コンサル中途採用のためのスキルと実績のアピール方法

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はじめに

写真:コンサル中途採用のためのスキルと実績のアピール方法

コンサルティング業界は、高度な専門性と多様な実績を持つ即戦力の人材を求めています。中途採用の選考においては、これまでの経験やスキルをいかに効果的にアピールできるかが採用の鍵となります。

特に、事業会社からの転職や他のコンサルティングファームからの転職では、それぞれ異なる強みや課題があります。また、専門性の有無も採用担当者の評価に大きく影響します。

そこで、具体的にどのようなアピールが効果的なのでしょうか。 本記事では、事業会社からの転職と他コンサルからの転職という2つのケースを、さらに専門性の有無という観点で分けて、スキルと実績を最大限にアピールする方法を、コンサルティングファームの面接担当者の視点から具体的に解説します。

事業会社からの転職の場合

コンサルティングファームでの就労経験がなく、事業会社等からコンサルティング業界に転職を目指す場合、これまでの業務経験や専門性をどのようにコンサル業務に応用できるのかを明確に伝えることが重要です。

1.専門性がある場合

《業務経験の活用》
専門分野における実務経験は、コンサルタントとしての強力な武器になります。たとえば、製薬業界での研究開発経験や、IT業界でのシステム構築経験は、特定のクライアントへの提案において大きな強みとなります。
例:「製薬業界での臨床開発経験を活かし、新薬開発プロジェクトにおいて具体的な課題解決策を提案可能です。」

《専門知識の活用》
専門資格や高度な知識をアピールしましょう。たとえば、会計士資格やデータサイエンティストとしての経験を具体的に示すと、即戦力としての印象を与えられます。

ただし、注意しなければならないのは、その専門性が転職先のファームの強みや強化したい領域とマッチしているかどうかです。
その専門性がいかに確かなものであっても、ファームとしての方向性と合致していなければ宝の持ち腐れになってしまいます。 特定領域に強いブティックファームであれば専門性とファームの領域との相性は一目瞭然ですが、総合系など幅広い領域を扱うファームにおいては外からだとわかりにくいこともあります。
エージェントや面談を通じて早期に確認し、ミスマッチをなくす工夫が重要です。

もう一点、面接者として気を付けているのは、「知っていること」と「コンサルティングできること」は別物だという点です。
例えば最新の業務オペレーションや技術に精通している、いわゆる専門性の高い人であったとしても、その業務や技術がなぜ現状の姿になっており、どういったメリットと課題があり、どういう次の姿があるのかなどを理解していないと、他社のコンサルテーションはできません。したがって、 面接ではその候補者の方が業務従事者なのか、業務設計者なのかを見極めるようにしています。専門性をアピールする際には、そうした点も考慮いただくと良いでしょう。

2.専門性がない場合

《幅広い経験の活用》
特定の専門分野がない場合でも、幅広い業務経験を強みとしてアピールできます。たとえば、複数部門を横断するプロジェクトの経験や、事業全体を俯瞰した経営視点などを強調します。
例: 「複数部門でのプロジェクト推進経験を活かし、全社的な課題解決に貢献可能です。」
学習意欲のアピール
コンサルティング業務に必要なスキルを学び始めていることを示し、専門性をこれから深める姿勢を伝えます。たとえば、オンラインコースや資格取得に向けた取り組みを具体的に述べましょう。

もっとも、教科書的には上記のようにまとめられますが、 正直なことを申し上げると、コンサル経験がなくかつ専門性もない場合での中途採用は第二新卒等の若手層に限られます。すなわち、ポテンシャルに期待して採用をするということです。
つまり、事業会社における数年の経験については評価において高いプライオリティを置いていません。どちらかというと、基本的なロジカルシンキングの能力、抽象化や構造化、他者とのコミュニケーションスキルといったような、新卒コンサル希望者と近しい要素を用いて、コンサルティングという仕事との相性を評価させていただいています。

他コンサルからの転職の場合

他のコンサルティングファームからの転職、あるいは過去ファームでの就労経験がある方が転職を目指す場合、これまでのコンサルタントとしての実績をどのようにアピールするかが鍵となります。

1.専門性がある場合

《専門領域の深化》
現在のコンサルファームで特定の業界や機能に特化している場合、それを強みとしてアピールしましょう。たとえば、「金融機関向けのリスク管理プロジェクトを多数担当」といった具体例を示すと説得力が増します。

