり方をしているのでしょうか。

【佐藤】投資検討の際には、ビジネス的な側面からインプットをもらっています。例えば、財務的には難しい案件に関しても、Plan・Do・Seeの得意領域である宿泊・飲食業の視点から、その地域、マーケットでの評判や優位性、オペレーションの改善余地など、アップサイドの可能性について示唆をくれます。

PROSPERは金融バックグラウンドの人間がほとんどなので、Plan・Do・Seeの視点や知見を借りることで視野の拡大につながっています。実際に、Plan・Do・Seeの知見がなければその価値を見落とし、案件自体を見逃していただろうというケースもありました。このタッグは他社と比べてもユニークな強みになっていると思っています。

現場で汗をかき、変化にコミットしていく

現在、どのような人材を求めていますか?

【佐藤】私たちが求めているのは、クリエイティビティとコミットメントを持つ人材です。与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら考え、行動できる人となります。

写真1:PROSPER/佐藤 公春 氏

私たちが対象とする投資先は中小企業が中心であり、多くの場合、投資先の全従業員の名前と顔が一致して、性格までわかるような解像度で関わっていくことになります。非常に手触り感や面白さがある一方で、自分自身がアクセルを踏み込まなければ何も始まらないですし、踏み続けなければ止まってしまうという大変さもあります。1人当たりに関わる案件数が多い点も、やりがいであり苦労する点でもあります。

そのような中で大切なのは、数字の裏にある背景や事業の実態を理解し、現場の人々の気持ちを理解しながら改善策を考えられる人材です。会議室ではなく、実際に現場で汗をかき、変化を起こすことが私たちの仕事なのです。

最後に、これから投資業界を目指す方々へメッセージをお願いします。

【佐藤】投資業界、特にPEの世界は非常にやりがいのある仕事だと思いますし、今国内のPE業界は盛り上がってきていると感じます。PROSPERを含め、それぞれのファンドには独自の特徴やポリシーがありますから、これから転職を考えている方は、ぜひ個々のファンドの特徴を理解し、自分の価値観や目標に合うところを選んでほしいと思います。投資先とは長い付き合いになるので、仕事のやりがいや納得感をより高めるためにも、入り口の段階でマッチングを見極めることは大切にしてほしいですね。

私たちPROSPERは、地域活性化で日本を元気にするという明確なミッションを持ち、それに共感してくれる方々と一緒に働きたいと考えています。単なる金融投資の仕事ではなく、日本の地方を変える、そんな大きな志を持っている方はぜひ一度お話ししましょう。

プロフィール

写真:佐藤 公春 氏

佐藤 公春 氏
株式会社PROSPER パートナー 取締役 (投資担当)

富士銀行 (現みずほFG)、アーンスト・アンド・ヤング (現EYストラテジー・アンド・コンサルティング)の後、シティグループ・プリンシパル・インベストメンツにてコーポレート投資部門ヴァイスプレジテントを務める。
その後、ゴールドマン・サックス証券 戦略投資部およびマーチャント・バンキング部門ヴァイスプレジデント、きずなキャピタルパートナーズ 投資部門パートナー、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ 投資部門マネージングディレクターを歴任。
20年間に渡り、自己勘定投資部門、ファンドにおいて企業投資に従事する。
2022年10月にPROSPERに参画。

写真:齋藤 翔 氏

齋藤 翔 氏
株式会社PROSPER 投資担当チーム

2011年にみずほ銀行に入行後、国内支店にて中堅企業向けの事業金融を経験。2016年よりベーシック・キャピタル・マネジメントに参画し、案件ソーシングや投資検討に加え、自動車部品加工会社や通訳サービス会社、テストエンジニアリング会社のバリューアップに従事。
2020年からはマネーフォワードにて、M&A及び資本提携業務を推進。保険代理店業のグループ化を担当し、ハンズオンでの経営支援に携わる。
2023年9月にPROSPERに参画。

写真:立花 陽三 氏

立花 陽三 氏
株式会社PROSPER 代表取締役

ソロモンブラザース証券にてキャリアをスタート。
ゴールドマン・サックス証券 債券営業部および戦略投資部 マネージングディレクター、メリルリンチ日本証券 常務執行役員を歴任。
その後、楽天野球団 代表取締役社長に就任。楽天ヴィッセル神戸 代表取締役社長も兼任。お客様の声を第一にした経営スタイルで、スポーツビジネスの価値向上と収益力アップを手掛ける。
2021年末に各職退任し、2022年4月 PROSPER を設立、代表取締役に就任。
2022年には、事業承継として相談がきた、廻鮮寿司 塩釜港(宮城県塩竈市)の会社社長に就任するなど、公私共に地域を盛り上げる取り組みを行っている。

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