米IBMは8日、人工知能型コンピューター「ワトソン」の日本語対応版をソフトバンクと共同で開発し、2015年にも事業展開する方針を明らかにした。
ワトソンは情報が爆発的に増えるビッグデータ時代に、膨大な情報を分析し経営判断の前提となる選択肢の絞り込みなどに機能を発揮するとされる。人間の脳のように経験から学ぶこともできる。現在、ワトソンの対応言語は英語のみ。今後は日本語、スペイン語、ポルトガル語の対応を優先的に進める。IBMは日本語版の開発で、ソフトバンクと組んで翻訳やデータ出入力といった日本語にかかわるシステム基盤を構築する。
今後はソフトバンクが手掛けるパーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」への人工知能コンピューター技術の活用範囲などを拡大するとみられる。IBMは1月にワトソンへの10億ドル(約1080億円)に上る投資や2000人規模の専門部隊の設置を発表している。
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