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画像:本田 仁志 氏

CxOインタビュー

本田 仁志 氏

1966年の創業以来、優れた「人」と「技術力」の融合に注力し、 この理念に基づく多様なサービスで成長を果たしてきたトランスコスモスは、 今やインターネットをはじめとするIT技術の活用によるマーケティング、コールセンター、 情報処理、アウトソーシング等々の事業を展開。 世界26ヵ国に156以上の拠点を保有し、「Your Global BPO Partner」を旨としながら、 グローバル規模でのサービス提供においてもいち早く成果を築き上げている。
このトランスコスモスへ2008年に入社し、2011年にはCFOへ就任したのが本田仁志氏。
数多くの拠点と多彩多様なグループ企業を持つのが同社の強みではあるが、 それだけにCFOには非常に幅広い専門知識とスキル、経験値が問われる。 本田氏は、このチャレンジングな立場で何を思い、何を実行しているのだろうか?
そして、CxOというキャリアを目指す人たちへ向けて、どのようなメッセージを持っているのだろうか?

本田 仁志 氏
トランスコスモス株式会社
上席常務取締役 CFO
http://www.trans-cosmos.co.jp/

1967年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東芝に入社。約15年間の在籍中、一貫して経理および財務領域を担当。生産の最前線現場である工場の原価担当から、全社規模の投融資管理、資金調達戦略策定などを経験した後、グループおよび個別事業の中期計画・予算策定等々で中心的役割を担った。その後、不動産流動化事業で急成長中であったアーバンコーポレイションを経て、2005年にファーストリテイリングに入社。グループCFOに次ぐ立場のマネージメントメンバーとして、経営計画策定や海外グループ会社の経営管理等を担った。2008年8月、グループ拡大を進行中であったトランスコスモスに経営企画部長として入社。その後、CFOに就任し、経営管理、経理、財務、法務、総務システム部門など幅広い部門と領域を統括し、現在に至っている。

[1]自己紹介をお願いします

就職活動では、特に業種や職種にこだわりは持ちませんでしたが、漠然と製造業の領域に関心を抱いていました。金融業界などのように目に見えないものを扱う仕事よりも、現実味を感じることができそうだったからです。

そうして入社を決めたのが東芝だったわけですが、多くの大手製造業がそうであるように、当時の東芝では新人時代の最初の配属先で、その後のキャリアパスがある程度定まってくるような慣習が浸透していました。私の場合、それが経理部門でした。つまり、経理・財務領域のプロフェッショナルとなる道がこのとき開かれたことになります。

特に自分から望んで就いた職種ではなかったものの、私はこの領域での仕事にやりがいを見出していきました。東芝は非常に事業の裾野が広い企業でしたから、一口に経理・財務業務といっても、実に幅広い経験を積み、学ぶことができたからです。

最初に担当したのは、工場での原価計算の任務でした。電機メーカーの経理マンとしては定番のスタートといえますけれども、ここでの経験から、私は「現場感」の大切さを大いに学びました。生産の最前線では、常に状況が変わります。漫然とデスクに座って計算をしているだけでは、ベストな結果を導き出せません。

生産ラインや設計担当など、関係各所と密接にコミュニケーションをとりながら数字と向き合う姿勢を早くから身につけたことは、その後の私の成長を大いに後押ししてくれました。

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その後は、コーポレート側にまわって、カンパニー制の経営管理制度の構築に携わったり、コントローラー的な役割を担ったり、チャレンジ目標の数値設定に携わったり、予算のとりまとめや中期経営計画の策定などにも深く関わっていきました。

事業面でも、いわゆる重電系のものからPCのような製品、あるいはウェブ事業・映画事業にもタッチしていくことができました。これほど広い領域を相手にできたのも、東芝にいたおかげ。「経理・財務は数字だけ見ればいいわけではない。ビジネスモデルを数字に翻訳して、成果につなげていく役割」と捉えることができたのも、現場を重視する東芝に在籍したおかげだと思っています。

