GCA<2174>、M&Aアドバイザリー会社の英ステラを買収
GCAは14日、独立系M&Aアドバイザリー会社の英Stella EOC Limited(ステラ社、売上高26億5000万円、営業利益3億9800万円、純資産3億8500万円)の全事業を買収すると発表した。クロスボーダー(国際間)M&A案件の増加・大型化に対応するための体制強化が狙い。GCAは2016年に、有力M&Aアドバイザリー会社の英アルティウム(現GCAアルティウム)を傘下に収めた。今回のステラ買収により、これまで手薄だった北欧(スカンディナビア)を含めた欧州での事業基盤が拡充する。
ステラが全事業を移管するために設立した新会社(新ステラ)の全株式を、GCAが新設した子会社のGB(東京都千代田区)が現物出資により取得。そのうえでGCAを完全親会社、新ステラを傘下に収めたGBを完全子会社とする株式交換を実施する。現物出資の払込期日は2020年4月4日、株式交換は4月6日を予定する。
今回のステラ買収により、世界14カ国25拠点で400人超のM&Aプロフェッショナルを擁する陣容になるという。
UTグループ<2146>、ベトナム人材派遣会社のGreen Speed Joint Stock Companyを買収
UTグループは、ベトナムで人材派遣会社を傘下に持つGreen Speed Joint Stock Company (GS社、ビンズオン省)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。ベトナムは中国に代わる製造拠点として日系、韓国系企業を中心に企業進出が活発化し、人材派遣サービスへの需要が高まっている。取得予定日は2020年4月中旬。取得価額は買収時点で約11億9800万円(別にアドバイザリー費用約3700万円)、その後の業績状況に応じて最大約17億6700万円になる。
GS社はGreen Speed(売上高31億4000万円、営業利益2600万円、純資産1億1900万円)と Hoan Nhan(売上高1億3100万円、営業利益90万円、純資産4900万円)の2社を傘下に持つ。このうち、Green Speedはベトナム国内の製造業などに1万3000人以上を派遣し、国内に30カ所の採用拠点を持つ。
UTグループは日本国内の製造業に対して、主にベトナム人を対象とした外国人技能実習生の管理代行事業を展開している。現地の人材派遣会社と連携することで、これら実習生が帰国する前に就業先を確保することが可能になる。
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