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パートナーインタビュー

株式会社フィールドマネージメント

「カンパニーのカウンセラーになる」よりも先に
「人に寄り添い、ともに動く」存在になる

では、先に並木氏が掲げた「変えるべき事」のもう1つは何なのだろうか?

「コンサルティングの対象は誰なのか、という事柄です。多くの欧米系ファームはグローバル・リーディングカンパニーのプライマリー・カウンセラーになることを使命としています。要するに『会社の相談役』になりましょう、ということ。一見何の問題もないように思うかもしれませんが、実は功罪があります。

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『会社の相談役』と言っても、結局のところ向き合う相手は個々の人間です。では『会社を最も代表する人』は誰かと言えばトップ。そのため、ややもすると『このクライアント企業の次なるトップは誰なのか』というポリティックな部分にも影響を受けやすくなります。例えば『次のトップがAさんならば、こういう戦略提案が有効だけれども、Bさんになった場合は少し軌道修正が必要になる』というような先読みを働かせる場面も出てくるわけです。

サービス事業者としての継続的成功だけを重視するのなら『それでいいじゃないか』となるかもしれませんが、社長の座を巡る競争の状況次第で提案が変わるようでは、少なくともステップ0として信頼される存在にはなれませんよね」

フィールドマネージメントが貫いているのは、「会社の経営を向上させること」を目指しつつも、まずは「本当に変革を起こせる人」にコミットする姿勢。会社よりも先に人、というアプローチだという。

「変革を自らぐいぐい引っ張っていくような経営陣は、例えば社内の反対勢力とも向き合う形になりますし、大きな責任を誰よりも背負うことになる。どうしても孤独な状況にさらされがちです。しかし、だからこそ隣りにいる私たちがステップ3ではなくステップ0になれる。変化の最前線に常に身を置いて、ともにリスクに向かっていく存在になれるのだと考えています」

出世争いの勝者を見極めて巧みに彼らのお気に入りの存在になる、のではなく、変革を起こす旗手の隣りに居続ける。これもまたフィールドマネージメント独自の価値観であり、ステップ0を実現する道なのだ。

「当社のサイトや雑誌記事に登場する企業や組織を見ていただければわかると思います。いずれも成功している大きな組織ですけれど、大きな変化を起こさなければいけない実情の中でもがいていたところばかりです。並み居るグローバルファームを差し置いて、総勢20人ほどのフィールドマネージメントがなぜパートナーに選ばれたのかといえば、本気で変革を必要とし、もがいている皆さんだったからだと考えています。本気だからこそ、ステップ0になろうとする私たちの情熱に気づき、共感してくれたのだと自負しています」

出世頭というよりも異端児だったマッキンゼー時代。
「だからこそ見えた」ものがある

以上のように、ステップ0へのこだわりが、フィールドマネージメントの独自性へとつながってきた。「変革者の隣り」にいるがゆえに、時にはともに新規事業をスタートさせ、場合によってはそのオペレーション会社をともに創設し、必要であれば経営人材をフィールドマネージメントが輩出する。また契約の上でも、成果報酬型案件が多い、という特徴につながってもいる。

「フィールドマネージメントとしての最初の案件ともいえる楽天野球団のケースでは、まず私たちがオペレーション会社を立ち上げました。その後、事業そのものが成功したことで、楽天に会社ごと買っていただき、今に至っているわけですが、言ってみれば会社を買ってもらうまでは、いわゆるコンサルティング・フィーなしでチケット販売の会社経営を維持したことになります。うまくいかなかったらクライアントが何とかしてくれる、というような甘い形態ではありません。しかし、変化を迅速に実行して形にしていくにはこれがベストだった。だからそうしたんです」

リスクは共有する。だから本気で変革をいち早く起こせる。その成功パターンが設立当初から発生していたことになる。また、フィールドマネージメントでは、案件の期間を「ミニマム1年」とすることを理想にしているともいう。

「既存の戦略系コンサルティングファームだと、3ヵ月というのが基本単位になっている場合が多いのですが、どんなチャレンジをするにしても、その効果や成果が目に見えて現れてくるのはむしろ4ヵ月目以降です。できる限りチャレンジしたことの成果にコミットしたいと思えば、やはり最低でも1年はクライアント企業とともに当事者として実情と向き合っていきたいと考えているんです」

