ローランド株式会社(以下「ローランド」)が米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズ グループである株式会社常若コーポレーション(以下「常若コーポレーション」)による、ローランド株式の公開買い付けが成立したと発表。成立条件の下限(1479万株)を上回る1840万株の応募があった模様。これにより、常若コーポレーション22日付で議決権ベースで82.9%の株式を取得し、筆頭株主となる。また、ローランドは、9月の臨時株主総会で10月下旬の上場廃止を決議する予定。
今回のMBO(経営陣による買収)を巡っては、筆頭株主であるローランド芸術文化財団の理事長で、創業者でもある梯郁太郎氏が強く反対しており、その行く末が注視されていた。タイヨウ・パシフィック・パートナーズによるMBO案件は、今回が初めてとなる。
ローランドは、1972年に設立された日本の大手電子楽器メーカー。2010年より4期連続で赤字を計上しており、業績が低迷していた。今後、タイヨウ・パシフィック・パートナーズと共に経営再建を進めていく。
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