ノーリツ鋼機<7744>、旧パイオニアでDJ・クラブ機器最大手のAlpha Thetaを350億円で子会社化
ノーリツ鋼機は2日、パイオニアから分割独立したDJ・クラブ機器メーカーの最大手、Alpha Theta(アルファシータ、横浜市。売上高253億円、営業利益33億1000万円、純資産271億円)の全株式を取得し子会社化すると発表した。取得代金は350億円(アドバイザリー費用を含む)。成長分野への事業多角化を進めるのが狙い。株式取得のほか、Alpha Thetaが抱える有利子負債約300億円の返済も行う。
Alpha Thetaは2015年に米投資ファンドのコールバーグ・グラビス・ロバーツ(KKR)の主導でパイオニアから独立。今年1月1日にパイオニアDJから現社名に変更した。1994年に世界初のフラットトップ型DJプレーヤーを開発し、DJ・クラブ機器市場に参入。以来、世界トップシェアを持つという。
ノーリツ鋼機は今後設立する特別目的会社(SPC)を通じて、KKR(所有割合85.05%)とパイオニア(同14.95%)が持つAlpha Thetaの全株式を4月3日付で取得する。
ノーリツ鋼機はAlpha Thetaの企業価値について650億円と算定しており、SPCはノーリツ鋼機からの出資約350億円に加え、約300億円のユーロ建てノンリコース(非遡及型)ローンを活用して、有利子負債の返済を引き受ける。
エムスリー<2413>米国グループ会社、米国の医療機関中心の人材募集広告会社を買収
エムスリーは、M3 USA Corporation(米国ペンシルバニア州、M3 USA)を通して、NAS Recruitment Innovation(米国オハイオ州、NAS)を買収することを決定した。
エムスリーおよびエムスリーグループは、米国、アジアおよびヨーロッパにおいて580万人以上が登録している「mdlinx.com」をはじめとする医療従事者専門サイトを運営している。M3 USAは、2006年設立の米国におけるエムスリーの連結子会社。
グループとして、採用支援事業をはじめ医療従事者およびコンシューマ向けメディカル・エデュケーション事業などのサービスを展開し、昨今はAIを用いた診断ツールの開発、ゲノム検査の提供、脳梗塞リハビリ施設等に事業領域を広げている。
PracticeMatch社(米国ミズーリ州)は、エムスリーグループの子会社。医療従事者採用に向けた複数のデータベース、求人サイト、全国的な採用イベント、およびデジタル広告等の採用マーケティングサービスを提供している。
NASは、医療機関を中心とした採用におけるブランディング、およびメディア戦略支援を行う人材募集広告会社。米国全土に配置されたエージェントを通し、ヘルスケアセクターに属する数百のクライアントにサービスを提供。クラウド型求人検索プラットフォームであるACTIVATE™を開発、2,500万人もの転職希望者に利用されるなど、雇用採用支援を展開している。
本件により、エムスリーは、NASの強みである医療業界にて、グループ会社で医療従事者向け採用マーケティングサービスを提供するPracticeMatch社(米国ミズーリ州)と共に、顧客へ革新的な人材採用サービスの提供を図る。また、既存クライアントに対するNASのサービスのクロスセルの実現と、PracticeMatch社の病院向け採用支援の専門知識と融合させることにより、NASのサービスおよびテクノロジープラットフォームの更なる差別化の実現を図る。
※当社WEBサイトで公開している事業会社業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。