そして、自分の力にある程度の自信が持てたのも、ブック・キーパー的な仕事ばかりに終始せず、ビジネスや経営というものを現場感をもって体験したからです。だからこそ、次なるチャレンジを望んで転職しようとするような気持ちになったわけです。

約15年、大企業に所属していた私が選んだ次のフィールドは急成長企業。しかも電機とはまったく関係のない不動産流動化事業のアーバンコーポレイション(退職後、約3年後に民事再生法申請)でした。

ここで、事業の急成長を支えるためのCFO的な使命を担い、資金調達を主体とする任務に携わり、倫理観というものの大切さを学んだ後、ファーストリテイリングに入社し、主にM&Aで参画したグループ企業に対する経営管理やM&AでのDD、更に税最適化などのいい意味での何でも屋的な役割を果たす機会を得ました。

さらに異なる業種、しかも急速にビジネスを伸ばしている場での経験や、買収先の外国人を相手にする経験などをしていくことで、さらに自らの仕事の幅を広げることができたのです。税最適化の件で単身、香港に行き、華僑のしたたかさを体験したのもいい思い出です。

そうして次にお声をかけてくれたのがトランスコスモスでした。グループ企業を拡大中だったこの会社で、当初は複数のグループ子会社の数字を見ていくことが主たるミッションでしたが、徐々に役割を増やしていき、2011年にCFOに就任しました。

[2]現在の社内での役割について教えてください

入社当初は経営企画部長という肩書きのもと、拡大中だったグループ企業の数々を、経営視点で捉え、トランスコスモスのグループとしての動きを整えつつ、変革や調整を行う役割を果たしていました。入社したのが2008年でしたから、早々にリーマンショックに見舞われ、当社もいろいろと影響を受けました。当然、経理・財務分野でも問題が続出したため、この解決に当たる中で私自身の役割も増えていきました。

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東芝で学んだ「ビジネスを数字に翻訳して経営に活かす」姿勢や、前職・前々職で培ったストレス耐性が大いに役立ち、気がつけば、経営管理、経理、財務、法務、総務情報システムなど、次々に担当する分野が広がり、現在に至っています。

現在の仕事を私自身は、経営管理、経理、財務、法務、情報システムというProfessional Service、Process Control、Performance Managementという3つのPを軸に、TranslateとTransformという2つの機能を果たすことにより、transcosmosという会社のProfitを最大化することだと考えています。現実には「言うは易し、行うは難し」で日々、挑戦です。

[3]小中学生時代はどんなお子さんだったのでしょう?

小学生の時分は学年の中でも小柄な子どもだったこともあり、本を読みながら静かにすごすことが多かったと思います。とりわけ、図鑑など理系の本が好きでした。また外出するときには必ず鉛筆と紙を持っていき、よくメモをとっていました。

一方、親と一緒に出かけるときには自分の小遣いの入った財布は持っていかないといったお金にはうるさい子供でした。

[4]高校、大学時代はどのような学生でしたか?

高校や大学に進んでも、普通に遊ぶ時は遊ぶし、授業にも真面目に出席しつつ、自由気ままにすごしていました。自己主張はするものの、基本的には物静かな学生だったと思います。ただ普通の人と同じことをやるのが嫌いなところがあり、大学時代は民族舞踊のサークルに所属していました。

[5]ご自身の専門性をいつごろ決めたのでしょうか?
その理由についても教えてください

冒頭でもお話した通り、東芝に入社した際に、アカウンティングやファイナンスの世界で生きていくことが決まりましたから、私自身の希望を云々するまでもなく、ここを自分の専門分野にしていくことになりました。

事業領域の広い会社に長く在籍し、次々に未経験の分野と対面していきましたが、FP&A的な専門性をいったん手に入れると、これがどんな事業や経営局面にも汎用性をもって活用できることに気づきました。だからこそ、2度の転職でまったくの異業種を選択することもできましたし、今も数多くの部署を見ながらCFOの役割を果たすうえでベースとなっています。

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