アイ・シグマ・パートナーズ株式会社(以下「アイ・シグマ」)が管理・運営し、日本の中堅・中小企業への投資を行う「アイ・シグマ事業支援ファンド 2号投資事業有限責任組合」(以下「アイ・シグマ事業支援」)は、2016年7月 15 日、特別目的会社を通じ、京セミ株式会社(以下「京セミ」)の株式 82%を、同社の創業者である中田仗祐氏及びその親族から取得したと発表した。これは、アイ・シグマ事業支援を通じて 4 件目の出資案件となる。
京セミは、主に産業用製品に組み込まれる光センシング(計測制御)用および光通信用の半導体メーカー。1980 年の創業以来、専門メーカーとして歩んできた歴史と、それに裏付けられた高い技術力を誇る。また、デバイス設計から信頼性確認までの一気通貫体制と、それが可能にする顧客企業の要望にフットワーク良く対応する力を有している。IoT(Internet of Things)の進展、そしてそれをつなぐものとして光通信ネットワークの整備が期待される中、光半導体デバイスの市場は、高い成長性が見込まれている。
また、今回の取引の一環として、京セミは、上記株式取得と同日付で、同社の 100%子会社で球状太陽電池等の製造及び販売を手掛けるスフェラーパワー株式会社(以下「スフェラー」)の全株式を、中田仗祐氏の資産管理会社である有限会社ジェイ・エヌ・コーポレーション(以下「JN」)に譲渡した。これにより、京セミは経営資源の全てを本業である光半導体デバイス事業に集中させることが可能になるとの事。
アイ・シグマは、今まで以上に柔軟且つ機動的な経営体制を構築するために、京セミの一般株主が所有する京セミ株式18%を含む、京セミの全株式を取得することを目指す模様。
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