ライジング・ジャパン・エクイティ株式会社(以下「RJE」)が運用するライジング・ジャパン・エクイティ第一号投資事業有限責任組合は、保有する田村プラスチック製品株式会社(以下「田村プラスチック製品」)の全株式を大日本印刷株式会社(以下「DNP」)へ譲渡した。RJEは、2013年の7月に田村プラスチック製品の株式を取得していた。
田村プラスチック製品は、金型や樹脂成型の優れた技術を保有し、自動車のドア窓の上に取り付けるサイドバイザーにおいて国内で高いシェアを持つ企業。
DNPは「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「環境とエネルギー」「暮らしとモビリティ」を成長領域と位置づけ、「未来のあたりまえ」となる製品やサービスを創出して、生活者や企業に新たな価値を提供することに取り組んでいる。そのうちの「暮らしとモビリティ」の領域では、住宅用のフローリングや壁紙向けのシート材、自動車や電車の内装材などの製品を製造・販売するとともに、新たな機能を備えた製品の開発に努めて、事業の拡大を進めている。
一方、田村プラスチック製品は、約60年の業歴を持つ自動車用サイドバイザーの老舗企業であり、サイドバイザー分野における高い樹脂成型技術や製造ノウハウを強みとして、国内の自動車メーカーとの強い信頼関係を構築し、圧倒的なシェアを獲得している。
今回DNPは、「暮らしとモビリティ」という成長領域の自動車分野で両社の技術・ノウハウを融合させ、高い相乗効果による事業の拡大を目指して、同社の全株式を取得して完全子会社する。
DNPと田村プラスチック製品は、両社で自動車分野を中心に事業を拡大し、2017年に100億円の売上を目指す模様。
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