KKRは、日産自動車株式会社(以下「日産」)と、KKRの傘下の投資ファンドが保有する特別目的会社であるCKホールディングス株式会社(以下「公開買付者」)が、大手自動車部品メーカーであるカルソニックカンセイ株式会社(以下「CK」)の全ての既存株式に対し株式公開買付け(本TOB)を実施する意向であることを発表した。
本TOBに関連して、公開買付者は、CKの筆頭株主である日産と同社が保有する約41%のCK普通株式を取得するための公開買付応募契約(以下「本応募契約」)を締結した模様。本TOBは、本応募契約に定める諸条件が充足された場合に実施される予定であり、公開買付者は現在、2017年2月下旬に本TOBを開始することを目指している(本TOB開始の条件の詳細については、CKが本日公表した「CKホールディングス株式会社による当社株券等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ」及びその添付資料「カルソニックカンセイ株式会社株券等(証券コード7248)に対する公開買付けに関するお知らせ」(以下「CKプレスリリース」)の全文をご覧ください)。
CKは、内装、空調システム、コンプレッサー、排気システム、電製部品などを扱う大手自動車部品メーカーであり、最大顧客である日産他、ルノー、いすゞ、ダイムラー、ゼネラルモーターズをはじめとした自動車メーカーと取引を行っている。
日本の金融商品取引法に基づく買付け条件その他所定の条件のもと、公開買付者は、CKの発行済み普通株式を取得するために本TOBを実施する予定。
CKは、公開買付者からの提案を踏まえて、本TOB開始日より前の日を基準日として、本TOBの成立を条件とする特別配当(以下、本特別配当)を行うための手続を行う予定とのこと。公開買付者は、CKの既存株主に対して交付されるべき対価について、普通株式1株につき1,860円とする予定だが、CKにおいて、本TOB開始日までに本特別配当を行う旨の決議が行われた場合には、買付価格を普通株式1株につき1,860円から1株当たり本特別配当の額を控除した額とする模様。
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