ヘルスケア業界研究

画像:ヘルスケア業界(医薬品、医療機器、医療IT、他)の現状と展望

ヘルスケア業界(医薬品、医療機器、医療IT、他)の現状と展望

ヘルスケア業界(医薬品、医療機器、医療IT、他)の現状と展望

ヘルスケア業界は今、世界中で大きな変革期を迎えている。高騰する医療費、後発薬の急拡大、新たなテクノロジーであるデジタル・インターネット・ビッグデータ、AI、ロボット他よるヘルステック対応、そこからの新たな競争相手の出現、医療バリューチェーンの分化・進化、M&Aやアライアンス、会計や税に関する問題、新興国・途上国への対応などだ。

この環境変化が今まではゆったりとした時間の中で大型新薬や新製品の出現を待っていれば良かった企業に全く違った動き方を取るように促し始めている。
世界中で意思決定のスピード、改革のスピードが早まり、イノベーション等劇的な変化が起こっている。このように業界は大変チャレンジングな時代に突入し始めている。

また、この業界は社会に大きく貢献している業界でもある。これほど人類に貢献している産業は他にあるだろうか。
健康で豊かな人生を送りたい。という誰もが持つ根源的な思いに応え続けて来たのだ。先進国でも途上国でも命の尊さに変わりはない。

これからのヘルスケア業界は従来からの使命感に満ち溢れた世界観はそのままに、大きな成長とイノベーション、凄まじいスピードと変化を体験できる最もエキサイティングな業界となるだろう。

1.大きな市場規模と多くの雇用を生み出している

世界の医療費支出は2011年の調査によると558兆円と言われていた。その中で日本は米国に続き世界2位の規模となっている。
言うまでもなく国内の高齢化は加速度的に進んでおり、2050年には40%が高齢者となると占めると予想されている。高齢者の増加と共に生活習慣病、がん他の患者も増え医薬品市場の規模の縮小は考えられない。
現在の国内医薬品の市場規模は9兆円、医療機器は2,7兆円、医療ITが4000億円、介護が7兆円、ドラッグストアは3兆円程度と大変大きな市場規模となっている。雇用は医薬品、医療機器等の製造業で1000万人、サービス業(医療や福祉)では600万人と日本の経済を支えていると言っても過言ではない。

2.成長産業である

我が国に於ける医療費は2015年度39.5兆円。2020年には47兆円、2030年には54兆円と予想されている。産業としての市場規模は2013年に16兆円、2020年には26兆円、2030年には37兆円規模へと成長することが見込まれている。
このようにヘルスケア産業は大きく伸びることが予想されている数少ない産業である。経産省調査によると世界市場は毎年9%以上成長している。また、国家戦略の一環として、健康寿命の延伸、医療費の削減とともに雇用の創出、国際競争力の強化を掲げており一層の成長が期待されている。

3.大きなイノベーションが起きている業界

がんや認知症などを治療する研究や創薬領域に於いても大きなイノベーションが起こっているがそれだけでなく、IT・デジタル+ヘルスケアの変革は凄まじいものがある。グーグルやアップル他のIT企業が10年先のヘルスケアをリードする企業の1社となるかもしれない。キーワードとして、電子カルテ、遠隔診断/治療、AI活用、ウエラブル端末、ロボットが注目を集めている。しかし、既存の大手企業もベンチャーインキュベーションやスタートアップ支援の取り組みを始め巻き返しを図っている。
近い将来は新旧共に息を抜く暇もない戦場となっていくだろう。

4.新興国の発展とその取り込みで更なるチャレンジ

新興国は益々発展し豊かになり中間層が増えることで生活の先進国化により生活習慣病などが増加していく。医療費の高騰から国の財政を圧迫し始め、薬価の高い新薬でなく後発薬が必要となる。そのため、より一層従来の大手製薬会社と後発薬企業との提携や資本参加などが加速すると考えられる。今は米国、日本、欧州が大きなマーケットであるが新興国市場からは目が離せない。現時点でも我が国の医薬品及び医療機器は輸入が輸出を大きく上回っており著しく競争力が低い。世界で闘えるヘルスケア企業の誕生に期待したい。

無料登録・転職相談

メールマガジン登録