ポラリス・キャピタル・グループ株式会社(以下、「ポラリス」)が運営するポラリス第二
号投資事業有限責任組合(以下、「ポラリス・ファンドⅡ」)は、ACA Investment Pte.Ltd(以下、「ACAグループ」)が運営するファンドとの間で、ポラリス・ファンドⅡが、ポラリス K&C投資組合(以下、「PK組合」)を通じて間接的に保有する株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、「WAP」)の全株式(ポラリス及び株式会社刈田・アンド・カンパニーが無限責任組合員を務める並行投資ファンド持分と併せて、WAPの発行済株式数の過半数)を譲渡することで合意し、2017年9月27日付で株式譲渡契約を締結した。
WAPは、国内の大企業向けERP(統合基幹業務システム)ソフトウェア分野におけるリーディング企業であり、2011年に PK組合をスポンサーとして実施したMBO(マネジメント・バイアウト)以降、主力のHR(人事)分野に加え、会計・SCM(サプライチェーンマネジメント)分野でも着実な成長を遂げてきた。また、2016年1月には、人工知能を搭載する世界初のERPである「HUE」を本格販売し、高いユーザビリティと、HR・会計・SCMに跨る総合性を兼ね備えた基幹業務スイートとして世界的に高い注目を集めていることから、今後は、「HUE」を軸として、国内はもとよりグローバルな成長が展望される状況にある。
ポラリスとしては、MBO実施以降、経営基盤や管理体制の強化に加えて、「HUE」の開発から本格販売に至るまでの過程をハンズオンで支援してきた。その結果、MBO実施直後の2011年6月期に230億円程度であったWAPの売上高(連結)は、HUEの投入効果もあり、2017年6月期は500億円を突破し(前年同期比+22%)、累計ユーザー数(企業グループ数)も日本の大手企業並びに自治体・公共機関等を中心に1,300超を数える。ACAグループは、「HUE」を軸とするWAPの成長戦略を継承し、数年後の株式再上場に向けて支援する意向を持っており、ポラリスとしては、WAPの継続的な企業価値向上に資すると判断し、今回の株式譲渡を決定した。
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