欧米流ファクトベース・コンサルティングを否定するのではなく、その長所と、日本における短所とを踏まえた上で、ハイブリッドな価値提供を目指す。そんなフィールドマネージメントだからこそ、数多くの独自性が、理念ベースにとどまらず具体的サービスや契約形態などに結実している。

やはり、並木氏をはじめとするメンバーの多くがトップファームでファクトベース・コンサルティングを極めてきた経緯をもっているからこそ、の特徴だと言えそうだ。しかし、並木氏のプロフィールを見ると、ついつい思い至る。「あのマッキンゼーで最年少役員にまでなった人がなぜ独立を?」と。すると、並木氏は苦笑いを浮かべつつ話してくれた。

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「なんだか誤解されがちなんですよね(笑)。私が根っからのエリートで優等生だった、と。そんなこと全然ないんです。むしろ入社してからの数年は落第ギリギリのところにいた若手でした。ウォートンに留学したのも、優秀だったからというより、上司がいろいろと考えてくれて『目線を変えるのにいいだろう』ということで薦めてくれたこともあってなんです。ただ、これがきっかけにはなりました。

楽天野球団のかたたちとつながりを得たのもこの時ですし、帰国後には冒頭でお話ししたステップ0の発想の源になる言葉をくれたクライアント企業の経営者とも出会いました。MECEやらデータやら数値がどうのこうの、というのも大事だけれど、実は経営というのはそれだけでは決まらない、ということを多くのかたが教えてくださった。それでようやくコンサルティングの仕事に対して本気でやる気が出て(笑)、面白さも覚えて、実績もついてくるようになっただけなんです」

ある意味、傍流にいた並木氏。だが、だからこそ世の中の、特に日本のビジネス界でのコンサルタントに対する風評というものも素直に受け止めていったようだ。

「『コンサルなんて嫌い』という人は多いですよね(苦笑)。『あいつらは言いっ放しだから』とか言われているのもよく知っています。でも、それをただの風評だと笑い飛ばしていてはいけない。私自身も、やはりステップ3にしかなれず、悔しく思うような経験をしました。そうして、『変えなければいけない』と強く思うようになったんです」

これからもパイオニア集団であり続ける。そのためには
「腕に覚えのある情熱家」が今すぐにでも必要

現状約20名で構成されるフィールドマネージメントは、これまでに触れてきた通り、短期間で大きな成果を上げ、独特の姿勢と手法に対して多くの企業が期待を募らせている。そのため、今後数年ほどの間に「少なくとも2倍」ほどの規模に組織を拡大する意向を持っていると並木氏は言う。では、どんな人材を求めているのか?

「現役のコンサルタントの方だけに限定せず、情熱のある方、特に当社の考え方や、これまでの実績を知って興奮してくれるような人を求めています。ただし『腕に覚えのある人間』であってほしい。ファクトベースで経営やビジネスチャンスを捉えていく力をしっかり持っていて、なおかつ、そうしたものだけで事業が成功するわけではない現実も理解できる人。そういう人と情熱を紡ぎ合わせて、今までにない経営支援や変革の実現手段を開拓していきたいと思っています。

世の中の魅力ある企業が『思い切って新しい事に挑戦する』ような場面を迎えた時に、必ず期待してもらえるステップ0になることが、フィールドマネージメントの使命ですから、情熱だけでは駄目、腕前だけでも駄目。両方を兼ね備えていてほしいと思います」

プロフィール

写真:並木 裕太 氏

並木 裕太 氏
株式会社フィールドマネージメント 代表取締役

慶應義塾大学経済学部卒業後の2000年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。多様な経営変革案件に携わる一方、ペンシルバニア大学ウォートン校への渡米留学でMBAも取得。史上最年少でのパートナー就任も果たしたが、2009年に独立を決意し、フィールドマネージメントを設立した。エレクトロニクス、航空、インターネット、自動車業界などなどのプロジェクトで次々と成果を上げると同時に、スポーツ・エンターテインメント領域においてJリーグや野球のパシフィックリーグの組織マネージメント改革にも深く関与。多方面から注目と期待を集めている。

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