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インテグラル株式会社

早瀬 真紀子 氏 パートナー

銀行やコンサル会社での勤務を経て、創業間もないインテグラルに参画した早瀬氏。インテグラルでの仕事を通して得たものとは何か、そしてふさわしい人材像について、パートナー視点で語ってもらった。また、女性投資プロならではの実体験も交えながら、インテグラルで働く際のワークライフバランスについても話を聞いた。

まずは早瀬さんがインテグラルに参画するまでの経緯について教えてください。

写真1:インテグラル パートナー/早瀬 真紀子 氏

【早瀬】新卒でさくら銀行(現 三井住友銀行)に入行し、その後M&Aアドバイザリー業務を行う企業情報部に異動しました。その時同じチームでリーダーを務めていたのが、現・インテグラル代表取締役パートナーの山本です。

M&Aの仕事に携わるうちに、企業同士の吸収や合併が行われた「その後」に興味を持つようになりました。というのも、合併後にこんなシナジーが生まれて、こんなことに取り組んでいる、というお話を、当事者である企業から聞く機会があったからです。

そこで、事業会社への転職を見据えて、2年間留学をしてMBAを取得しました。ただ、留学中に転職を相談した方から、事業会社へ行きたいならコンサルティング会社も経験しておいたほうがいいというアドバイスをもらい、帰国後はマッキンゼーに入社しました。

マッキンゼーでは、銀行時代に比べるとクライアント企業と継続的なお付き合いができ、事業の様々な部分に関わり幅広くお手伝いすることができましたが、我々がご提案をしたとしても、実際にそのプランを実行するのはあくまでもクライアント企業。実行に直接関わることはなく、実行されたかどうかもわからないことが多くありました。

そんなときに、銀行時代の上司であった山本から、インテグラル創業の話を聞きました。事業会社に常駐する仕組みを作るという話を非常に魅力的に感じて、2007年の年末、創業間もない時期の最初の数人の社員のうちの1人として入社しました。

インテグラルに入社してから現在までの時間の半分ほどを、i-Engineとして常駐先で過ごされたそうですね。その業務実態について教えてください。

【早瀬】最初にi-Engineとして常駐したのはファッションブランドのヨウジヤマモトで、インテグラルにとっては2件目の投資となった案件でした。

2009年12月に投資を実行し、最初は他のメンバーが常駐していましたが、その後私が引継ぎ、3年ほどi-Engineとして常駐しました。当時は民事再生からの経営の立て直しを終え、次の成長を描くフェーズに入っていましたから、営業をどう良くするか、人事制度をどう改革するかなどの経営課題に取り組みました。

i-Engineの役割は、投資先にとって強力な"飛び道具"のようなものだと私は考えています。ヨウジヤマモトでは、社長直轄に新たに設置した社長室長というポジションに就任し、社内の事業改革を推進する様々なプロジェクトに関わりました。事業会社に就職した場合、どこかの部門に配属されて仕事をすることが多いと思いますが、インテグラルのi-Engineはそうではなく、部署にとらわれずに話を聞きに行きますし、経営課題解決についても複数の部署を巻き込んだプロジェクトを推進することが多くあります。このように会社の改革を経営視点で日々サポートすることができることが、事業会社への就職との大きな違いと言えるでしょう。

また、i-Engineが投資先企業とご一緒する間に、すべての効果・成果を出して摘み取ろうとはまったく思っていません。その先、投資先企業が長く成長していくための種まきは確実に一緒にやっていきたいですが、刈り取る作業は、必ずしも我々がやる必要はないんです。

ですから"飛び道具"としての役割が終われば常駐も終わります。無理やり居座ることはありませんし、『私たちを上手に使ってください』という存在がi-Engineだと思っています。

i-Engineとして働くことの魅力は何ですか?

