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バイアウトファンドの採用を担当してみてわかった3つのこと(面接での質問編)

今回は、前回のコラム「バイアウトファンドの採用を担当してみてわかった3つのこと(情報収集と思考の整理編)」に引き続き、バイアウトファンドの採用をテーマに書いていきます。

前回は、応募前までの準備について書きましたが、バイアウトファンドに応募を検討している方々は、実際面接ではどのような質問を受けるのか気になるところかと思いますので、今回は面接での質問に絞って書いていこうかと思います。

私なりの整理だと面接官が行う質問は、①候補者の過去について、②候補者の将来について、③バイアウトファンドについて、に分けられると思います。それぞれについて具体的な質問を書いていこうと思います。

①候補者の過去について

履歴書や職務経歴書をもとに候補者がこれまで経験したことを質問します。具体的に挙げると、
(ア)今まで従事した仕事内容を教えて下さい
(イ)最も活躍したと思う仕事のエピソードを教えて下さい
(ウ)最も仕事に満足したときはどんな時ですか
(エ)なぜ現在従事する仕事を志望したのですか(過去にあった人生の分岐点での意思決定ポイントに関する質問)
などが挙げられます。

(ア)(イ)については、職務経歴書に書きだしているので、どの候補者の方もスムーズに説明されますが、説明する際に意識してほしいのが、説明している経験をどのようにバイアウトファンドでの仕事に活かせるのかつなげられるようにすることです。コラム「バイアウトファンドでの若手の仕事」や「バイアウトファンドに向いている人1-3」で書きました内容に照らし合わせて、説明する過去の経験がバイアウトファンドのどのフェーズで活かすことができるのか面接前に想像しておくと良いでしょう。

(ウ)(エ)については、候補者の価値観を確認する際に質問します。どのような職業でも将来の同僚がどのような価値観で働いているのか気になります。面接前にご自身のお考えとそれを具体的に示すエピソードをまとめておくことをお勧めします。

②候補者の将来について

将来について質問するというのは、バイアウトファンドで成し遂げたいことを質問することになりますので、メインは志望動機の確認となります。質問内容を挙げると以下の内容となります。
(ア)なぜバイアウトファンド業界を志望するのですか
(イ)当ファンドでどのようなことに取り組みたいですか
(ウ)5年後(もしくは10年後)どのようになりたいですか

(ア)については、コラム「バイアウトファンドの採用を担当してみてわかった3つのこと(情報収集と思考の整理編)」で書いた通り、候補者自身の成し遂げたいこととファンドで成し遂げられることが一致しているのか確認しながら、考えるのはいかがでしょうか。ファンドで成し遂げられることは、コラム「バイアウトファンドとは」や「バイアウトファンドでの若手の仕事」などを踏まえて、お考え頂くとイメージしやすいと思います。

(イ)についても、コラム「バイアウトファンドの採用を担当してみてわかった3つのこと(情報収集と思考の整理編)」で書いた通り、応募する(面接を受ける)ファンドに関する情報収集を参考にしながら、お考えになると良いと思います。

(ウ)については、(ア)(イ)を踏まえ、ご自身の中でどのような人生を歩んでいきたいのかを考える中で見つけることができると思います。

③バイアウトファンドについて

これは、どの程度ファンドについて関心が強いのか確認する際に質問します。具体的に挙げると
(ア)バイアウトファンド業界は今後どのようになっていくと思いますか
(イ)当ファンドの特徴は何だと思いますか
(ウ)ファンドマネージャーに求められる資質は何だと思いますか
(エ)投資してみたい業界/業種はありますか
などが挙げられます。

(ア)から(ウ)の質問は、コラム「バイアウトファンドの採用を担当してみてわかった3つのこと(情報収集と思考の整理編)」の事前準備やバイアウトファンドでの仕事内容から推察できる内容になるかと思います。明確な答えはありませんので、自分なりの見立てや考えを整理しておき、説明できればよいと思います。

(エ)については、過去の経験や好きな業界から投資してみたい業界/業種に1つ絞って検討しておくと良いでしょう。必ず、次に「それはなぜですか」と質問されるので、コラム「バイアウトファンドとは」で書いた株式価値向上の3要素からどのように株式価値を向上させて、リターンを実現するのか説明できると良いと思います。

往々にして、面接の最後に面接官から「質問はありますか」と言われると思います。質問内容は、事前に考えておかないと咄嗟には出ないと思うので、準備しておくのが良いでしょう。

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プロフィール

写真:戦略コンサルタント

PEファンド/ファンドマネージャー

大学院修了後、大手投資銀行 投資銀行部門で経験を積んだ後、独立系PEファンドに転職。

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