女性の積極採用を筆頭に、様々な多様化を推進される中で、より具体的に求めている人材像について教えて頂けますでしょうか?
【木村】膨大な情報が行き交い、多様な取り組みにクライアント企業が奔走する時代だからこそ、お客様に提供できる付加価値の水準をより一層高めていかなければなりません。
そのために、『そもそものBCGの存在意義は何なのか』『我々は何者なのか』という根源的な問いかけを自分自身に投げかけた時、私は、我々の存在意義を『社会を良くしていきたいという志を持つ人や組織の能力や才能を解き放つ』ことだと考えています。だからこそBCGは成長していかなければならないし、変化を恐れずに前進しなければいけない。
BCGが求めている人材は、こういった価値観/思想に共鳴し、単に自らの成長を望むばかりでなく、顧客企業、社会、世界に貢献することを心底望んでいる方です。
人材像も多様化していますが、敢えて具体的に申し上げると、例えばクライアントのトランスフォーメーションの実現のため、お客様の一員となって実行局面などで成果を上げていける人に参画して欲しいと思っています。もう1つは、テクノロジーに明るい人、前向きな人です。
現在、数々の先進技術が経営を変革しようとしています。その成功のために世界中の企業とコンサルタントが挑んでいるわけですから、技術の可能性にポジティブな方にぜひ参画して欲しいと思っています。コンサルタントの存在意義や働き方がどんどん変わる中、こうした方々の参画によってBCG自体の成長と多様化もまた実現し、我々の存在意義も確固たるものとなる。そう信じています。
プロフィール
木村 亮示 氏
シニア・パートナー&マネージング・ディレクター
京都大学経済学部卒業、フランスHEC経営大学院にてMBA取得。国際協力銀行で主にODA(政府開発援助)の実施に携わった後、BCGへ。マネジャー時代に2年間のパリオフィス勤務を経て現在に至る。ハイテク・メディア・通信の領域、およびトランスフォーメーショングループのコアメンバーとして活躍する他、BCG戦略グループのグローバルリーダーも務めている。
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