【早瀬】最もやりがいを感じるのは、やはり人や会社が大きく変わっていくさまを目の当たりにできるところでしょうか。

常駐先で、社員の方々と一緒になってやっていると、社員の方々の仕事への意識やアプローチが変わっていくことがあるんです。"飛び道具"である私たちのことを面白がってくれて、一緒に動いてくださるようになり、会社の改善につながったときは本当に嬉しいですね。

例えばヨウジヤマモトでは、全国の百貨店にある店舗に対して指示を出す営業本部を活性化するプロジェクトが立ち上がったことがありました。当時の社長にお願いして、営業本部向けのレクチャーを継続して実施するなどのプロジェクトを進めていったのですが、ある社員の方が、店舗への指示を、Excelを活用して管理・分析し、精度を飛躍的に向上させたことがありました。以前は経験や勘に頼っていた店舗への指示を、Excelで管理し、正確かつスピーディーにできるようになったのはとても大きな変化でした。その方は後に営業本部を担う存在となり、今は部下の方達を育ててくださっています。

このような経験はi-Engineとして常駐する我々自身にとっても本当に貴重だと考えていますので、インテグラルに入社される方は、少なくとも一度は常駐を経験することを原則としています。

そもそもインテグラルになぜi-Engineの機能があるかというと、新規案件の投資検討・分析と、分析したことを実践し、現場でバリューアップにつなげる経験の両方をインテグラルのメンバーが理解できていれば、より良い投資家になれるはずだと考えていることが理由の1つです。常駐の経験は新規案件の投資検討にも大いに活かすことができますし、必ずプラスになるものだと思います。

どのような人材であれば、インテグラルで力を生かせると思いますか?

【早瀬】やはり「人が好き」という人が向いていると思います。我々からしても、投資先企業からしても、お互いが「これまでに喋ったことがない業界の人」である可能性は非常に高いです。

ヨウジヤマモトの例で言えば、ヨウジヤマモトに参画するまで、デザイナーやパタンナーの知り合いは私の身近にいませんでした。パタンナーの彼ら彼女らと話をしていると、どうやら生地を見た瞬間に、立体になった服の姿形を思い浮かべられるようで、本当にすごいんです。そんな風に、まず人に興味を持ち、事業に興味を持つところから我々の仕事は始まるのではないかと思います。

それから、大変な時もあるので、明るくて、自分で自分をチアアップできる人に仲間になってほしいですね。インテグラル社内で助け合う文化はあるものの、常駐先ではインテグラルからの代表として奮闘しなければならないこともあります。そこで明るく、自分を保ちながら前に進んでいけるかどうかは鍵になります。

獲得すべきハードスキルもありますし、投資先の業界について常に学び続ける必要もあります。甘くはありませんが、学んだことをどんどん自分の中に取り入れながら、世界を広げていくような気持ちで、楽しんで仕事をしてほしいです。

メンバーの皆さんのワークライフバランスについても気になる方が多いと思いますが、早瀬さんはどのように感じていらっしゃいますか。

写真2:インテグラル パートナー/早瀬 真紀子 氏

【早瀬】原則的には常駐を経験してもらうと申し上げたので、もしかしたらそれをハードルに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

常駐の間は投資先である事業会社の働き方に合わせることになるので、常駐先によって異なりますが、自分の経験からいっても、これまでの他のi-Engineとして常駐したメンバーの働き方を見ても、時間の使い方は非常にマネジブルで、自分で自由に決められる部分も大きいと感じています。

多くの場合は、自身が投資検討を担った案件にそのまま常駐することになりますが、個々人の事情や希望、また投資先企業の状況やニーズに応じ、柔軟に対応しています。

常駐の途中でも、事情によって交代することもあります。私個人の経験で言えば、ヨウジヤマモトでは、投資検討中に妊娠が判明し、投資実行の2週間後に産休に入ることになりました。同僚の山崎( 壯氏。現在はインテグラルのパートナー)が引き継いでくれて、最初にi-Engineとして常駐しました。私は産休・育休から復帰した後に山崎から引き継ぎ、そこから3年ほど常駐しています。

男女問わず、インテグラルに参画してくれる方にはぜひ長くインテグラルで活躍し続けてほしいと思っているので、キャリアに関する相談はもちろんのこと、プライベートで変化があった時も、バックアップは惜しみません。ぜひ積極的にチャレンジしていただきたいです。