《専門的な成果の定量化》
専門性を活かした成果を数値で示します。たとえば、「特定のクライアントでの業務プロセス改善により、生産性を30%向上させた」といった具体例を述べると効果的です。

《多様なプロジェクト経験》
幅広いプロジェクト経験がある場合、それを活かせる場面を具体的に述べることが有効です。戦略策定から実行支援までの多様な経験を強調します。
例: 「業界横断的に20以上のプロジェクトに携わり、幅広い課題解決能力を習得しました。」

2.専門性がない場合

《多様なプロジェクト経験》
幅広いプロジェクト経験がある場合、それを活かせる場面を具体的に述べることが有効です。戦略策定から実行支援までの多様な経験を強調します。
例: 「業界横断的に20以上のプロジェクトに携わり、幅広い課題解決能力を習得しました。」
専門性については、基本的に事業会社の場合と同様です。 専門性のある方は、ファームの方向性との相性をいかにアピールできるかがポイントで、 ない方は自身のポテンシャルをアピールすることが重要です。
また、「プロジェクトの経験」を説明する際に、ご自身の実際果たしたロールではなく、プロジェクト全体の話をする方がたまにいらっしゃいます。面接者が確認したいのは候補者自身が具体的にそのプロジェクトのどのレベルの課題に取り組み、どう考え、どう成果を出したかということです。そこを曖昧にすると、評価に良い影響を与えないため、気を付けたほうが良いでしょう。

キャリアアップの意図を明確に

専門性をこれから深めたい意欲を示すことも重要です。「特定の業界でさらなる専門性を高めたい」という明確なキャリアビジョンを伝えることで、ポテンシャルが評価されやすくなります。
特に異なるジャンルのファームへの転職を検討する際には、なぜキャリアアップを目指すのかだけでなく、転職先のファームならではの業務内容や求められるスキルを理解しているかを示すことが重要です。たとえば「より多くの戦略案件に携わりたいから戦略ファームを志望する」というITファーム出身者であれば、「どのような戦略をどう解いていきたいのか」を明確に語れなければ説得力に欠けてしまいます。そこをしっかり準備できているかどうかが、面接成功のカギとなるでしょう。

共通して求められるスキルと実績のアピール方法

どちらの場合でも、以下のポイントは共通して重要です。

● STARメソッドの活用
自身の経験をSituation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の順に整理して伝えることで、採用担当者にわかりやすく具体的に伝えられます。
例: 「顧客の課題を特定し、具体的なソリューションを提案。結果として、売上増加に繋がる改善策を提供。」

● 数値で成果を示す
実績を具体的な数字で示すと説得力が高まります。たとえば、「新規ビジネスモデルの提案により、クライアント企業の年間収益を25%増加」など。

● ソフトスキルの強調
コンサル業務には、クライアントとの信頼構築やチーム内の協働が求められます。これらのスキルを過去の経験に基づいて具体的にアピールしましょう。

● キャリアビジョンの提示
転職後にどのように活躍したいか、どのような貢献ができるかを明確に述べることが大切です。

「共通して重要な項目」は、「最低限揃えるべき項目」と言い換えることもできます。これらを満たしたうえで、改めて「自分のアピールポイントはどこか」を整理してみると、自身の"売り込み方"がより明確になるでしょう。

終わりに

コンサル中途採用では、「事業会社からの転職」と「他コンサルからの転職」で アプローチが異なりますが、さらに専門性の有無という観点も加味してアピール内容を調整することが重要です。本記事で紹介した方法を参考に、ぜひ準備を進めてみてください。
それを通じて、ご自身が本当にコンサルに向いているのか、やりたいと思えるのか、を突き詰めていくことも大切です。

当然ながら面接は面接官から一方的に評価されるだけの場ではなく、お互いの相性を測る場です。ご自身のスキルや実績が正しく評価される相手こそが、真に活躍できるファームではないでしょうか。そうした判断を下すためにも、十分な準備が必要だと考えます。
皆様の成功を心よりお祈りしております。

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Profile

プロフィール

写真:戦略コンサルタント

戦略コンサルタント

新卒で内定したコンサルティングファームが買収され、そこからIT系、総合系ファームで様々なプロジェクトを渡り歩き、外資系戦略コンサルティング・ファームへ転職。現場から経営との対話まで多様な経験を保有する。


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