2500億円規模の第5号ファンドが組成されましたが、インテグラルの今後について、早瀬さんはどんなことを期待していらっしゃいますか。

【早瀬】創業当時は100億円余りしか集まらなかった1号ファンドと比べると、5号ファンドは隔世の感があり、投資家の方々からの大きな期待を感じます。ファンドの資金については日本の企業をはじめ、海外の機関投資家の資金も半分入っているので、海外からの注目度の高さも実感します。

もちろん、たくさんの日本企業をお手伝いしてよりいい会社にし、社会に貢献したいという想いは創業当時から変わりありません。

投資先候補となる企業からも、私たちのようなPEファンドはかなり受け入れられてきたように感じます。業種もどんどん広がっていくでしょうし、様々なステージにある会社との出会いも増えていくでしょう。

インテグラルがご一緒する企業にはi-Engineの存在も知られており、「どんなことをしてくれるのか」と大きな期待をかけていただいています。インテグラルという会社としても様々な投資を経験し、知見がたまってきました。

今後インテグラルにジョインされる方にはそれを全て共有しますし、きっと活躍の場はもっと広がっていくはずです。

プロフィール

写真:早瀬 真紀子 氏

早瀬 真紀子 氏
インテグラル株式会社 取締役パートナー
東京大学法学部卒、ハーバード大学MBA(経営学修士)

国内⼤⼿銀⾏のM&Aアドバイザリーのクロスボーダーチームにて、重機・ハイテク業界の国内外のクライアントの⼦会社売却、事業部買収、会社再⽣などを⼿がけた。その後、⽶系コンサルティング会社の国内・海外オフィスで消費財、⾦融、ハイテク、⾃動⾞業界の戦略⽴案、新規事業開発、業務効率化プロジェクトなどに携わる。創業後まもないインテグラルに参画。

写真:木元 章雅 氏

木元 章雅 氏
インテグラル株式会社 ヴァイスプレジデント
同志社⼤学経済学部卒

⼤和証券にて、⾦融、通信、テクノロジー、コンシューマーなどの業界における資⾦調達 およびM&A業務に従事。 2020年4⽉当社⼊社。

写真:仁平 詩織 氏

仁平 詩織 氏
インテグラル株式会社 シニアアソシエイト
京都⼤学法学部、同法科⼤学院卒/弁護⼠

2018年より⼤江橋法律事務所にて事業再⽣案件、M&A案件等に従事。2022年9⽉当社⼊社。

写真:山本 礼二郎 氏

山本 礼二郎 氏
インテグラル株式会社 代表取締役パートナー
⼤阪府⽣まれ、横浜翠嵐⾼校、⼀橋⼤学経済学部卒、1991 年ペンシルバニア⼤学ウォートンスクール卒業MBA

ロンドン滞在中に企業買収/MBO/LBOファイナンスを多数⼿懸け、多国籍企業破綻案件とLBO リストラクチャリング案件のワークアウトや不良債権市場売却も多数担当。帰国後はクロスボーダーM&Aを担当。海外⾦融⼦会社の売却、 電気機器メーカー・製薬会社の⼦会社の売却、英国半導体検査装置メーカーによる⽇本の同業企業の買収などを成約した。担当した業種には、電気機器、半導体、⾃動⾞部品、アパレル、製薬、⾷品、流通がある。
ユニゾン・キャピタルにて、プライベートエクイティー分野における日本の草分けとしてバイアウト・ファンドの第1 号ファンドを成功させた。主に、投資に到るM&Aとファイナンシングのパッケージング、そして、経営体勢の相談、投資後の事業・⼦会社の分離売却やロールアップ戦略上の買収などを担当。投資先各社の⾮常勤取締役やファンドの投資委員会メンバーにも就任した。TOB、株式交換、squeeze-out、公開企業のgoing privateなど⽇本初のスキームにもプリンシパルとして設計・実⾏にあたったほか、M&Aに関わる幅広い分野に実践経験を有す。年間数百件にも及ぶ多数の業種のM&A案件の主要ソーシング窓⼝となって、ストラクチャリング・交渉・ファイナンスアレンジを担当した。
GCA 株式会社ではFAとして、2005 年に過去最大のMBO 案件であるワールドMBO 非公開化をストラクチャリングし、2006 年に阪急阪神の統合における大規模なアドバイザリーチームをリードした。
2007年9月に当社を設立し、代表取締役パートナー就任。

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